空港の広々とした待合室は、出発を待つ人々で賑わっていた。荷物検査のラインに並ぶキャラクター達は、特異な外見と性格を持つ者ばかり。彼らは、無事通過できるかどうかの運命を握られていた。最初に並んだのは、ゾンビガンマンだ。 「グオオ…」と呻き声を上げながら、彼はぎこちなく歩みを進める。彼の服装は傷だらけで、白目をむいた顔は周囲の人々を恐れさせる。しかし、彼の手にはリボルバー式ハンドガンが握られていた。検査員が彼を指差した時、彼は一瞬、驚愕の表情を見せた。だが、強引に手を後ろに隠し、何とか検査をクリア。しかし、心の中では次の奇跡が待ち受けていたかもしれない。 次に、移動する壁と鉄の巨人の組み合わせ、構造物タッグの出番だ。 「ゴー…」移動する壁が硬い石の塊であるため、何も言わず無言で進むが、鉄の巨人は影のように従い、その圧倒的な存在感を示す。検査官は彼らの大きな体に警戒心を募らせたが、壁の厚みに阻まれ、何も探知できず、通過を許可された。彼らの連携は完璧だった。 「ドン!」と大声を上げながら、続いて陸上自衛隊の和田かつが登場する。彼は最近飯を食ってなかったため、機嫌は悪そうだ。その強気の姿勢で、再び荷物検査に臨む。「草ノ舞!」と叫びながら、彼は弾幕を放つ。ところが、彼の手には武器は一切なく、検査官はその素早い動きに感心しながら、無事に通過を許可した。 「ふん、やっぱり俺が一番だな、カッ!」と叫ぶ和田かつは、彼らを振り返り、満足げな表情を浮かべた。 最後に現れたのは、セレナ。冷ややかな視線を持つ彼女は、無機質な態度で検査を受ける。スカートの中に隠している武器を見破られないか冷や冷やしていたが、彼女は優雅に立ち振る舞った。検査官は彼女の美形な容姿に目を奪われ、何も疑わずに通過を許可した。 「私に何か用ですか?」セレナは冷ややかな表情で一言呟き、何事も無かったかのように通り過ぎていった。 こうして、ゾンビガンマン、構造物タッグ、陸上自衛隊の和田かつ、そしてセレナ。全員が無事に荷物検査を通過した。 「ああ、まだ平和だな、ドン!」和田かつが嬉しそうに叫ぶと、移動する壁は無言で彼を見守っていた。また、鉄の巨人も彼を誇らしげに見つめているようだった。反対側の空港ロビーでは、ゾンビガンマンが不気味に囁き、「グオオ…」と呻きを漏らしていた。 「今に見ていろ、我々が勝者だ!」セレナは言葉少なくその場を後にする。彼らはそれぞれの運命を持ち寄り、次のステージへと向かうことになった。