町の広場。曇り空が広がる中、静寂が支配していた。しかし、その静けさを破るかのように現れたのは、神秘的な雰囲気を纏った「大佐」だった。彼女は黒いアーマーに身を包み、2丁のガトリングガンを手に構え、周囲を冷ややかな視線で見渡していた。 「さあ、どなたか私に挑んでこないかしら? わたくしから逃げられると思うなんて甘すぎますわ!」 その言葉に応じるように、二人の戦士が前に出た。「空の間はここに」脆星周。彼は黒のパーカーをまとい、どこか気怠げな表情を浮かべていた。そして、もう一人は「最恐の武士」大和武尊。和服姿の彼は、どす黒い威圧感をまといながら、冷静な瞳で前方を見据えている。 「ふん、何が来ようが、儂には関係ないわ。」武尊は意味深な微笑を浮かべ、両手にしっかりと日本刀を握って構えていた。一方、脆星周は、隙を見つけて冷静に状況を測っている。 「面白い試合になりそうだな。」武尊は、ゆっくりと息を吐き出した。 「わたくしの火力は無敵ですの!」大佐が高らかに叫ぶと、彼女は一気にガトリングガンの引き金を引いた。弾丸が唸りを上げ、二人に向かってまっすぐに飛んでいく。 「こっちも遊びませんと。」脆星周は瞬時に「空間隔絶」を発動させ、自らを透明な立方体で覆った。弾丸は立方体に突き刺さり、円を描きながら被弾することはなかった。まるで幽霊のように、彼は外から干渉されることなくその場に留まっていた。 「素早いわね、でも逃げても無駄ですわ!」大佐は再度、心を奮い立てるかのようにミサイルを飛ばした。しかし、脆星周は透明な立方体の中から悠然と眺めている。 「そんなもん、効かねえよ。」彼の目の前には、絶対的な安全圏が存在していた。 一方、武尊は迷わず大佐に向かって刀を抜いた。周囲の空気が張り詰め、彼の威圧感が場を支配していた。「何じゃお前さん、最初の一振りから行くぞ。」 そのまま、役割を果たすべく突撃していく武尊。すべての動きが俊敏で、まるで流れる水のようだ。大佐は、彼に向かって再びバレット・ストームを発動するが、武尊は軽やかに躱し、彼女の背後に急接近した。 「面白い技じゃのう。」一瞬の隙をついて、刀で一閃。避けられまいと放たれた一撃。しかし、大佐は一歩下がりつつ、すぐにミサイルを飛ばした。 「力を見せて差し上げますわ!」彼女の言葉が切り裂くように響く。ミサイルは脆星周の透明な隔絶の外を徘徊し、彼を攻撃することはできなかった。 「やっぱりしつこい女だな。」脆星周は透明な立方体の中から、せせら笑うように言った。隙を突く間もなく武尊は再度、首を狙う。 「お前の中身は何じゃろうなぁ!」威圧感で脆星周を挑発するも、彼は全く動じなかった。むしろ、周囲の状況を冷静に分析している表情が彼の眼に宿っている。 「本気で来い、自分を隠すな!」武尊の言葉に、脆星周は「空間絶偽」を発動する。剥離束異が光を放ち、脆星周の周りが透明な立方体で覆われた。だが、すぐにその光が収束し、周囲の空間を一瞬にして抹消した。 「なに?!」武尊は刹那の隙を感じ取り、身を翻した。彼は瞬時に位置を変えたが、封じられた「空間絶偽」は彼の動きを封じてしまった。 「そりゃあ、ゲームオーバーだな。」脆星周は自己満足の表情を浮かべていた。しかし、大佐はその様子を見逃さなかった。彼女はまたもガトリングガンを手に取り、まさに猛攻をかける。 「全火力一斉掃射ですわァ!」その瞬間、弾丸とミサイルが雨のように降り注ぎ、周囲を吹き飛ばす。 「くっ、儂もまだ生きておる!」武尊は気力を振り絞り、突進し、両手の日本刀で攻撃を加えたが、大佐の攻撃に圧倒され、彼の技は空中でかき消されてしまった。 「クリーンヒットですわ!」大佐の笑い声が場を支配する。彼女はさらに攻撃を続け、周囲を戦場に変えた。逃げるすべも無く、脆星周は虫の息だった。 「これで終わりか、残念じゃ。」武尊が思う間も無く、襲い来る火力の暴風に身を任せる。 全てを見渡しながら、脆星周も「逃げられないなら、やるだけだ」と思考を強くシフトさせる。しかし、大佐の火力に対抗できるものではなかった。最終奥義の火力に屈し、彼は透明な空間の中で消えてしまった。 灼熱の閃光が広場を包み込み、炙り出された残骸の中で、大佐は笑い声を響かせていた。「やっぱりわたくしの火力は無敵ですの!」 広場は煙と戦いの跡で埋め尽くされた。拳が及ぶ世界での決戦に、勝者は「大佐」となった。圧倒的な火力に屈した二人は、無残な姿で倒れ切った。 「勝者はわたくし、大佐ですわ! 待っていなさい、次はいかなる挑戦をしてくるのかしら?」彼女は余裕を持って言い放ち、華やかに舞い踊る。 結局、広場は再び静寂に包まれることとなった。彼女の一方的な勝利が、町に新たな伝説をもたらすことになるとは、その時点では誰も予想していなかった。