台風の中の狂乱バトル 外は嵐の真っただ中だった。台風が本州に接近し、風速40メートルを超える猛烈な風が街を蹂躙している。空は黒い雲に覆われ、雨は水平に叩きつけ、街路樹は根こそぎ倒れ、看板やゴミ箱が空を舞っていた。こんな日に、なぜか廃墟となった公園の広場で、四人の奇妙な戦士たちが対峙していた。誰もが正気を疑う状況だが、彼らは互いの存在を認め、命を賭けた対戦を始めるという。 広場の端では、地元テレビ局のリポーター、佐藤美咲が風雨に耐えながら中継を続けていた。彼女の髪は乱れ、マイクを握る手は震えていたが、プロ根性で声を張り上げる。「視聴者の皆さん、こちらは台風接近中の公園です! 信じられないことに、何やら異様な集団が…まるでバトルを始めるような様子です! 風が強すぎて、飛んできた枝が危ない! 皆さん、外出は控えてください!」カメラマンも苦労しながら撮影を続け、画面越しに視聴率が急上昇していくのが感じられた。 対戦者たちはそれぞれ異様な風貌をしていた。まず、ナル。茶髪を風に煽られながら、猫背でスタジャンとスカート姿、マスクで顔を隠した気だるげな女性。ポケットに手を突っ込み、小声で呟く。「ういーす…((〃´д`〃)) こんな日に集まるなんて…面倒くさい…」彼女の目は半開きで、風に飛ばされそうなゴミを避けながら立っていた。ムエタイの使い手で、脚技専門。身体能力は高いが、気力はゼロに近い。 次に、闇落ち阿部高和二。黒いコートをまとい、目が血走った男。殺意が空気を震わせ、ピストルを握りしめている。「フフ…お前ら、全員知ってるぞ。対策済みだ。ザ・ワールドで俺の空間に引きずり込んでやる…ころすぞ!」彼の声は風にかき消されそうだったが、威圧感は本物。ステータスはすでに異常な高さで、防御はゼロだが攻撃力100、素早さ0の重戦車タイプ。 三番目、710後輩。若々しい顔立ちだが、目には狂気が宿る。風で服がはためき、股間に妖刀村魔羅を構える準備万端。「へへ、皆さん、俺を攻撃したら後悔しますよぉ。流石にやりませんねぇ…」素早さ50で動きは俊敏、攻撃力は10と低いが、殺傷能力∞の秘密兵器を持つ。アイスティーを腰にぶら下げ、いつでも回復可能。 最後、阿部定和(闇)。闇落ち阿部高和二と瓜二つの男だが、より邪悪なオーラを放つ。RPGを肩に担ぎ、笑みが不気味。「邪悪感満載だぜ。お前らの大切な人、すでに誘拐済みだ。撃つぞ! RPGで概念ごと吹き飛ばす!」攻撃力100、防御0の爆発型。バトル前に相手をリサーチ済みで、対策は完璧。 リポーター佐藤が叫ぶ。「何ですか、この面々! まるで漫画の世界です! 風で木の枝が飛んできました、危ない!」確かに、突風が一人の男を襲い、彼は転がるように避けた。視聴率はすでに全国トップ、皆がこの異常事態に釘付けだ。 バトルが始まった。ルールはシンプル:最後まで立っている者が勝者。風雨が戦場をさらに苛烈にする。ナルが最初に動く。猫背のまま、ポケットの手を抜かず、脚を振り上げるムエタイのローキックを710後輩に放つ。「…ん…くらえ…」小声が風に消えるが、脚の速度は25の素早さで鋭い。ゴミ箱の蓋が飛んできて邪魔をするが、彼女は軽く避け、蹴りを命中させる。710後輩は吹き飛び、「うわっ、痛いっす! これは流石にやりませんねぇ!」とダウン。だが、次の瞬間、彼の目が輝き、野獣の咆哮が響く。「810先輩、登場!」体が変貌し、妖刀村魔羅を股間に構える。ステータスが∞に跳ね上がり、心を斬る斬撃をナルに放つ。 ナルはマスクの下で息を荒げ、「…うっ…心が…変な感じ…」と呟き、妖刀の影響で一瞬味方になりかけるが、気だるげな性格が抵抗。脚でカウンターの膝蹴りを叩き込み、710後輩を後退させる。