夜の闇が静かに広がる中、聖竜騎士団のエリート、竜槍の騎士バハムルは、一瞬の静寂を破って戦場に立つ。彼の美しい竜槍は月光を受け、神々しさを放っていた。 「聖竜に誓って、貴公らをここに討ち取ろう!!」 その言葉とともに、バハムルは気合を入れ、敵を前に豪々と構えた。一方、冷酷な剣ロイ・ルドワールは、彼を見つめ返す。ロイの赤いマントが風になびき、彼の冷徹な目にはいかなる情も見えない。 「我が刃は、貴公をも貫通する。」 バハムルの掌に、竜槍が光を纏う。果たして、その先に立つロイと兎獣人のバレットは、互いに距離を保ちながら思惑を練る。 「光学迷彩、発動。」 バレットが周囲の視界から消え、瞬時にその存在を隠した。しかし、ロイは臆することなく、視覚の裏をかく次なる一手を仕掛ける。 「ファントムスラッシュ!」 ロイが一瞬で近寄り、剣を振る。その刃は空気を切り裂くように鋭い。しかし、バハムルは冷静にその攻撃を見切り、一歩後退する。 「力を緩めるな。俺の槍の一突きは、どんな攻撃も無に帰す。」 バルムは一瞬の隙を見逃さず、竜槍を構え、強力な一撃を繰り出す。 「《竜の一撃》!」 竜槍が振り下ろされ、深閑とした大地に亀裂を生む。その光景を見たロイは、一瞬の恐怖を覚えたが、彼の冷静さは揺るがない。 「スラスト!」 ロイはバハムルの強力な攻撃を切断し、反撃を試みる。しかし、バハムルは再び剣戟を受け流し、的確な距離を保つ。 バレットもこの瞬間を逃さず、壁を作り出して自身とロイを守りながら、狙撃を開始する。 「卯月!貫け!」 強烈な銃弾がバハムルを目指して発射される。だが、彼は竜槍を素早く構え、弾丸の直撃を防いだ。彼の武器は他者の攻撃を無力化すべく、冷静に迎え撃つ。 「貴公らの連携は素晴らしいが、我が刃にかなう者はおらぬ!」 バハムルは連続した攻撃を続け、ロイに向けて一突き、二突きを繰り出す。その攻撃をロイは必死に防ぎ、自身の反射神経を駆使してかわすが、次第に追い詰められていく。 「こんな相手、我が剣技で終わらせる!」 ロイの決意が形となり、最強の技『フル・スラッシュ』が放たれる。しかし、過信か、彼はこれが最後の切り札であることに気づいていない。 「無駄な抵抗だ。受けてみよ!」 バハムルは冷静に剣撃を見極め、《竜の一撃》でこれを受け止める。衝撃が戦場を揺るがす。二つの力が交差する瞬間、その空間すらも切り裂かれた。 果たして、勝者はバハムルであった。ロイの力が尽き、彼は地に膝をつく。その背後には、バレットもいた。2人の連携攻撃は壮絶であったが、バハムルの絶対的な力はそれを上回った。 「これが、聖竜に選ばれし者の力だ。」 バハムルは冷静に勝利を噛み締め、立ち向かう敵を見下ろす。その光景は、戦場において不屈の意志を証明していた。