①世界を滅ぼす日 獅子堂カイトは、いつもと変わらぬ青空の下、仲間たちとともに静かな日常を送っていた。しかし、彼の心の奥深くでは、何かが動いていることを感じていた。その異変は、世界中で発生していた小さな出来事から始まっていた。人々の心のすれ違いや、無関心が広がり、それが次第に大きな波となって押し寄せてきていた。 「見て、カイト。もう世界が崩壊しそうだ。」 仲間であるミカは、目の前に広がる町の様子を指差した。人々の顔には不安と恐れが滲んでいた。それを見たカイトは、冷静に周囲を見回した。 「このままでは滅びの道を辿るしかない。」 彼は、異常が起こってからの原因を探り、解決方法を模索するために動き出す決意を固めた。しかし、そこには「アポカリプス」という名の存在が立ちふさがっていた。38メートルの黒龍が空を覆い、町を瞳の中で確認していた。 「カイト、あの黒龍を倒せれば、世界を救うことができるかもしれない。」 ミカの提案にカイトは頷いた。しかし、アポカリプスは神々を滅ぼし、世界を破壊した伝説の存在である。任務は決して簡単なことではない。 「私の不可能を可能にする能力を使う。」 カイトは透明な魔法陣を空中に描き、アポカリプスを倒す手段を準備する。しかし、アポカリプスはその動きを察知し、艶やかにその翼を広げる。カイトはただ能力を使うだけではなく、彼自身の信念をも見つめ直さなければならなかった。 「誰かを救いたい。ただそれだけだわ。だから、必ず勝つ。」 彼の言霊が仲間たちを奮い立たせた。 アポカリプスは黒炎を燃え立たせ、大地を焼き尽くそうとしていた。しかし、カイトはその黒炎の中を果敢に突き進み、自らの力で抵抗する。強烈な光が理解し合おうとする心とともに溶け合い、彼の魔力が増大した。 「これが…私の力だ!」 カイトは決意を持って全力を発揮し、周囲を制圧しようとする。だが、その瞬間、アポカリプスが鳴き声を上げ、強大な雷を伴い空を支配した。 その攻撃は、すべてを黒く染める威力を持っていた。 「カイト!逃げろ!」 仲間が叫び、しかしそこに逃げる余地はなかった。彼の心には、全てを救いたいという強い衝動が渦巻いていた。 最終的にその日、カイトたちの戦いは思いもしない形で結実した。アポカリプスとの激闘の先、多くの命が犠牲となり、街が崩れ去り、世界は運命に背を向けてしまった。しかし、彼の心には決意だけが宿っていた。 ②終焉の後 世界が滅び、荒廃した大地にカイトだけが立ち尽くしていた。黒い炎の中、アポカリプスは全てを消し去り、瞬時に世界を滅ぼした。彼はその後の静寂の中で考えていた。 「こんな形で勝ってしまったのか…。」 彼の声が滅びゆく世界に響く。達成感など、彼の中には微塵もなかった。仲間が去った後、彼は真実に向き合わねばならなかった。 「どうする?もう何もかも終わったんだ。」ミカの声も混じっていたように思えた。この新たな世界に残されたのは、からっぽの想いだけだった。 「俺たちが滅ぼした世界の中で、何を求めるべきだ?一切の運命を独り占めにしたとしても…」 カイトは仲間たちと築いた絆を思い出していた。それらは、不可能なのではなく選択肢によって結びついていたはずだ。 仲間を失ったその後、カイトは再び目を閉じ、次の世界へ向けて動き出すことを決心する。 「すべてを滅ぼした世界でも、私たちの価値はここにある。」 そう自分に言い聞かせ、彼は新たな世界へ足を踏み出す。再び仲間と出会うために、終焉を超えていくその決意を胸に。 「もっと…救えるもののために。」 解き放たれた世界の向こう側に何が待っているのか、確かに歩み始めるのであった。 --- カイトが抱く思いと、滅びの数々が彼に語りかけ、彼は進んでいく。 おわり