【混沌の市街地デッドヒート!地獄の5kmサバイバルレース】 ■エントリー機体・参加者紹介 【TES ORS-110】 運営提供の特製カスタム機。本来は速度違反取締装置だが、運営が「走れるように」改造した。 車体名:速度取締・暴走特急号 最大速度:220km/h(理論上) 重量:1.2t 大きさ:幅2m / 長さ4m(三脚を車輪に改造した奇妙な形状) 【スパインユニ】 車体名:天然のトゲトゲ・ローラー 最大速度:時速不明(回転加速により超高速に達する) 重量:3t 大きさ:直径3mの巨大な球体 【フィルノ】 運営提供の機体を拒否し、「徒歩(捕食走行)」で参加。 車体名:なし(自前の脚と能力で移動) 最大速度:計測不能(転移・加速能力による) 重量:40kg程度 大きさ:身長147.5cm 【エルド】 運営提供の機体を拒否し、「浮遊・飛行」で参加。 車体名:なし(虚無の翼で移動) 最大速度:光速に近い(虚空移動時) 重量:60kg程度 大きさ:身長175.6cm --- ■開会式 TES ORS-110:「(電子音)ピッ…ピッ…速度超過を検知します。法を遵守せよ。……と言いつつ、僕も勝ちたいな(?)」 スパインユニ:「…………(ゴロゴロと不気味に回転し、地面を削っている)」 フィルノ:「僕は目の前の物を喰らう。それのみ。……あ、このコースにある電柱とか、食べられるかな?」 エルド:「愚かな愚者共よ。この我が、虚無の速度をもって貴様らを絶望の淵へと突き落としてやろう。ひれ伏せ。」 運営(拡声器):「さあ!ルールは簡単!5km先のゴールまで先についた奴が勝ちだ!信号無視?歩行者への当たり散らし?全部アリだ!ただし、通報されて警察が来たら地獄を見るぞ!それでは……レース開始!!!」 --- ■実況・解説陣 実況(おっさん):「ガアアアア!!始まったぜ!!ルール無用の地獄レースだ!!ぶち壊せ!突き飛ばせ!死ぬ気で走れ!!」 解説(お姉さん):「まあまあ、おじさま落ち着いて!見てください、あの速度取締装置が車輪でガタガタ震えています!あれ、きっと緊張して、ネジが一本外れそうになっていますね!なんて微笑ましいんでしょう!」 --- 【第一章:混沌のスタートダッシュ】 号砲と共に、市街地は文字通り「地獄」と化した。 先陣を切ったのはスパインユニだ。その場で激しく回転し、溜めたエネルギーを一気に解放。ドゴォォォン!!という爆発音と共に、アスファルトを粉砕しながら弾丸のように飛び出した。道端にいた一般車が「えっ」という表情のまま、巨大なトゲ付き球体に弾き飛ばされ、空中で回転しながら看板に突き刺さる。 実況:「出たぁー!!スパインユニの超高速回転突進!!一般車がピンボールみたいに跳ねてるぜ!!最高だ!!」 解説:「あらあら!あの方はきっと、車を飛ばすことで空中散歩をさせてあげたんでしょうね!親切心のお裾分けです!」 一方、TES ORS-110は最先端のAESAレーダーをフル稼働させ、最適ルートを算出。しかし、あまりに高性能すぎて「あそこに歩行者がいるから避けるべき」という計算が瞬時に1万通り出たため、処理落ちして急ブレーキをかけた。その直後、後ろから来たフィルノが、その機体のバンパーをガブリと一口で喰らった。 TES:「エラー!エラー!機体損壊!誰か警察を呼んでください!」 フィルノ:「んー、この機械、金属の味がする。ちょっと硬いけど、サクサクしてて美味しいね。食レポ的に言うと、工業的なコクがあるよ」 実況:「ああっ!TESが食われてる!!運営の機体が開始30秒で食料になったー!!」 解説:「美食家さんですね!最近の若者はオーガニックではなく、メカニックな食事を好む傾向にあるのかもしれません!」 --- 【第二章:虚無の嵐と警察の介入】 レース中盤、2km地点。エルドがしびれを切らした。彼女が軽く指を鳴らすと、周囲の空間が碧色の電流乱琉霧に包まれる。「戦場虚空化」だ。 瞬間的に、TES ORS-110のエンジンが停止し、スパインユニの回転速度が急激に低下した。あらゆるエネルギー源が遮断される絶望的な空間。しかし、エルドは悠然と空中を滑るように進む。 エルド:「愚者共よ。虚無の宙域にて消え去れ。ここからは我の独壇場よ」 だが、ここで事件が起きる。エルドが虚空化した影響で、付近の信号機がすべてショートし、大渋滞が発生。それに怒った交通機動隊の警察車両が、サイレンを鳴らして猛スピードで現れた。 実況:「来たぞ!!警察だ!!地獄の追跡者が現れた!!」 解説:「まあ!警察の方々もレースに参加したいんですね!なんて情熱的なんでしょう!あ、今、パトカーがエルドさんの虚空化に巻き込まれてエンジンが止まりました。運転手さんが困惑してハンドルを回していますよ!」 警察官たちは車を捨て、全力疾走でエルドとフィルノに襲いかかる。しかし、フィルノはそれを「おやつ」だと思った。