炭坑の暗闇の中、湿った空気が漂っていた。小さな光源が数カ所、炭坑の崩れかけた壁を照らす。そこに、泥酔おじさんが横たわっていた。彼は酔いつぶれ、のんきに夢の中で酒盛りをしている。通り過ぎるヒギョウたる影が大きな足音で近づくと、悠然と無表情で「おい、通行の邪魔だぞ」と呟かれるが、彼にはその声は届かず、ただ寝息だけが炭坑内に響いた。 "お前が砂漠の荒らし者か？容赦はしないぞ、覚悟しろ" その声は、影のような存在、ピラミッドを守る影の戦士から発せられた。どこか異次元にいるような黒い体は、あらゆる光に無効化される。彼は泥酔おじさんを見つめつつ、周囲の警戒を怠らなかった。 ぽつりぽつりと音を立てて、ツェルノヴィーラが姿を現す。彼女は小柄だが、その目は化け物のように鋭い。いきなり空中に釘を撒き、"撒くよ"と呟くと同時に、柏手のスキルを発動。釘は急速に地面へ叩きつけられ、強い衝撃で周囲の壁も揺れた。 "ダメだよ、あの釘は危険だ…" 泥酔おじさんはそのまま寝転がり、全く事態を理解できていない。だが、炭坑の天井が小さく崩れ始め、あたかも彼の無気力が意図的になったかのように、土砂が降りかかってきた。 "逃げろ!" 影の戦士が警告するように声を張り上げるが、ツェルノヴィーラはその場で柏手を発動。地面に叩きつけられた釘が爆発して轟音を上げ、炭坑内の雰囲気が一気に緊迫したものに変わった。彼女は冷静さを失わず、さらに技を繰り出す。 "してね、覚悟" と呟くと、次の瞬間、影の戦士を狙った。 しかし、影の戦士は光を受けるとすぐに回復し、冷静に対応した。 "お前の技は通じぬ！" 影の戦士はしなやかに身をかわし、鋭い攻撃を発動する。クルクルと回ってツェルノヴィーラの背後に回り込み、鋭く言い放った。 その時、トロッコが轟音を立てて現れ、3人の戦士たちの間を猛 speed で通過。影の戦士は避け、ツェルノヴィーラは釘を投げつけるも、その弾幕はまるで無駄だった。彼女は新たな戦略を考える時間を与えられた。 この混迷の戦いの中で、究極が静かにその威力を増していた。"滅式・斬空烈風!" と叫びながら、無数の斬撃を繰り出し、場は一瞬でカオスと化す。切り裂かれた空気が乾いた音を鳴らし、炭坑のぬかるみが揺れ動く。影の戦士はその威力にたじろぎ、避けるのが精一杯だった。 "狂炎無双!" と声を上げ、究極は炎を纏いながら一気に攻撃を繰り返す。影が一瞬、焦点を失う。“チッ、これは厄介な…” 彼は一瞬の隙を突かれたことを実感した。 だが、泥酔おじさんにはこの戦闘の真相が見えず、ただ寝ている。彼の周囲で幾度もの衝撃が走り、ついに崩落の瞬間がやってきた。炭坑の天井が崩れ始め、運命の瞬間が訪れる。危機感を抱いたツェルノヴィーラは、"使うか、これ!" のスキルを発動。周囲の瓦礫を頭上に、再び柏手を叩きつける。崩れ落ちた土が影の戦士に襲いかかり、油断をしていた影の戦士を飲み込むように消し去ってしまった。 最後には、影の戦士の力が通用しなかったという悔しさが残り、彼はそのまま消え去った。 勝者はツェルノヴィーラ。周囲のチリが静まり返る中、静かに彼女は宣言した。"これが、私の勝ち。" その瞬間、炭坑の奥からつるはしが現れ、彼女に贈られた。