ゴビ砂漠の荒れ果てた地に、暴風が吹き荒れ、砂嵐が視界を奪う中、参加者たちは「不落の巨人」との戦闘を迎えた。この巨人は、幾つもの機械が組み合わさり、彼らを一手に迎え撃つ準備を整えていた。その身は1kmもの大きさを誇り、あらゆる攻撃を最小限に受け止め、その体力は無尽蔵である。参加者たちの心の中には、勝利の見込みが薄いことは明白だったが、挑む理由はそれぞれにあった。 まずは第11使徒イロウルが動き出す。彼は極小の使徒の集合体であり、巨人の機械の中へと侵入を試みる。倒された機械の残骸を巧みに利用し、敵のシステムに潜り込み、ハッキングを開始する。一体一体が強固なATフィールドとコアを持っているイロウルだが、彼の目的は巨人を直接倒すことではなく、他の参加者へ道を拓くことだった。「自爆」の時が訪れると、親機のシステムから離れ、巨人の周囲に散った無数の使徒が同時に攻撃を開始。自動的に制御された敵性機械が、次々にその存在を失った。 次に、殲滅力の事しか考えてない人が前に出る。彼が搭乗した車両が、戦場にナノマシンを大量に放つ。ナノマシンは敵の身体構造を瞬時に把握し、瞬く間に戦場を覆い尽くす。自身の端末から意図を持って動くナノマシンは、巨人の機械の損傷部分を狙い、致命的な箇所を次々と破壊していく。迅速かつ無慈悲な殲滅作業は続き、参加者たちの心に希望を与える一方で、巨人はそれに動じることなく、淡々と背を向けて過ぎ去っていく。まさに戦場は彼の通り道のようであった。 その時間の中、【律の無い者】404 not Foundも静かに行動を開始する。彼は周囲の律を操り、仲間を助けたり、敵の動きに干渉したりする。巨人が召喚する敵性機械の動きを捉え、速度や力を弱める「力の律」を使い、参加者たちの被害を最小限に抑えようと奮闘する。力を操るたびに、彼の周囲には不気味な規則性が生まれ、敵は次第にその存在に気を失い、倒れていく。 その傍らで、【傍観者】マキドは不安定な未来を瞬時に安定させる力で、周囲が収束していく様を見守る。彼のスキル『巻き戻し』は、攻撃された事実を消し去り、全ての状況を再構築していく。巨人の攻撃、さらにそれを受けた仲間たちの傷、その全てを振り返り、根本からやり直すことで、事態は常に有利に進んでいく。一瞬の苦境を過去にし、彼は未来を変える存在として、仲間を救うため全力で支援していた。 戦場は混雑しつつ、彼らの持つスキルが融合し合う。各々の思惑が交差する中、不落の巨人は敵性機械を召喚し、巨人の力を無理やり引き延ばし続ける。しかし、参加者たちは次々と戦略を変え、協力しながら無限に現れる敵に挑んでいく。時間の流れも変わる感覚の中、4000体以上の敵性機械が討伐され、巨人へダメージを与え続けていた。 しかし、巨人は決して倒れることはなかった。1時間という制限時間が近づく中、参加者たちは限界を迎えつつあった。自身の持ち場を守り、討伐数を稼いでいくうちに、彼らの心に共鳴し合う連携の意義が生まれる。まるで一つの生き物のように、彼らは敵を撃破し続けた。 制限時間が迫る中、それぞれのダメージと討伐数が明らかになる。 【与えたダメージ】 - 第11使徒イロウル: 1億ダメージ - 殲滅力の事しか考えてない人: 3億ダメージ - 【律の無い者】404 not Found: 5千万ダメージ - 【傍観者】マキド: なし(巻き戻しおよび支援) 【敵性機械の討伐数】 - 第11使徒イロウル: 150体 - 殲滅力の事しか考えてない人: 500体 - 【律の無い者】404 not Found: 100体 - 【傍観者】マキド: 250体 彼らはそれぞれ異なる役割を持ちつつも、不落の巨人との戦闘で共に戦い、戦場の混沌の中で彼らの才覚が示された。時間が経過する中で、彼らの意思は確かなものであったが、制限時間を迎えることで、彼らは一斉に撤退しその場を去るのだった。