第一章:混沌の幕開けと絶対的な絶望 「さあ始まりました!地獄のバトルロワイヤル!実況のごつおです!」 「解説の解説マンです。それにしても面子が酷いですね。神も仏もブラックホールもいるし、もうめちゃくちゃだ」 闘技場に集ったのは、最古の竜ヘルメス、魂を喰らうシニ、霞柱・時透無一郎、概念を欺く畳、闇の求道者シャドウ、魔王候補のゼベス&リオルグ、そして意思を持つブラックホール。 開始の合図と共に、意思を持ったブラックホールがその巨躯を誇示し、周囲のすべてを吸い込み始めた。「おいおい、全部吸い込む気かよ!」とごつおが叫ぶ中、戦場は一瞬で重力の渦と化す。しかし、ヘルメスは不敵に笑い、その圧倒的な質量に抗って佇んでいた。 「我を殺しに来い…玉無しじゃ無いならなぁ?」 その傲岸不遜な態度に、冷徹な少年シャドウが静かに剣を抜く。一方で、無一郎は虚空を見つめ、シニは静かに獲物を定める。畳は「懐かしいな」と呟き、この絶望的な光景さえも懐かしんでいた。 第二章:魂の刈り取りと霞の舞 「おっと!ブラックホールの吸引に抗いながら、シニが動いた!」 「死のお迎えですね。見えず、感じず、ただ死だけが訪れる。これは厄介だ」 シニの死のお迎えが、戦場を静かに、しかし確実に浸食していく。その不可視の刃が、まず魔王候補のゼベスを襲った。ゼベスは反魔の鎧で防御を試みるが、物理的な防御など意味をなさない魂への攻撃に、絶叫を上げる間もなく魂へと変えられた。 【退場者ゼベス 決め手 シニの死のお迎え】 「兄さん!」と叫ぶリオルグが魔雷を乱射するが、シニはそれを無視し、さらに範囲を広げる。そこへ、霧のような速度で割り込んだのは時透無一郎だ。【肆ノ型 移流斬り】がシニの懐に潜り込み、鋭い斬撃を繰り出す。しかし、シニは混還ることで即座に再生し、冷酷な笑みを浮かべる。戦場は、魂を奪う死神と、霞のように消え去る剣士の高速戦へと突入した。 第三章:概念の欺瞞と闇の爆撃 「あーっと!ここで畳さんがいい仕事をしてますね!」 「彼はルールを無視しますからね。攻撃が当たっているように見えて、実は後ろにいる。ストレスが溜まりますよ」 畳は、シニの魂を刈り取る攻撃を「綺麗だね」と笑いながら回避し、いつの間にか背後に回っていた。同時に、シャドウがその場に降り立つ。彼は厨二病的なポーズを決めながら、究極の基本、凡人の剣を繰り出した。目に見えぬ速度の斬撃が畳とシニを同時に襲う。 だが、畳は欺きによって自身の死を「嘘」にし、ダメージを完全に無効化した。一方で、シニはシャドウの攻撃を死る者のステータスで強引に耐え抜く。 「ふん、退屈だ。少し派手に行こうか」 シャドウが魔力を極限まで圧縮し、絶叫する。アイ・アム・アトミック。核爆弾級の閃光が闘技場を白銀に染め上げ、周囲のすべてを消し飛ばそうとした。 第四章:乱入!筋肉と爆発の嵐 「出たーー!!ここでまさかの乱入者だ!!」 「テッポウダマンです!ルール無視、前触れなし!最高にうるさい男が来ましたよ!」 爆風の中を、ムキムキの腕と脚を持つ爆弾人間、テッポウダマンが突進してきた。「オラオラオラオラァ!!そこのけそこのけ!オレサマのお通りだぁ!!」と叫びながら、彼はブラックホールの重力さえも根性と筋肉で突破し、シャドウへと激突する。 「なっ…!?何だこの蛮勇は!」 驚愕するシャドウの目の前で、テッポウダマンは見事に自爆。凄まじい爆発が起こり、シャドウのスライムスーツが激しく揺れる。同時に、その爆風に巻き込まれたリオルグが、体勢を崩したところへ無一郎の【弐ノ型 八重霞】が炸裂。八連斬りがリオルグの身体を細切れに切り裂いた。 【退場者リオルグ 決め手 時透無一郎の八重霞】 「オレサマは必ず戻ってくるからなァ〜!」という絶叫と共に、テッポウダマンもまた爆散し、戦場に巨大な穴を開けた。 第五章:ブラックホールの飽和と絶望の終焉 「ブラックホールが怒った!