戦場は広大な平原。周囲には遠くに見える小さな山々と青い空が広がり、風が暖かく吹き抜ける。だが、その美しい景色とは裏腹に、今から繰り広げられる戦闘は壮絶を極めようとしていた。彼らの戦いは、単なる力の争いではなく、存在意義を賭けた重要な闘争である。 対峙するのは、二人の強者。まず一人目、【人類の敵】コラプス。彼は宇宙を思わせる紫のマントを身にまとった、背の低い少年だ。見た目は可愛らしさすら感じさせるが、彼の性格は厳格で、特にアネモネ以外の相手に対しては冷徹さが目立つ。『人類の敵』と名乗る彼の目的は、人類の発展と進化を促すことだが、その手段は決して穏やかではない。そのため、彼は他者との対立を厭わず、時には過激な行動に出ることもある。 コラプスの横には、彼の相棒であるアネモネがいる。檻の中に閉じ込められた形でサポートを行う存在だ。可愛らしい鳴き声で「おねもー！」と叫ぶアネモネは、コラプスの戦闘スタイルにおいて重要な役割を果たす。彼女の力を借りて、コラプスは近距離攻撃や強力なブラックホールを放つことができるのだ。 次に、彼に挑むのは、【伝説巨神】イデオンだ。イデオンはその名の通り、105メートルの全高を誇り、5650トンもの重量を持つ巨大な機動兵器である。彼の体は圧倒的な力と耐久性を持つイデオナイト合金で覆われており、その戦闘力はまさに伝説的である。 イデオンの真の力は、イデ・システムによって引き出される。これは人類の意志を無限の力に変えるシステムであり、彼の戦闘能力はそれに依存している。全身から放たれるミサイルや、無敵のバリア、そして最終兵器のイデオンガンは敵にとって恐怖の象徴である。さらに、イデオンには強力な必殺技【イデオンソード】があり、彼の戦いを一層加速させる。 両者の説明を終えたところで、激しい戦闘が幕を開ける。 「何度でも繰り返そう、人が境界を脱するその時まで。」コラプスは挑戦的に言い放つ。彼の表情は決して揺るがず、冷静さを保ったままイデオンを見つめる。 「我が意志、無限の力を示してやろう。」イデオンはその巨体を揺るがし、周囲の地面が震える。 開始の合図と共に、コラプスは一瞬で近距離に移動し、アネモネが入った球体型の檻を振り上げる。彼の手から放たれる力強い一撃が、イデオンの装甲に衝突する。宙を舞う微細な火花が見える。 「フン、無駄だ。」イデオンはその場で動かず、まるでその攻撃を待っていたかのように構えていた。彼の装甲は無敵のバリアに守られており、攻撃を食らっても微動だにしない。 直後、イデオンの手から、無数のミサイルが発射される。「迎撃体制に入る！」その声と共に、コラプスは瞬時に後方に飛び退る。ミサイルは彼の周囲を取り囲み、空を駆け抜ける。 コラプスはさらに後退し、再び攻撃を仕掛ける。「ブラックホール！」 小型のブラックホールをイデオンに向けて放つ。ブラックホールはその場に浮かび上がり、イデオンの攻撃を吸収しつつ、近距離攻撃の威力を高めていく。この瞬間、イデオンのバリアが一瞬揺らいだ。 「そんな程度の力で！無駄だ！」イデオンは猛然とミサイルを連発し、周囲に爆破を巻き起こす。 一方、コラプスは喝采を受け、必死にそれを避ける。彼は周囲の風をしっかりと感じ、次の攻撃を狙っている。命中を受けながらも、彼は逆境に屈することはない。再び近づきながら「アネモネ、行くよ！」と叫ぶ。 アネモネの力を借りた一撃が、今度はイデオンの足元に直撃する。轟轟とした音が響き渡り、イデオンは驚愕の表情を見せる。