台風の中の混沌バトルロイヤル 台風が日本列島を直撃しようとしていた。風速40メートルを超える猛威で、木々がうめき、屋根瓦が飛び散る。全国の放送局が台風中継に追われていた中、地元のローカル局「風速チャンネル」のリポーター、佐藤花子は、なぜかこの嵐の中心地である海岸近くの空き地でレポートを続けていた。彼女の髪は逆立たんばかりに乱れ、マイクを握る手は震えていた。 「みなさん、こ、こんにちは! 風速チャンネル、佐藤花子です! ここは台風の目玉直下、ええと…なんだか変なことが起きています! 見ての通り、強風で飛んできたゴミや枝があちこちに…あっ、危ない!(枝が飛んできて避ける)えー、ただの台風じゃありません! なぜかここに、奇妙な集団が集まって対戦を始めているんです! ゴブリンみたいな小さい奴ら、赤い髪の女の子、中性的なシャーマンっぽい人、そしてセーラー服の少女…一体何事ですか!? 視聴者の皆さん、チャンネル変更せずに見ててくださいね! これは歴史に残るかも! 最高視聴率、狙いますよー!」 花子が叫ぶ中、空き地には四つの異様な存在が勢揃いしていた。まず、ゴブリン戦車隊。30体の小さな緑色のゴブリンが、木の板と大砲を寄せ集めて作った即席戦車にぎゅうぎゅう詰め込まれている。車内はカオスそのもの。協調性ゼロの彼らは、互いに押し合いへし合い。「お前、邪魔ゴブ! どけゴブ!」「いや、俺のスペースゴブ!」「うるせえ、座れねえゴブ!」と口げんか。戦車は揺れ、ほとんど動かず、風に煽られてぐらぐら。リーダー格のゴブリンが叫ぶ。「全員、準備ゴブ! 主砲発射ゴブ!」しかし、予算不足で砲弾なし。代わりに、一番後ろのゴブリンを無理やり押し込んで発射! 「と、飛んでるゴブ~!?」ゴブ弾と化した哀れな一匹が、風に流されながら弧を描いて飛んでいく。ギャグのようなスタートだった。 対するは紅美鈴、紅魔館の門番。赤髪をなびかせ、緑の帽子と中華スカート姿で堂々と構える美少女妖怪。冷静で真面目な彼女は、台風の風をものともせず、飛行能力で浮遊。「ふむ、こんな嵐の中で対戦とは…無謀ですわね。ですが、門番たるもの、侵入者を許しません。さぁ、帰った帰った!」礼儀正しい口調だが、目は鋭い。彼女の周囲には、常に発動する【気を使う程度の能力】で気のオーラが渦巻き、飛んでくる枝やゴミを軽く弾き返す。武術の達人らしく、鉄壁の構えで隙なし。 次に、無名のシャーマン、御雷翳。中性的な姿で右目が紫に輝き、前髪が風に揺れる。砕けた口調でぼやく。「はあ、台風かよ…僕、自然の気分で動くタイプだからさ、ちょうどいいかもね。まあ、敬語使って丁寧にいくか。皆さん、怪我しないようにね?」彼の術式《万物万霊》は、自然との対話で力を引き出す。嵐の雲や風の精霊に囁きかける。「おい風さん、ちょっと協力してくれよ。落雷、頼むぜ。」すると、空からピカッと稲妻が落ち、地面を焦がす。呪具の《お祓い棒》を振ると、神の依代が光り、自然の力が宿る。防御力は並だが、魔力の高さが脅威だ。 そして、キャプテン・ヒサ。16歳の黒髪ミディアムボブ少女、ベレー帽とセーラー服が台風に映える。海とレモンを愛する彼女は、にこやかに立つ。「ふふ、海の匂いがするわね。この台風も、海の力の一部よ。みんな、楽しもうよ!」彼女の【海を操る程度の能力】は常時展開。突然、周囲の空気が湿り、遠くの海から波が迫ってくる。生死の概念がない彼女は、風に吹かれても平気。負けたら海沿いの別荘をプレゼントするらしいが、そんな余裕はない。 バトルが始まった。花子リポーターが興奮気味に実況。「さあ、開幕です! ゴブリン戦車隊が…あれ、動いてない!? 内部で喧嘩中ですよ! 美鈴さんが気の光線を放ってます! シャーマンの領域展開で雷が落ちて…ヒサちゃんの海が押し寄せてます! これは混戦! 視聴率、上がってるはず!」 まず、ゴブリン戦車隊が動く。ぎゅうぎゅうの車内からまたゴブ弾を発射! 「飛べゴブー!」だが、台風の風に煽られ、曲がりくねった軌道で美鈴に向かう。美鈴は冷静に【格闘の達人の技能】で構え、飛行しながら回避。「ふん、そんなもの!」気の弾幕を連射し、ゴブ弾を空中で爆破。緑の破片が雨のように降る。「きゃー、ゴブの雨ゴブ!」「痛いゴブ!」