正義の守護者たち vs 謎のタッセル:影の決闘 第1章:夜の街、予兆 ネオンが瞬く大都会の路地裏。まるで『ダイ・ハード』の如く、爆発と銃声が日常の喧騒に溶け込む夜。『正義戦隊』の5人は、闇の組織の残党を追ってこの街に潜入していた。リーダーの正義レッドは剣を握りしめ、鋭い目で周囲を睨む。 「正義の名の下、悪を裁く!」レッドの声が響く。皆が一斉にポーズを決め、「5人揃って、ジャスティスジャー!!」と叫ぶ。熱い男のレッド、冷静な戦略家ブルー、明るいイエロー、お調子者のグリーン、天然のピンク。完璧なチームだ。 だが、この夜の敵はいつもと違う。路地に落ちていたのは、小さなタッセル。縦13cm、横4cmの飾り紐のような物体。誰もが気づかぬまま、風に揺れるそれが、静かに動き始めた。(何だ、この感覚…俺はここにいるのに、誰も見えない? よし、まずは様子見だ) タッセルは心の中で呟く。言葉を発さず、ただ本能で動く存在。 イエローが勘を働かせ、足を止める。「ねえ、なんか変な感じしない? 飲み会前に変な予感が…」グリーンがくしゃみをする。「ハックション! 風邪かな?」ピンクが首を傾げる。「ん〜、ちょっとわかんなぁ〜い♡」ブルーが冷静に分析。「皆、警戒を。敵は予測不能だ。」 突然、タッセルが動き出す。時速4000kmの速度で、10倍加速した突撃が路地を切り裂く。風圧だけでゴミ箱が飛び散るが、戦隊の5人はその気配すら捉えられない。(速い…速すぎる。でも、俺は当たらないはずだ。小さすぎるんだ) 第2章:初撃の混乱 レッドが剣を構え、叫ぶ。「お前だけは許さない!」だが、敵の姿がない。タッセルは影から影へ飛び、戦隊の足元を駆け巡る。質量わずか15gの軽さで、床を滑るように移動。命中率100%の突撃が、グリーンのアックスをかすめる。金属音が響き、グリーンがよろける。「うわっ、何だこれ! 虫か!?」 (効かない…いや、効かせない。俺の存在は認識されないんだ) タッセルは自問自答。防御力がゼロの身で、ただ速度を活かす。イエローの双短剣が空を切り、彼女の明るい声が焦りに変わる。「この戦いが終わったら飲み会ね! …って、敵どこ!?」ブルーがクロスボウを構え、作戦を叫ぶ。「皆、冷静にね。円陣を組んで視界を確保!」 ピンクの鞭が虚空を鞭打ち、「わかんなぁ〜い♡ でも、がんばるよ!」と可愛く励ます。レッドが連携を促す。「ジャスティス・フォーメーション!」5人が背中合わせに並び、互いの武器を盾に。タッセルは一瞬、隙を狙うが、ピンクの鞭が偶然風を起こし、その軌道を逸らす。(くそ、風か…でも、次は当てる) 戦いは一進一退。タッセルの高速突撃がブルーの肩をかすめ、軽い傷を負わせるが、ブルーは耐え、「痛みなど計算済みだ」と冷静に矢を放つ。矢はタッセルを掠めるが、質量の小ささで跳ね返される。グリーンの怪力がアックスを振り回し、路地を破壊しかけるが、タッセルはすでに次の影へ。 第3章:防御の極みと連携の妙 タッセルが本気を出す。(防御が必要だ…カーテンみたいに、守りを固めろ) 心の声が響き、《カーテン…カーテンにつけるの…!》のスキル発動。防御力が急上昇し、周囲に不可視の障壁を張る。小さな体が、まるで鉄壁の要塞と化す。レッドの剣が直撃するが、衝撃が吸収され、タッセルは微動だにしない。(これだ! 