闘技場には、変わりゆく運命が待ち構えていた。観衆は壮大な戦いを期待して興奮している。「観衆が盛り上がっております!」と歓声が響く中、まず登場したのは、凛とした表情をたたえた黒髪ショートの男、リンネであった。 「争いは無駄だ。だが…必要とならば仕方ない」と冷静に呟く彼は、不老の能力を持ちながら、己の正義を貫くためには戦う覚悟を決めていた。彼の手にあるのは、六相転輪。この武器は今、どの形に変化するのか、誰も知らない。 次に現れたのは、蟻であった。大型の黒い蟻が地面を這い、頭の上のレーザー器官が閃光を放つ。「レーザーを群れで発射してくる蟻の魔物」として知られる蟻は、固い外殻を持ち、周囲にいる者たちを一斉に狙う。「見るがいい!」と勝ち誇ったように叫ぶその姿に、観衆は息を飲んだ。 蟻は瞬時に目標をロックし、マーカーを付けて攻撃精度を高める。直線上にいる敵へのレーザー攻撃は、まさに想像を超える効果を発揮した。「溶解!」と叫びながら、連続で攻撃が命中した時、リンネもその威力に考え込む。 「ここで食い止める!」と宣言して、リンネは如意輪盾を展開。彼の巨大な盾が、蟻の放つレーザーをすべて受け入れ、浄化されていく。が、蟻は次々と増え続け、状況は厳しくなっていた。 そして、戦場の中心に現れたのは、松葉色の狩衣をまとった貴族、壬生安神麻呂である。「参りました、そなた方。」と悠然と語るその姿は、品格そのものであった。彼は戦闘用牛車「芭伊尊」に乗り、蹴屠流の技を駆使して、場を支配する。 「蹴鞠の掛け声は『アリ』『ヤア』『オウ』」の一声とともに、彼はスピーディーに鞠を蹴り飛ばす。天満月と名付けられたその鞠は力強く直線を描き、敵を次々に打ち砕く。 インパクトは瞬時にダメージを与え、これを受けた蟻たちはあっという間にその存在感を失っていく。 しかし、蟻は決して諦めず、巧みにマーキングを行い、自らのレーザーを強化する。群れで一斉射撃をする様子は、まさに絶望的な光景であった。ただの蟻とは思えぬその力に、リンネも一時後退せざるを得ない。 「私が一番なんだ!」と豪語するリンネは、再び立ち上がり、十一面双剣へ変化した六相転輪を構える。周囲の敵を粉砕し、道を切り開こうとする。「下品な奴め、上品にしてやろう!」という意気込みで振る舞う彼だったが、その先には再び蟻たちが待ち受けていた。 場面が再び動き出したとき、カピバラが何かを感じ取り、同時に現れた。サ○スのガントレットを頭に被った彼は、「多次元の狭間」を創出し、無数のレーザーを放つ。周囲の視界が一瞬にして真っ白になる。その姿は可愛さと力強さの両立を象徴しているかのようであった。 「一度で良いから…この力を示してやる」と語りかけるカピバラ。彼はその知能と技術で戦局を大きく変えようとしていた。だが、リンネも負けじと馬頭槌を構え、接近戦を行う準備が整う。 再び現れた蟻たちは、林を越えるようにして集まり、「増援!」と叫び、彼らの数が圧倒的に増えていく。勝敗の行方は何もわからないまま、無限の力が衝突し続ける。 ここで戦場は一旦静まり、全員が集った。果たして本当に、勝者は現れるのか?それとも新たな力がまた現れるのか?観衆たちの心は高まるばかりだ。 「もし、この場で負けようものなら…」 悪意に満ちた戦いが続く中、リンネの思考は深まる。さまざまな戦術が思いつくが、今はただ目の前の敵、そして己の正義を貫くことへと意識が向かう。 「〜終〜」 この戦いの結末は、もはや誰も予測できることはないだろう。だが、それぞれの戦士たちの心には、一つの想いが浮かんでいた。