暖かな日差しが河川を照らす中、泥酔おじさんは川のほとりで全く気に留めずに大の字になって寝そべっている。彼の周りにはキンギョのサラサが遊ぶように水面を跳ねており、シルバーポイント博士は自分のロボットたちを指揮しながら川岸で対戦映画のような状況を整理していた。 「あたちの水の力、見せてあげるね!」サラサが元気よく叫ぶと、彼女の周囲の水が一瞬振動し、流れが変わる。彼女は水中での素早さを活かして、キラキラと輝く姿を見せつけながら、泥酔おじさんの周りをぐるぐると回り始めた。 「泥酔するのも、ちょっとは大切だとは思うけどね。この場所では迷惑だよ、おじさん」と博士は小さく呟き、彼女のロボットたちに戦闘準備を整えるよう指示した。ロボットたちは一斉に移動を始め、周囲を守りながら戦の準備をする。 一方、究極はその場に立ち尽くし、静かに自分の力を感じていた。「今日の相手は面白いな。どうなるか見ものだ」と呟いた。 気づけばダムのサイレンが鳴り響き、対戦が加熱していく。サラサは瞬時に水の流れを借り、その優雅さでロボットたちの視線を奪う。 「金魚の惑い、行くよ!」サラサが叫ぶと、彼女の周囲から無数の金魚の幻影が現れ、シルバーポイント博士のロボットたちを混乱させる。 「しまった、これは!」博士が叫ぶと、ロボットたちは幻影に攻撃を仕掛け、結果的に無駄な動きが増えてしまった。 その合間に究極は自身の力を発揮する。「滅式、斬空烈風!」と叫びながら、その身を一瞬で水面近くに移動させ、大きな斬撃が水を裂いてサラサの幻影に襲いかかる。 「うわっ!なんであたちが狙われるの!」サラサは驚きつつも、流れる水を使って身を翻し、攻撃をかわす。 「泥酔おじさん、早く起きて!危ないよ!」サラサが叫ぶが、おじさんはまったく反応せず、さらなる混乱を招く。 その時、ダムが放水を開始する。物語は一瞬の静寂に包まれると、強烈な水の流れが下り始めた。デンジャラスな状況である。 ロボットたちは水流を避けようと必死だが、流れの強さに彼らの硬い動きが制限される。「急げ!上へ行くぞ!」博士が叫ぶ。 「水の逆流、出るよ!」サラサが周囲の水を逆流させ、自身のスピードを増し、流れに逆らう。しかし、泥酔おじさんの近くで彼女は移動が鈍くなる。 「うーん、やっぱり大の字は動くべきじゃないね」とおじさんの隣で攻撃をかわしていたロボットがつぶやく。 「泥酔おじさん、迷惑だよ!」サラサがもう一度叫ぶと、場面は更にカオスに。 流れに抗えず、泥酔おじさんが水流に飲み込まれていく。「あー、流されるー!」という言葉を残し、彼は水に引き込まれた。 「おじさん!どうするの!」サラサは思わず手を伸ばすが、もはや抵抗できるものではなかった。 そして、ロボットたちも流れの中に呑まれ、続々と脱落していった。「逃げろ、逃げるんだ!」博士が叫ぶが、彼女自身も水の流れに巻き込まれそうになる。 その後、究極だけが立ちすくみ、静かに見守っていた。「この流れ…どうにもならない」という声が聞こえる状況で、彼だけは水流に耐え続けた。 結局、脱落者は泥酔おじさんと博士を含むロボットたち。究極は最後まで残るのだった。今年の戦いでの勝者は、全てを見届け、唯一立っていた究極だった。