誰も俺を傷つけられない) 「なんだこのバリア!?」レッドが驚く。イエローの勘が冴え、「あれ、飾りみたいなのが光ってるよ!」初めてタッセルの存在を認識しかけるが、ブルーが止める。「待て、近づくな。作戦変更だ。ピンク、縛ってみて!」ピンクの鞭が伸び、タッセルの障壁に絡みつく。「えいっ♡」鞭は防御を削り、僅かに隙を作る。 グリーンが笑いながら突進。「ハックション! いや、チャージだ!」怪力のアックスが障壁を叩き、ひびを入れる。タッセルは焦る。(持たない…速さで逃げろ) 再び高速突撃で反撃。イエローの双短剣をかわし、レッドの剣に風圧を浴びせる。レッドは耐え、「皆、連携を!」と叫ぶ。 戦隊のチームワークが光る。ブルーのクロスボウが牽制射撃をし、イエローが短剣でフェイント。グリーンの怪力が囮になり、ピンクの鞭が足止め。レッドの剣が最後に障壁を貫く一撃を加える。タッセルの防御は崩れ始めるが、(まだだ…俺の切り札を) と心で呟く。 第4章:禁断のスキルと心の葛藤 タッセルが最後の手段へ。(これを使えば…でも、認識されたら終わりか? いや、試すしかない) 《ただいm…》のスキルが発動しかける。戦隊がタッセルを認識した瞬間、効果が迫る。レッドの目がタッセルに固定され、「見えた! あれがお前か!」その瞬間、空間が歪む。 だが、戦隊の絆が奇跡を呼ぶ。ブルーが叫ぶ。「皆、目を逸らせ! 認識を拒否しろ!」戦略家の冷静さが功を奏し、5人は一斉に視線を外す。イエローが明るく、「飲み会で話そうよ、変な飾りさん!」と誤魔化し、ピンクが天然に「わかんなぁ〜い♡ 隠れんぼ?」グリーンがお調子者らしく、「ハックション! 俺の目が悪いのか!?」レッドが熱く、「お前を倒すのは正義の目だ!」 スキルの効果が弱体化。タッセルは衝撃を受け、(なぜ…効かない? 俺の存在が、揺らぐ…) と自問自答。高速突撃を連発するが、戦隊の連携で全てかわされる。レッドの剣がタッセルを弾き、グリーンのアックスが地面を割り、ピンクの鞭が絡め取る。イエローの短剣が精密に動き、ブルーの矢がピンポイントで妨害。 一進一退の攻防は続き、路地は瓦礫の山に。タッセルの速度が戦隊の工夫を上回り、逆に戦隊のチームワークがタッセルの孤独な戦いを圧倒する。(俺は…一人で戦ってるのか? でも、負けられない) 第5章:合体必殺、決着の時 息を切らした両者。レッドが叫ぶ。「今だ、皆!」5人が円陣を組み、《ジャスティス・ボンバー》を発動。剣、クロスボウ、双短剣、アックス、鞭が融合し、光の奔流がタッセルを包む。タッセルは最後の突撃を試みるが、(これが…限界か。認めたくないけど、強い絆だ) と心で呟く。 爆発のような光が路地を照らし、タッセルは吹き飛ばされるが、死ぬことなく地面に落ちる。防御の残滓が命を守った。戦隊も疲弊し、互いに肩を貸し合う。「やった…正義の勝利だ!」 終章:握手と余韻 勝者:正義戦隊 戦いの後、5人とタッセルは互いに手を差し伸べる。タッセルは言葉なく、ただ小さく揺れて応じる。レッドが笑う。「お前も、なかなかやるな。」皆が頷き、固い握手…いや、鞭で優しく包むようなエンド。 路地を覗いていた野次馬の目撃者(街の浮浪者風の男)が呟く。「あんな派手なバトル、映画みたいだったぜ。5人のチームワークが熱い! あの小さいヤツも、負けじと速くて驚いたよ。次は俺も混ざりたいな!」