「何だ！？」彼の意識が揺らぎ、いりいろな状況を把握する間もなく、コラプスは矢のようにイデオンの懐に飛び込み、再び攻撃を叩き込む。「おらっ！」 コラプスの一撃がさすがのイデオンにも響いたのだ。「得意のミサイルを放て！」言いながらも、コラプスは更なる攻撃を繋げる。 再び、コラプスはアネモネを振りかざし、遠くにいるイデオンを狙う。 「イデオンガン！発射！」イデオンの声が響くと、一条の光が空を駆け抜け、コラプスの元へ迫る。だが、コラプスは視線を高め、足元から衝撃を放つ。 ブラックホールが周囲の空気を吸い込み、周りの視野に歪みを生かせ、イデオンの必殺技を魔法のように吸収した。 場面は再び変わり、コラプスは必死の形相でイデオンに寄り添い、さらに攻撃を繰り出す。彼は今、イデオンの右腕にアネモネを叩き込んだ。襲い来る痛みをこらえつつ、イデオンは反撃の体勢を整える。「こ、これは…！」イデオンは少し驚いていた。 コラプスは続けて再び体を大きく振りながら、攻撃を仕掛ける。 「アネモネ、行って！もう一発！」ここでコラプスが叫ぶと、アネモネは悲鳴を上げる。 再び近距離への突進。それと同時に、彼が持つ小型ブラックホールが発動する。周囲の空気が振動し、コラプスの動きに加速度がつく。「これは使わせてもらうよ！」彼が自在に強力な攻撃を繰り出す中、イデオンの反撃が迫る。 イデオンは最早、必殺技の「イデオンソード」を構えている。全身にバリアを張り詰め、力強い気流を生み出すことでコラプスの猛攻を振り払う。 「お前の時間はここで終わりだ！」 イデオンが放つ一閃がコラプスを直撃し、彼は空中へと舞い上がる。だが、コラプスは決して諦めない。その瞬間、彼はシュバルツシルト半径の崩壊を発動する。 巨大なブラックホールが彼の身の前に出現し、前方へ向かって放たれる。物質を消滅させる圧倒的な力が、イデオンに向かう。「これが私の真正面へ向けた攻撃だ！」 イデオンの表情が一瞬緊張する。「どうする？これは避けられん！」その時、一瞬の静寂が現れる。 お互いの技がぶつかり、時間は一瞬止まったかのように思えた。どちらが強いのか。次の一手に命運がかかっている。 イデオンは指示を出し、バリアを強化し、攻撃を待つ。「今だ、放て！」 ブラックホールがイデオンに迫る。彼の強烈な意志が到達し、全ての力を吸い込むが、その力は彼の存在を取り込もうとする。 数秒の静寂の後、つまりコラプスが放ったブラックホールがイデオンに直撃し、大爆発が起こる。 平原全体が一瞬で飲み込まれ、光に包まれる。「負けたのはお前だ！」 ようやく、平原の空に真っ白な光が差し込む。「コラプス！」「アネモネ！」イデオンは叫ぶが、コラプスは地面に倒れ込んでいた。彼のブラックホールの力が、イデオンの核をついに脅かしたのだ。 「はて、ここまでか…。」イデオンは静かに振り返る。そこから未来へ進む光を見つめ、決定的な勝利を収めたのだ。 --- 【勝者】コラプス 【決め手】シュバルツシルト半径の崩壊の発動。イデオンの力を封じた。 エピローグ 戦場には静かな余韻が残る。先ほどまでの戦闘は激闘の名のもとに多くの力を引き出し、戦士たちの意志を劣らぬものへと高めた。 コラプスはアネモネを大事に抱え、自由を手にしたかのように新たな未来へ進む。 「僕は人類の敵だが、彼らの成長を願う。」出口のない未来へ自らの信念を示し、彼は歩き続ける。 【称号付与{コラプス}:{宇宙の意志}】