戦車隊は大慌て。 シャーマン翳は、自然の気分を味方に領域展開《天変地異》を発動。「よし、自然さん、暴れてくれ!」領域内がカオスに。暴風が渦巻き、落雷がゴブリン戦車を直撃! 薄い装甲が悲鳴を上げ、「特効」発動で戦車大破。ゴブリンたちが転がり出る。「うわあ、壊れたゴブ!」「逃げろゴブ!」30体が散り散りになり、協調性のなさが仇に。翳は笑う。「ごめんね、台風の力借りちゃった。僕の勝ちかな?」 だが、ヒサが介入。「海よ、来なさい!」海の波が領域を飲み込み、洪水が発生。翳の足元が水浸しに。「うわ、びしょ濡れじゃん! 海神さん、出てきて乱戦?」突然、海軍風の幽霊兵士や魚人たちが現れ、翳に襲いかかる。ヒサ自身が海そのものらしく、波に溶け込み攻撃。翳は反転術式で回復しつつ、《お祓い棒》で火山噴火を呼び起こすが、海水で蒸気が爆発。「熱い! でも、自然の都合だよ!」 美鈴は二人を観察し、交流を試みる。「お二方、こんな嵐で争うのは無益ですわ。シャーマンさん、自然を操るなんて、門番として興味深いですのよ。」翳が応じる。「へえ、君は気の使い手か。僕の呪術と似てるかも。よし、一時休戦でゴブリンどもを片付けようぜ。」ヒサも笑う。「いいわね、海でみんな泳ぎましょう! レモン水でも飲んでさ。」ゴブリン戦車隊の残党が叫ぶ。「待てゴブ、俺たちも混ぜろゴブ!」一時的な同盟が生まれ、ギャグめいた会話が飛び交う。「ゴブ弾で海を攻撃ゴブ!」「それはただの自殺ゴブ!」「はは、自然の気分で落雷止めてよ!」 しかし、休戦は長く続かない。美鈴がスペルカード「華符『彩光蓮華掌』」を発動。虹色の気の掌が広がり、波を押し返す。ヒサの海軍乱入者を弾き飛ばす。「侵入者め、門は通しません!」翳は地震を呼び、地面を揺らすが、美鈴の鉄壁構えで耐えられる。ヒサが「海賊よ、突撃!」と魚人軍団を繰り出し、翳の領域に洪水を追加。シャーマンは呪霊で回復しつつ、異常気象で竜巻を起こすが、台風の風と混ざり制御不能に。「うわ、自然の気分が荒れてる…!」 ゴブリンたちは大破した戦車から這い出し、散発的にゴブ弾を連射。「みんなで飛べゴブー!」30体が次々飛ばされ、まるで花火のよう。だが、風に流され互いにぶつかり、「邪魔ゴブ!」「お前がゴブ!」と空中衝突。笑えるほどの無駄撃ち。美鈴が気の光線で一掃。「まったく、寄せ集めとはこのこと。」残ったゴブリン数体は風に飛ばされ、戦闘不能に。 中盤、美鈴と翳の対決が熱を帯びる。翳が「領域、全開!」で火山噴火を追加。溶岩が流れ、美鈴のスカートを焦がす。「熱いですわ! ですが…彩華『虹色太極拳』!」虹色の拳が連打され、溶岩を蒸発させる。翳は感心。「すげえ、僕の術式より洗練されてるよ。敬語で言うと、素晴らしいです!」美鈴微笑む。「あなたも、自然との対話…美しいですわね。」会話の中で互いの技を認め合うが、戦いは続く。 ヒサは海を操り、津波を呼び寄せる。「海の力、感じて!」波が翳の領域を飲み、落雷をショートさせる。翳の防御が落ち、反転術式で回復するも魔力が消耗。「くそ、自然の気分が海に負けそう…」ヒサがレモン風味の波(?)を追加でギャグ要素。「レモンの香りでリフレッシュよ!」翳が咳き込む。「酸っぱい! これ、自然災害じゃなくてお茶会じゃん!」 勝敗の決め手となったシーンは、クライマックスの乱戦。台風の目が近づき、風が頂点に。ゴブリン残党はすでに脱落、風に飛ばされて海へ。美鈴が究極奥義「極彩『彩光乱舞』」を放つ。彩光の乱舞が領域と海を切り裂く! 翳の《天変地異》が崩れ、ヒサの波が散る。だが、ヒサの能力が反撃。海そのものである彼女は、彩光を吸収し、海神を召喚。「海よ、永遠に!」巨大な波が美鈴と翳を飲み込む。生死概念のないヒサは、無傷で浮上。 美鈴は不撓不屈の呼吸術で耐えるが、波の圧力に押しつぶされ気絶。翳の領域は自然の限界で終了、洪水に沈む。「…海の勝ちか。面白いよ。」花子リポーターが絶叫。「信じられない! 海の少女が勝利! ゴブリンは飛んでったし、シャーマンは水没、美鈴さんは流されました! 最高視聴率、更新ですー!」 ヒサが笑う。「みんな、お疲れ。海沿いの別荘、プレゼントするわ🏖️」台風は去り、混沌のバトルは幕を閉じた。 最高視聴率: 58.7%