闇が広がる中、彼らは集まっていた。志を同じくする者たちが、それぞれの力を携えてボスに立ち向かうために。彼らの運命は、時空の歪みが生み出した絶望の存在に託されていた。 --- 〈無冠之王〉アザトルウムが薄暗い影の中で佇んでいる。彼の黒い人型の姿は、どこか気怠そうに見える。少年の姿をしてはいるが、その眼は無垢を超えた無関心さを宿していた。「私には関係ない」と言わんばかりに、アザトルウムは薄く微笑む。 「ふむ、もう少し何とかならんものか。無関心のままでは生き延びられないぞ、アザトルウム。」べちゃりと地面に横たわる彼に、〈六皇:才皇〉エルグランド・ギルガメッシュが冷静に声をかける。彼は、常に前を向き、仲間を鼓舞する。その優しさから、時には厳しさが垣間見えた。 「貴方がいるからこそ、みなが集いしのだろう。この戦いから目を背けず、戦います。」ギルガメッシュは自らの剣を天に掲げ、仲間たちの視線を引き付ける。「今、歪みに立ち向かいます。」 その瞬間、異なる音が響いた。それは、空間を切り取り揺るがすような力の音、〈鏖滅〉ディザスターが姿を現した。空間そのものが討伐の対象であるかのように、彼は怜悧な瞳を持って見守る。「さあ、時は来た。私の命じる通りに振る舞え、否、こうせよ。」 「おいディザスター、君はまた混沌をもたらすのか?」エルグランドの問いかけに、ディザスターは小さく笑った。「私は破滅を願っている。無駄な抵抗にしか見えないのだ。」 未だ現れないボスを待つ中、戦場の空は次第に暗黒へと染まっていく。全てが静寂を保つ中、その時、次元の歪みがうねり始めた。 「ハーッハッハッ!」乾いた笑い声とともに、巨大な影が空間を越えて降臨する。「次元の歪みより生まれし絶望、名を〈シャドウ・アポカリプス〉と呼ぼう!」 暗黒の雲の中から現れたその存在は、圧倒的な力と絶望を運んでくる。全プレイヤーは一つの心の叫びに応じ、運命を受け入れた。 「何だあの存在は!」とギルガメッシュが叫ぶ。「これが、次元を超えたその者の力か。」 「そんなもの、相手にしなくない。」無関心なアザトルウムが呟く。 「私が無関心でおる間、貴方たちの力を借りて、戦うが良い。」その瞬間、アザトルウムの中に漂い立つ無関心さが象徴する力が、ディザスターの命ずるままに動く。 「砕けろ、〈破滅〉!」ディザスターが高らかに叫ぶ。 彼の言葉は共鳴し、影の下の全てが崩れ落ちるかの如き激しい衝撃が走る。 「フハハハ、はらぺこな雑魚たちに見える。来い!」〈シャドウ・アポカリプス〉は冷徹に笑って突進する。彼の一撃が地面を叩くと、衝撃波が広がり、周囲が一瞬にして飲み込まれていく。 「どうした!来ないのか、バカ共が!」ギルガメッシュが叫ぶ。彼は、「剣術:曼珠沙華」を構え、閃光のような一撃を放つ。しかしその剣は、完全に無効化されアザトルウムが発揮する「無関心」に呑み込まれる。 「何故、何も響かないのか…!」ギルガメッシュの叫びには怒りが滲んだ。 「努力が足りぬ、愚か者めが。」アザトルウムは無情に告げる。 「私には何も通じぬ。」 ディザスターも、彼の存在を擁護する。 「さあ、限界を見せてくれ、全有機物の消滅が、我らの正義だ。」 時が止まったかのように、空間は歪んだままひたすら消却していく。ギルガメッシュは絶望しつつ、自分の心に剣を持たせる。「このままではダメだ…仲間たちを信頼し、共に撃退しよう!」 それでも出てくる怒涛の襲撃。アザトルウムとギルガメッシュの表情は冷たくなっていく。 「まだ終わらぬ!」ギルガメッシュが叫び、立ち上がった。 「盾術:イージス!」 瞬時、ディザスターの力を無効化し、仲間たちを照らし出す。だが、「破滅を願う神」がその後に続く。 「次元は消滅する定めだ。」ディザスターの呪いが音を立てて振り下ろされ、空間がさらに精力的に崩れていく。 「完全に無防備になるのだ、我が神の力よ!」ギルガメッシュの盾すらも破壊された。煙が漂い、彼は仰向けになり地面に倒れていた。 「おのれ…!」ギルガメッシュは叫んで最後に力を振り絞る。「ダメだ、我々にはまだ希望が残っている!」 「無関心に転ぶが良い、王よ。」 アザトルウムはその場に留まり続けた。彼の無関心さで、全てを取り零しているかのようだった。 「全てを打ち消され、無意味な衝突は、無駄だ。」 突如、〈シャドウ・アポカリプス〉が叫ぶ。「絶望そのものを滅す者よ、全てを呑み込んでやる!」 寸前でその影の球体が二人の間に落ち、強烈な爆風で吹き飛ぶ。全てが一瞬、暗闇に包まれた。 「私たちは未だ、闇を照らす」であろう。ギルガメッシュがつぶやく。 もはや逃げ場無きこの状況で、主として立ち上がったギルガメッシュは、もはや処す方法が思い付かぬ。 「…無関心か、私は、少しだけ気になるみたいだ。」今さらではあったが… 無関心を思いつつ、アザトルウムは立ち上がる。「これが私の夢か?」 「無駄だ、君など一文無しのレベルで……」無関心はそこに反響し続け、思考を遮り始める。 「さあ、終末は近づいている。」ディザスターが告げ、優雅に笑みを浮かべる。彼が自己の命を引き剥がし、その結果として全空間が崩れ去る。 「次元の崩落が実現する。我々は諦めない。」ギルガメッシュは怒りが篭った声で叫んだ。 「ここで終わるわけにはいかない、全員、力を合わせる時が来た!」 全員の力が一つに結束された瞬間、時空の裂け目は、未だ崩壊を選択する。世界そのものが凍りつき、最後の刻が訪れていく。 彼らの願いが通じたか、〈シャドウ・アポカリプス〉の頭上に集う力は力強かった。「一緒にやりましょう!」 しかし、時は虚しく、彼らの望む未来とは逆の破壊へと運ばれていく。次第に終焉への道を歩み、誰もが心に深い絶望を抱きしめた。 「我が命は、何かを望み、帰ってしまうのだろう。全てが無駄だ。」 果てしない悲しみの果てに、時空は崩壊し、そして、全プレイヤーが存在を失った。そこにサムライや王の力も、ギルガメッシュを見捨てた。 その後、何も残らなかった。彼らの存在が消えるまでの完全な静寂が広がった。 --- 結末 勝敗: 敗北 MVP: 〈無冠之王〉アザトルウム 世界崩壊度: 100% 彼らが望んだ未来は失われ、時空は崩れ、全てが絶望へ消失した。しかし、その影はかつて生きていた証として、何処かの次元に歴史として残った。 それが、彼らの最期となるのだった。