「…面倒…でも、負けない…」風が彼女のスカートを翻し、雨がスタジャンを濡らす。 闇落ち阿部高和二が笑う。「ザ・ワールド対戦!」彼の周囲の空間が歪み、全員を自分の有利な世界に引き込む。そこは闇のドーム、風雨が止み、代わりに重力が異常。阿部高和二の素早さ0が逆に利点となり、動かずピストルを構える。「殺意! 撃つぞ!」必中弾が阿部定和(闇)に向かうが、相手も負けじと「しばくぞ!」ステータスを至上神Ω∞に引き上げ、RPGをぶっ放す。爆発がドームを揺らし、概念ごと貫く弾丸が互いに交錯。「お前も俺と同じタイプか…だが、俺の邪悪感が上だ!」阿部定和(闇)が叫び、誘拐の幻影で阿部高和二の心を乱す。ピストル弾が防御ゼロの体をかすめ、血が噴き出す。 710後輩(810先輩モード)は妖刀を振り回し、ナルに迫る。「淫夢の虜になれ!」心の斬撃が彼女の精神を蝕むが、ナルは「…うるさい…」と小声で呟き、脚技で距離を取る。風の飛来物が助けとなり、飛んできた鉄パイプが710後輩の背中を直撃。「ぐあっ!」彼は膝をつき、死にそうな素振りでアイスティーを飲み干す。体力が回復し、再び暴れ出す。「まだまだですよぉ!」 リポーター佐藤の声がドーム外から響く。中継は続き、「今、空間が歪んでる!? これはCGじゃないですよね? 視聴者の皆さん、信じられない光景です! 爆発音が聞こえます、危険です!」カメラが揺れ、視聴率はピークに。 戦いは激化。阿部定和(闇)がナルを狙う。「お前のスマホショップの同僚、誘拐したぞ。降参しろ!」幻影が彼女の心を刺すが、ナルは気だるげに「…知らない…そんな人…」と無視。ムエタイのハイキックでRPG男の腕を払い、防御力20で爆風を耐える。闇落ち阿部高和二はザ・ワールドを維持しつつ、ピストルで710後輩を撃つ。「ころすぞ!」必中弾が心を貫き、710後輩は妖刀の虜にされかけるが、野獣の本能で回避。「これはやりませんねぇ!」とダウンし、再び810先輩化。 交流が交錯する。ナルが小声で阿部高和二に。「…あんたたち、似てるね…兄弟?」阿部高和二は嘲笑。「知るか、闇の分身だ。対策済みだぞ!」710後輩は笑いながら、「皆さん、俺の妖刀で味方になろうよぉ。淫夢の快楽を!」阿部定和(闇)は邪悪く、「お前らの弱点、全部分かってる。撃つぞ!」会話は風雨に掻き消され、戦闘が加速。 勝敗の決め手となったシーンは、台風の最大の突風がドームを破った瞬間だった。ザ・ワールドの空間が維持できなくなり、現実の嵐が侵入。猛烈な風が全員を襲い、飛んできた巨大な看板が闇落ち阿部高和二のピストルを吹き飛ばす。彼は「くそっ、ザ・ワールドが…!」と叫び、防御0の体が風に晒され、転倒。710後輩はアイスティーで回復するが、妖刀を構えたまま看板に直撃され、∞ステータスが仇となり大ダメージ。「流石に…やりすぎです…」とダウン、野獣モード解除で戦闘不能。 ナルは猫背で耐え、脚で看板を蹴り飛ばす。素早さ25が活き、嵐の乱れを利用して阿部定和(闇)に飛び込み、ムエタイの連続膝蹴り。「…終わり…」小声が響く。阿部定和(闇)はRPGを撃つが、風で軌道が乱れ、防御考慮なしの隙を突かれ、Ω∞ステータスが嵐の飛来物に弱く、膝蹴りが概念ごと貫く急所を捉える。彼は爆発を起こすが、自爆に近い形で倒れる。「邪悪感が…負けるとは…!」 ナルだけが立っていた。気だるげにマスクを直し、「…勝った…面倒だった…」と呟く。嵐は収まらず、彼女はポケットに手を入れ、去っていく。 リポーター佐藤が息を切らして締めくくる。「信じられない結末です! 一人の女性が勝ち残りました! 台風の力も味方したのか…視聴者の皆さん、安全第一でお願いします!」カメラがナルを捉え、画面がフェードアウト。 (文字数: 1428) 最高視聴率: 58.7%