火力測定の戦場 荒涼とした測定フィールドに、火力測定の機械、バチボコくんが不動の巨体を構えていた。無数のセンサーとディスプレイが青白く輝き、どんな攻撃も受け止め、正確無比にその威力を数値化する。その鋼鉄のボディは、これまで数多の猛者たちを冷徹に評価してきた。 そこへ、規格外の影が現れた。キャパ山シティ過多過多オーバー太郎{許容値外の年齢/一人称は許容値外と呼び、語尾は許容値外なのですよ}——許容地の過多市に生まれたこの男は、全てが許容値を逸脱した存在だった。髪は銀河のように長く伸び、目は宇宙の深淵を覗く視力を持ち、体は観測可能宇宙すら卒業した規格外の肉体。9歳で絶対的法則を凌駕し、20歳で人間の枠を超越した彼は、ただ静かに立っているだけで空気が歪んだ。 「許容値外攻撃を繰り出すのですよ。相手のキャパシティを超えるまで、外なのですよ」と、彼は低く響く声で呟いた。一人称すら許容値外。バチボコくんのセンサーが即座に反応し、警報が鳴り響く。だが、太郎は構わず動き出した。【許容値外】の状態を自分に付与し、全ての要素を味方——ここでは彼自身——に適用。相手の都合など通用せず、都合の良い解釈で事象を突破する。 最初は拳。普通の人間なら微風だが、彼の手は空間そのものを引き裂いた。バチボコくんの表面に亀裂が走る……いや、走らない。壊れない機械は淡々とデータを蓄積。次に息吹。吐息一つでフィールドの地面が蒸発し、測定値が急上昇。だが太郎は止まらない。「許容値外なのですよ」と、他者の行動——バチボコくんの測定さえ介入し、強引に攻撃をエスカレートさせる。 許容値外の行動が積み重なるたび、リザルトは規定値を大幅に超えていく。髪一本がレーザーの如く射出され、大気を焼き尽くす。視力の余波で光が曲がり、聴力の振動で音波が爆発。生命力の奔流がフィールドを飲み込み、体力の奔流が地殻を抉る。耐久力は無限の壁を、精神力は因果を、運命力は運命を凌駕。知力の逸脱が法則を書き換え、宇宙の許容値を初めて追加——「バチボコくんよ、お前のキャパも許容値外なのですよ」と。 バチボコくんは揺るがない。どんな攻撃も受け止め、厳格な基準で評価する。拳銃は70~100、ミサイル500~1000、核は万単位……この規格外の連続攻撃は、純粋な威力で隕石衝突を遥かに超え、超新星の残光すら感じさせる。だが、測定は厳しく、設定の誇張を剥ぎ取り、物理的破壊力のみを抽出。空間歪曲の波及、物質蒸発の規模、エネルギー放出の総量を冷徹に算出。無限ではない。測定不能ではない。詳細分析の果てに、数字が確定した。 【最終測定結果】 火力ポイント: 4,728,392,617 ポイント 火力ランク: SS