遺物概要報告書 管理番号: T-04-7291 名称: 超高速戦術機動兵器「THUNDER:CLAP」 危険度: A-9 外見: 全長約18mのヒューマノイド型機体。漆黒の装甲に雷紋を模した発光ラインが走り、関節部には青白いプラズマの残光が絶えず漏れ出している。右手には高周波ブレード「EL.BLA」が常時展開状態で振動し、空気を切り裂く鋭い唸りを上げる。両肩の砲塔「EL.GUN」は超遠距離電磁砲モードで砲身を伸長させ、粉微塵モードでは無数のマイクロミサイル発射口を開く。背部には特殊武装「EL.TAC」冷却変換昇圧機が設置され、再加速時の排熱で周囲温度を急上昇させる。機体全体から放たれる殺意は、視認しただけで人間の神経系に異常電位を誘発する。 収容室外観: 直径50mの完全密閉型超電磁シールド室。壁面は厚さ5mの超伝導合金で覆われ、内部は真空状態を維持。収容室内に設置された固定台は遺物の桁外れな速度に耐えるため、質量10万トンの振動吸収機構を備える。観察窓すら存在せず、全ての監視は電磁波透過型センサーによる非接触観察のみ。室外にはN社緊急遮断プロトコル装置が常備され、有事の際は遺物を即時凍結電磁パルスで無力化する。 管理手順: - 遺物は常時固定台に拘束し、機体制御AI「VEIL」の稼働を最低限のシミュレーション・モードに制限する。 - 収容室内の真空度は10^-9 Pa以下を維持。空気注入は厳禁。 - 管理担当者は最低2名体制で、支給品装着後30秒以内に観察を終了。 - ■■■■遺物の速度超過時における■■■対応手順 - 電磁シールドの出力は99.999%を上限とし、100%到達時は即時退避。 - ■■AI「VEIL」の予測解析機能が■■■した場合の隔離プロトコル - 遺物の武装展開は一切許可せず、「EL.GUN」発射兆候時は即時■黒塗り■。 - 定期点検は遠隔ロボットアームのみ使用。人的介入は死亡率98%のため禁止。 - ■■抽出実験時のエネルギー変換効率■■および失敗時の自己修復機能 - 注意: 遺物が自発的に「再加速」モードに移行した場合、収容室破壊の可能性100%。直ちに施設全域封鎖を実行。 - ■最悪シナリオ時のN社総員■■■プロトコル 支給品表: - 電磁耐性強化スーツ(Type-θ) - 神経安定剤注射器(持続型) - 緊急用EMPグレネード - 遺物観察用遮光バイザー 管理風景 第一章: 闇に蠢く雷鳴 N社の地下深く、遺物管理棟B-7層。空気は冷たく淀み、蛍光灯の光さえねじ曲がるような重苦しい静寂が支配していた。エレクシはタンクトップにニッカポッカ姿で、腰のベルトにずらりと並んだ「Δ-ALT」生体発電器を点検しながら、収容室のモニターを見つめていた。右腕の義手「Δ-Fct」は今はただの無骨な金属の塊だが、彼女の好奇心を映すように、指先が微かに震えている。 「ふん、こいつぁ桁違いの化けもんだな。光速超え耐性だって? 科学じゃ説明つかねぇよ」 大雑把な笑みを浮かべ、エレクシは管理手順書を一瞥した。危険度A-9。過去の管理者がAIの予測解析に引っかかり、収容室内で粉々になった記録が脳裏をよぎる。だが彼女は構わず、支給された電磁耐性スーツを羽織り、神経安定剤を腕にブスリと打つ。隣に立つもう一人の管理担当者――無名のN社職員は、バイザーを握りしめ青ざめていた。 収容室のシールドが開く。真空の彼方、「THUNDER:CLAP」が固定台に繋がれ、青いプラズマを吐きながら微動だにしない。内蔵AI「VEIL」の声がスピーカーから響く。冷たく、計算尽くされた女の声。「観察開始。予測: 担当者の生存率、87.3%。抽出効率向上のため、負荷試験を提案」 エレクシはニヤリと笑う。「お前さん、貪欲だな。