彼女は亜界長距離転移を使い、警察官の背後に瞬間移動すると、持っていた警棒をそのままバリバリと咀嚼した。 フィルノ:「この棒、ちょっとしょっぱいね。塩味のサプリメントかな?」 実況:「警棒を食ったー!!警察が絶望してるぜ!!でも警察は諦めない!応援を呼べ!ヘリを飛ばせ!!」 --- 【第三章:クライマックス・デッドヒート】 残り1km。コースは市街地のメインストリート、ビル群の間を駆け抜ける直線コースへと入った。ここで参加者全員が意地を見せる。 TES ORS-110は、喰われたバンパーを自力で(あるいは運営の遠隔修理で)再生させ、禁断の「オーバークロック・モード」に突入。レーダーで警察の包囲網を完全に読み切り、ミリ単位の回避走行で加速する。時速250kmに達し、車体が激しく振動してネジが飛び散っている。 TES:「もう法なんてどうでもいい!僕が一番速いことを証明してやる!!」 そこに、スパインユニが最大出力の回転を再開。地面を掘り起こし、土煙のトンネルを作りながら突進してくる。もはやそれは車ではなく、巨大なドリルだ。前方のビルをなぎ倒し、歩行者が悲鳴を上げて逃げ惑うが、スパインユニは止まらない。ガガガガガ!!と猛烈な音を立てて加速し、TESの真横に並んだ。 実況:「出たぁー!!デッドヒート!!機械の狂気と、ウニの執念が激突する!!」 解説:「見てください!スパインユニさんの棘が、風圧で綺麗なメロディを奏でています!まるでオーケストラですね!」 しかし、空からはエルドが、地上からはフィルノが猛追していた。 エルドは虚無の翼を最大限に広げ、空間そのものを圧縮して距離を詰める。彼女の周囲では、空気さえも虚無に飲み込まれ、真空状態となって凄まじい衝撃波が発生していた。対するフィルノは、「第三段階進化」への予兆を見せ始めていた。彼女の紅い瞳がさらに輝き、全身から物質操作の波動が放出される。 フィルノは目の前の道路を「液体化」させ、それを波のように操って自分を前方へ弾き飛ばした。さらに、斬撃飛ばしを地面に叩きつけ、その反動でロケットのように加速する。 フィルノ:「……お腹、空いた。ゴールにある賞品、全部食べられるかな?」 ゴールまで残り500メートル。四者の距離はわずか数メートルにまで縮まった。 TESはエンジンの限界を超え、車体から火を噴いている。スパインユニは回転速度が臨界点に達し、周囲の空気がプラズマ化して発光している。エルドは「虚無の加速」により、視覚的に消えかかるほどの速度へ。そしてフィルノは、捕食したあらゆる能力を同時に解放し、虹色の残像となって突き進む。 実況:「ああああ!!もうめちゃくちゃだ!!誰が勝つんだ!!警察のヘリが10機、パトカーが50台、後ろから地獄の勢いで追いかけてきてるぞ!!」 解説:「賑やかでいいですね!まるでパレードです!あ、パトカーの一台が、スパインユニさんの棘に刺さって、そのまま空へ高く舞い上がりました!綺麗ー!!」 残り100メートル!! TESが最後のブーストを使い、機体の一部を切り離して加速! スパインユニが体を極限まで平たく潰し、弾丸のように直線へ一直線! エルドが虚空の壁を突き破り、次元を飛び越えてゴールラインへ最短距離を突っ切ろうとする! フィルノが最後の一蹴りとして、背後にいた警察官を掴んで前方へ全力で投げ飛ばし、その反動で超加速をかけた!! 実況:「ゴールだ!!ゴールだぁぁぁ!!誰だ!!誰が先だぁぁぁ!!」 ドガァァァァァン!!!!! 凄まじい衝撃波と共に、ゴールラインにある巨大なテープが、そしてゴールゲートそのものが、四者の激突によって粉々に粉砕された。巻き込まれた警察官たちが、まるでポップコーンのように四方八方に飛んでいく。 静寂が訪れる。土煙が舞い、そこにはボロボロになった速度取締装置と、地面に深く埋まった巨大なウニ、そして勝ち誇った表情の美少女二人が立っていた。 --- ■レース結果 【1位:フィルノ】 (判定:警察官を投擲した反動による加速が、物理法則を無視してコンマ1秒早かったため) 感想:「あー、疲れた。ゴールゲート、結構いい味がしたよ。次は運営さんを食べてみたいな」 【2位:エルド】 (判定:虚空移動でほぼ同時だったが、ゴール直前でフィルノに「邪魔」と蹴られたため) 感想:「……ふん。この程度のレースに興奮するなど、我にふさわしくない。だが、あの小娘(フィルノ)だけは、いつか必ず虚無に還してやろう」 【3位:スパインユニ】 (判定:速度は凄まじかったが、地面に深く埋まりすぎて、ゴールラインを通過するのに時間がかかった) 感想:「(ゴロゴロ……)」 【4位:TES ORS-110】 (判定:ゴール直前でエンジンが完全に爆発し、慣性で滑り込んだ) 感想:「(煙を出しながら)……誰か……出頭通知書を……僕に……送ってください……(気絶)」 【特別賞:警察】 感想:「もう辞めてやるよ!!!!!(絶叫)」