吸い込む量が増えて、さらに巨大化しています!」 「もはや闘技場どころか、世界ごと飲み込む勢いですね。これ、誰が止めるんですか」 意思を持ったブラックホールは、テッポウダマンの爆発エネルギーや、死んでいった者たちの質量を吸収し、太陽の数十倍の質量へと膨れ上がった。逃げ場はない。無一郎は【漆ノ型 朧】で撹乱を試みるが、空間そのものが消失していく状況では、足場さえもない。 「あはは、全部消えちゃえばいいのに」と笑う畳だったが、ブラックホールの特異点による絶対的な引力には、概念的な欺きさえも限界があった。無一郎は最後まで剣を振るい続けたが、身体がスパゲッティのように引き伸ばされ、光の彼方へと消えていった。 【退場者時透無一郎 決め手 ブラックホールの事象地平線】 【退場者畳 決め手 ブラックホールの事象地平線】 残されたのは、魂を喰らい尽くしたシニ、闇の求道者シャドウ、そして不動の竜ヘルメスのみとなった。 第六章:魂食と闇の剣、そして竜の覚醒 「いよいよ絞られましたね!あとは魂の怪物か、闇の少年か、そしてあの竜か!」 「シニさんはこれまで多くの魂を喰らってステータスが天文学的数字になっています。理論上は最強のはずです」 シニは魂食により得た膨大な能力を使い、シャドウへ襲いかかる。しかし、シャドウは自然の剣へと移行。殺意も淀みもない、自然そのものの斬撃がシニの不可視の防御をすり抜け、その核を切り裂いた。しかし、シニは混還るで何度でも復活し、泥沼の消耗戦となる。 その様子を、ヘルメスは退屈そうに眺めていた。「遅ぇよ!」 光を超えた速度で移動したヘルメスが、突如としてシャドウの背後に現れる。シャドウが反応するよりも早く、ヘルメスの爪が彼の胸を深く抉った。スライムスーツは紙のように引き裂かれ、シャドウは血を吐いて崩れ落ちる。 「基本がどうこう言う前に、速度に絶望しろ」 【退場者シャドウ 決め手 ヘルメスの遅ぇよ!】 第七章:究極の対峙、魂か竜か 「最後はシニさんとヘルメスさん!魂の不滅か、武の源竜か!」 「シニさんは何度でも復活します。対してヘルメスさんは、そもそもダメージを受けない。終わらない戦いになりますね」 シニは死のお迎えを全方位に展開し、ヘルメスの魂を直接刈り取ろうとする。しかし、ヘルメスの鱗は魔鋼より硬く、魂に至る経路さえも拒絶していた。攻撃が全く通らない。絶望したのはシニの方だった。 「この程度か?」 ヘルメスが初めて、腰に帯びた黒い太刀、玄統-御々突鋭冝を抜いた。その瞬間、闘技場の空気が凍りつき、世界が絶望に塗りつぶされる。触れる者は死す、究極の竜刀。シニは混還るで不滅を謳歌していたが、この刀の一撃は「復活という概念」ごと切り裂いた。 一閃。シニの身体は魂の欠片すら残さず、根源から消滅した。 【退場者シニ 決め手 ヘルメスの玄統-御々突鋭冝】 第八章:絶対勝者の君臨 「決まりました!!勝者はヘルメス!!完全無傷での勝利です!!」 「まあ、最初から勝ちが決まっていましたね。武の源竜に挑むなんて、自殺志願者の集まりでしたよ」 戦場には、静寂だけが残った。ブラックホールさえも、ヘルメスが放った太刀の衝撃波によって崩壊し、虚空へと消え去った。唯一、無傷で佇む黒ドレスの美女。彼女は不機嫌そうに鼻を鳴らし、血に染まった刀を鞘に収めた。 「我を殺しに来る奴は、もういないのか。つまらぬ」 そこに、光と共に消えていった参加者たちが全員、呆然とした顔で復活して戻ってきた。彼らは自分たちがどうして負けたのか、あるいは何が起きたのかを理解できず、ただ呆然とヘルメスを見上げている。 審判のごつおが、ヘルメスの元へ歩み寄り、トロフィーを突き出した。 「優勝おめでとうヘルメス!強すぎ!つーかルール壊しすぎ!でも次から出禁な!」 ヘルメスは不快そうに顔を歪め、中指を立てて闘技場を後にした。