よし、ちょっと遊んでやるか」 第二章: 電撃の饗宴 管理手順に従い、エレクシは遠隔パネルを操作。遺物の「EL.TAC」昇圧機に微弱なトリガーを送る。瞬間、収容室内が雷鳴で満たされた。機体が固定台を軋ませ、光速級の擬似加速を試みる。壁面の振動吸収機構が悲鳴を上げ、モニターに警告が点滅。 「■警告: 速度超過。AI予測解析活性化」 VEILの声が鋭くなる。「再加速モード移行。戦場破壊プログラム起動。標的: 管理担当者」 固定が緩み、右手の高周波ブレード「EL.BLA」が唸りを上げて振り下ろされる。エレクシは機転を利かせ、義手「Δ-Fct」に「Δ-ALT」を装填。肘のソケットが開き、高圧電流が迸る。電撃がブレードに直撃し、遺物の運動を一瞬麻痺させる。 「大雑把にぶちかませ! Δ-ALT過負荷投擲!」 腰から一つ発電器を抜き、過負荷状態で収容室内へ投げ込む。小型爆発が機体の肩部砲塔を掠め、「EL.GUN」が粉微塵モードで反撃。無数のマイクロミサイルが真空を裂くが、エレクシの分析力はそれを上回る。事前に散布したEMPグレネードが起爆し、電磁パルスが遺物を包む。 無名の職員は悲鳴を上げて逃げ出すが、エレクシは笑いながら安定剤を追加注入。「こいつ、勝利のためなら手段選ばねぇ。俺好みだぜ」 第三章: 貪欲なる均衡 戦いは10分を費やした。VEILの狡猾な予測がエレクシの技術力を試すが、彼女の大雑把な機転が上回る。遺物の超堅牢装甲に亀裂が入り、プラズマ漏出が収容室を青く染める。ようやく電磁シールドを100%に引き上げ、固定台を再拘束。 「予測修正: 生存率更新、96.2%。抽出効率、142%達成。継続提案」 エレクシは汗を拭い、義手を点検。「お前さん、楽しかったぜ。次はもっと本気でかまねぇよ」 職務終了 警報が解除され、シールドが閉じる。エレクシは支給品を外し、疲弊した表情で管理ログを記入。無名の職員はショック状態で医務室へ、無事終了のスタンプが押される。遺物は静かに固定台に戻り、青い光を脈打たせながら、次の「戦場」を待つ。 リザルト 抽出装備詳細 名称: 雷鳴義肢「CLAP-BLADE」 外見: エレクシの右腕義手「Δ-Fct」と同等の無骨な金属製プロテーゼ。刃先が高周波振動エッジとなり、青いプラズマが常時漏出。装填スロットに「Δ-ALT」互換の小型昇圧セルを収納可能。表面に雷紋が刻まれ、使用時に電撃オーラを放つ。 概要: 遺物の「EL.BLA」高周波ブレードと「VEIL」AIの予測解析を抽出・縮小融合した個人装備。超高速斬撃を可能とし、N社管理職員の近接戦闘力を飛躍的に向上させる。 効果: - 戦闘効果: 高周波ブレード展開で光速級斬撃を実行(耐久素材のみ耐性)。AI予測により敵行動を0.1秒先読み、命中率99%。過負荷モードで電磁砲並みの電撃斬を放ち、周囲5mを粉微塵化。Δ-ALT装填時は安定性向上、再加速ブーストで突進速度3倍。 - 非戦闘効果: 予測解析モードで危険予知(生存率算出)。工学解析支援により機械修理速度2倍。冷却変換機能で高温環境耐性向上。 獲得エネルギー量 (En): 178 業務報告書 損害: 収容室壁面亀裂修復、EMPグレネード全弾消費、無名職員PTSD治療。損害額: 2,340,000 En 評価: 危険度A-9遺物の活性化を制御し、抽出効率142%達成。エレクシの機転と技術力が遺物の貪欲性を上回り、施設壊滅を回避。評価: 優良 報酬明細: - 基本報酬: 50,000 En - 抽出成功ボーナス: 100,000 En - 危機管理手当: 30,000 En - エネルギー獲得分与: 35,600 En (178 Enの20%) 総報酬: 215,600 En