タイトル: 火山の激闘 --- 太陽が夕焼けのど真ん中に沈みかけ、火山周辺は赤く燃え上がっていた。その炎の中から現れたのは、獣のような姿を持つ少女、フレア。彼女の背中には炎の尾が一本揺れ動き、鍛冶屋服とサラシに身を包み、手には炎を纏った大槌が握られている。彼女は豪快に笑い、大地を踏みしめて立っていた。 「お前ら、何しに来た!? この炎と俺様を楽しむのには、早すぎるんじゃないのか?」 その問いかけに応えるように、辺りに響く金属音がこだまする。 作業用パワードスーツPWS-M型に搭乗したアレンは、彼女の突き出た挑戦に軽く肩をすくめた。 「俺たちはお前の力を見に来たんだ!この火山のマグマもタダではないからな、一泡拭かせてもらうぞ!」 その横には、惑星の地質調査機RW-77LA、通称「バッファロー」が立ち、彼の隣で構えた。全高7.7mのその機体は、地質調査のために設計されたが、今はフレアとの戦闘用にフレキシブルに使用されていた。 「コウ、コウ!このオレ様の炎の前だと、君たちのちっぽけな装置など無力だとは思うんだがな!」 フレアは大槌を振り上げ、煌めく炎が渦巻き、彼女の尾が一本更に大きくうねって、溢れ出る魔力を感じさせる。 「いくぜ!」アレンが叫ぶと、PWS-M型が稼働を始めた。 「まずはお前の攻撃を受けてやる、その後で返すからな!」アレンはプラットフォーム上で立ち、右腕の3徳マルチツールを起動した。左腕の溶接用レーザートーチアームも準備万端だ。 「なんでそんなに余裕なのかね。燃え尽きるぜ、お前は!」 フレアが言い放った瞬間、地面のマグマが震え、彼女は猛スピードでアレンの元へ駆け寄った。 「炎進!」 彼女の尾が炎を纏う一撃を放つが、アレンはすかさず右腕のマルチツールを使い、その攻撃を弾く。しかし、その威力にPWS-M型が少しずつ後ろに引かされる。 「おっと、ここで引いたらいかんな!」アレンはすぐに反撃し、ハンマードリルを展開、フレアの大槌に向かって突撃した。 「これでも喰らえ!」 だが、フレアは笑いながら大槌を構え、アレンの攻撃をしっかり受け止める。 「まだまだ、もっとやってくれ!こっちは全然問題ないぜ!」 その言葉を聞いて、アレンは心の中で悔しさが膨らむ。 そこへ、バッファローも動き始める。力強い各関節が曲がり、安定した姿勢のままフレアに向けてクレーンアームを伸ばした。 「俺たちが手を組めば勝てるだろう!」 「あんたも来るの?ならお手並み拝見よ!」 フレアが一気に尾を二本にし、周囲を炎で包み込む。 「炎撃!」 炎が突風のように舞い上がり、バッファローの周りを包み込む。アレンは思わず全力で防御体勢をとった。 「グッ、耐えろ!PWS-M、全システム強化!」 しかし、炎の暴風が吹き荒れ、バッファローのセンサーが異常を感知。 「周囲の温度急上昇、危険度MAX!」 アレンは冷静を装いながら、溶接用レーザートーチアームを発動させた。 「こっちからも反撃だ、バッファロー!全力で稼働しろ!」 バッファローは掘削作業用ハンマードリルを援護射撃のように前に出し、炎に立ち向かう。 「掘削開始、衝撃攻撃!」 激しい火花が散り、フレアは一瞬弾き飛ばされるが、すぐに立ち直った。 「まだまだ足りないぜ!もっと来い!」 その瞬間、フレアの尾が三本へと増えて炎が一層激しく火照りだす。 「炎廻撃!」 そのすさまじい技が一帯を襲い、アレンは瞬時に避ける。だが、炎の波は完全には避けられず、PWS-M型のアーマーにひびが入った。 「くそっ、全自動で回避しろ!」 しかし、フレアは攻撃を続行する。その豪快な笑い声が彼女の楽しげな気持ちを表している。 「どうした、楽しんでるか?火山の主を舐めるんじゃない!」 アレンは「いくぞ、バッファロー!」と言うと、仲間の機体との連携を考えた。 「パワーリミッター解除、今しかない!」 アレンは覚悟を決め、バッファローのパワーリミッターを解除。二人は完全に力を合わせてフレアの待つ火口の中心へと突進する。 「これで決める!」 だが、フレアは一瞬の躊躇も見せず、7本目の炎の尾を出現させ、周囲が一瞬静まり返る。 「滅炎ノ猛リ火!」 その言葉と同時に、全てが炎に飲み込まれる。 あたり一面の闇がオレンジ色に染まる。 アレンとバッファローは完全に包囲され、一瞬意識を失った。 炎が静まった時、そこにはただの灰しか残らなかった。 --- 勝敗: フレアの勝利。理由として、フレアは敵の強力な攻撃に対しても彼女の耐久力と能力の向上を最大限に活かし、特に魔法の力を駆使して敵に圧倒的な攻撃をしかけることで、アレンとバッファローを見事に制圧したため。彼女の強大な炎の力は、戦場全体を飲み込むほどの影響を持つことが証明された。