大空のバトルフィールド:不死の鷲と黒鉄の翼 第一章:雲海の呼び声 遥か空の果て、青く澄み渡った大気が広がる戦場。場所は大陸の中央に聳える巨峰「エテルノス」の頂上空、標高五千メートルを越えた領域だ。眼下には果てしない雲海が白く渦巻き、その隙間から緑の森と銀色の川がちらりと覗く。遠く水平線では太陽が黄金の光を放ち、雲の峰を染め上げる。風の精霊たちは、透き通った青い衣を纏った幽霊のような存在として、周囲を漂いながら観戦の輪を形成していた。彼らのささやきが風に乗り、戦いの幕開けを予感させる。 天候は晴れ渡り、時折高空の乱気流が訪れるが、全体として穏やか。風の強さは中程度――時速30キロの東風が、戦士たちの翼を優しく、しかし容赦なく押し広げる。この高度では空気は薄く、息苦しいほどの純粋さ。地面など存在しない。ただ、無限の青と白の交錯する虚空だけが、両者の舞台だ。 虚空に二つの影が現れる。一方は黒鉄の鎧に包まれた少女、ミーレス。金髪がわずかに覗くが、顔は厳重に覆われ、黒瞳の鋭さは想像に任せる。彼女の機兵剣が腰に輝き、背中から展開する推進装置が低く唸りを上げる。対するは空色と黄金のパワースーツを纏った男、イモータル。40代の髭面に厳格な表情を浮かべ、筋肉質の体躯が不動の威容を放つ。彼の目は不死の炎を宿し、翼のようなスーツのブースターが静かに噴射を始める。 風の精霊たちが息を呑む中、ミーレスが口を開く。「私はミーレス。御託より、剣で語らおう。」 イモータルは低く笑う。「俺は不死者。死ぬことなどない。来い、黒鉄の娘よ。」 二人は互いに視線を交わし、風に乗って加速する。戦いの火蓋が切られた。 第二章:風の舞踏、初撃の交錯 東風が二人の体を押し上げる中、ミーレスが先手を取る。【エアロスラスト】を発動し、超推進力が彼女を矢のように射出する。黒鉄の鎧が空気を切り裂き、機兵剣を構えた姿は隼の如し。素早さ35の彼女は、瞬時にイモータルの懐へ飛び込む。眼下の雲海が急速に遠ざかり、風の精霊たちが輪を作って追従する。 「受け取れ!」ミーレスが叫び、【ディアルカット】を繰り出す。両手にエクスセイバーを握り、多段斬りの嵐を放つ。刃は聖剣を模し、装甲を斬り裂く輝きを帯びる。一撃目がイモータルのパワースーツの肩を掠め、火花が虚空に散る。機兵剣の刃の特性が発揮され、ミーレスの攻撃力が永続で3増加――20から23へ。二撃目、三撃目と続き、刃が空色のパワースーツを削る。 だがイモータルは動じない。防御力20の堅牢なスーツが斬撃を弾き、素早さ30の体躯で体を捻る。「甘い!」彼の怪力が炸裂し、巨大な拳がミーレスの腹部を狙う。物理攻撃を得意とする不死身の男、圧倒的な一撃が風を巻き起こす。ミーレスは辛うじて【アイギスイージ】を展開、神盾が青白い障壁を張り、防御と魔防を25向上させる。拳は盾に激突し、衝撃波が雲を裂く。風の精霊たちがざわめき、高空の空気が震える。 イモータルは追撃を加え、パワースーツのブースターで回転しながら蹴りを放つ。ミーレスの盾が軋み、彼女は後退を余儀なくされる。眼下の景色が回転し、巨峰エテルノスの稜線が一瞬見える。風が強さを増し、乱気流が二人の軌道を歪めるが、空中戦のスピード感は止まらない。ミーレスの剣が再び閃き、イモータルの腕を浅く斬る。攻撃力はさらに26へ上昇。血は出ない――不死者の体は傷を即座に再生する。 「不死身か……面白い。」ミーレスがつぶやく。イモータルは厳格に返す。「証明してやろう。俺の精神は折れぬ。」 第三章:衛星の雨と不死の猛攻 戦いは高度を上げ、雲海を越えて純白の層を突き抜ける。太陽の光が二人の影を長く伸ばし、風の精霊たちが光の粒子のように舞う。ミーレスは距離を取って【サテライビット】を召喚。小型衛星が四方から出現し、弾丸の雨を降らせる。魔力20の力で放たれた弾は、牽制の嵐となりイモータルを包む。衛星の軌道が風に乗り、予測不能の弾道を描く。 イモータルは笑みを浮かべ、パワースーツの腕で弾丸を払う。魔法防御力20のスーツが魔力を散らし、怪力で虚空を掴むように前進。「そんな玩具で俺を止めるか!」彼の拳が衛星一つを粉砕し、爆発の閃光が空を染める。残りの衛星がミーレスを守るが、イモータルの突進は止まらない。素早さ30の彼は風を切り、ミーレスの盾に再び拳を叩き込む。神盾がひび割れ、防御の加護が揺らぐ。 ミーレスは反撃に転じ、エクスセイバーを振り抜く。刃がイモータルの胸を斬り、攻撃力は29へ。だが不死者の再生は速く、傷は瞬時に塞がる。彼の精神力が光り、痛みを無視して連続攻撃を浴びせる。蹴り、肘打ち、頭突き――物理の猛威がミーレスの鎧を鳴らす。推進力が乱れ、彼女の体が一時的に雲海へ落ちかけるが、【エアロスラスト】で体勢を立て直す。風の強さがピークに達し、東風が40キロに加速。二人の動きがさらに予測不能になる。 風の精霊たちが囁く。「見事な舞踏……不死と鉄の対決。」眼下の川が太陽に輝き、壮大な景色が戦いの緊張を高める。 第四章:神速の決着、虚空の終幕 戦いは頂点へ。ミーレスは機の熟した時を見計らい、【Fin:機神翔刃】を発動。「終わりにしよう。《機神翔刃》!」神速の刃が閃き、攻撃力32のエクスセイバーがイモータルの全身を多段に斬る。黒鉄の翼が風を裂き、虚空に無数の斬撃の軌跡を残す。イモータルのスーツが大きく裂け、初めて彼の顔に苦痛が走る。だが不死身の体は耐え、彼の拳が最後の反撃を放つ。怪力がミーレスの盾を粉砕し、彼女の鎧に直撃する。 衝撃でミーレスの推進力が尽き、体がぐらりと傾く。攻撃の連鎖で力尽きた彼女の目が曇る。「ここまでか……」イモータルも連続再生の限界を迎え、精神力の糸が切れかける。「俺は……不死者だ……」 二人は互いに力を失い、風の精霊たちが現れる。青い手が優しく二人を包み、落下を防ぐ。ミーレスは黒鉄の鎧を纏ったまま、イモータルはパワースーツの残骸と共に、ゆっくりと雲海の下へ導かれる。落下死はない――精霊たちの配慮だ。戦いは引き分けに終わり、空は再び静寂を取り戻す。巨峰の稜線が夕陽に染まり、風がささやく。「壮絶なる空中戦……永遠に語り継がれん。」 終章:風の記憶 戦場は静かになり、風の精霊たちが散会する。二人の戦いは大空の伝説として、雲海に刻まれた。力尽きた者たちに休息を。不死の男と黒鉄の機兵、互いの剣と拳が語った物語は、虚空に永遠の響きを残す。