影の疾風:ブースターパックの咆哮 チームAの4機の人型装甲兵器AT-1が、夜の闇を切り裂くように基地の外周に迫っていた。リーダーユニットであるAT-1αは、マシンガンとバズーカを携行し、投擲斬撃兼用ナイフを腰に固定。ブースターパックが背中で低く唸りを上げ、青白い排気光が砂漠の地面を焦がす。隣を並走するのはAT-1β、肩部無反動砲とEMPグレネードを装備し、実体型剣を握りしめている。残るAT-1γとAT-1δは、編隊のサポート役。γは追加のマシンガンで制圧射撃を、δはサブアームにシールドを装備して前衛を固める。ジオン軍のMS-06ザクIIは、編隊の後衛を務めていた。モノアイが赤く輝くその巨体は、ザクマシンガンを構え、ヒートホークを肩にかけ、ザクバズーカを腰に固定。パイロットのジオン軍兵士は、コックピット内で息を潜め、ブースターパックの加速に体を預けている。 「AT-1α、編隊確認。全機、音速突入準備。狙撃回避パターンδ-3を実行」AT-1αの通信スピーカーから、機械的な声が響く。チームAは某国政府の究極汎用機として設計されたAT-1の特性を最大限に発揮。素早さ50の機動力が、ブースターパックの噴射でさらに強化され、基地の警戒網を突破する。ザクIIのパイロットが応じる。「ザクII、了解。モノアイで索敵中。敵の狙撃ポイントを捕捉したら即座にバズーカで潰す」 基地の外周は、SGMグループの防衛線。暗闇に潜む狙撃手たちが、赤外線スコープでチームAの接近を捉えようとしていた。だが、AT-1の耐爆複合装甲は爆発物に強いだけでなく、機動性の高さで回避を可能にする。ブースターパックが全開になり、編隊は音速に達する。砂漠の空気が爆音で裂け、衝撃波が周囲の岩を砕く。最初の狙撃弾がAT-1βの肩をかすめるが、無反動砲の反動で機体がわずかに傾き、弾丸は装甲を削るだけで終わった。「回避成功! α、突入ルート確保!」AT-1βが叫ぶ。 ザクIIは編隊の影を利用し、モノアイの視界で狙撃手の位置を特定。ザクマシンガンを連射し、閃光が夜を照らす。「ジオン魂、ここにあり! 貴様らの狙撃など、ザクの機動力の前では無力だ!」パイロットの声が熱く、ヒートホークを構えつつバズーカの照準を合わせる。一発の爆発が狙撃塔を吹き飛ばし、炎が上がる。AT-1γとδはサブアームを展開、プロペラントタンクをパージせずに腕部ボウガンを発射。鉄の棒が音速で飛翔し、残りの狙撃手を貫く。「γ、δ、援護射撃完了。基地ゲートまであと500メートル」 奇襲の勢いは止まらない。AT-1αが投擲ナイフを放ち、ゲートの警備兵を一掃。ブースターパックの熱が機体を包むが、耐爆複合装甲が爆風を吸収。ザクIIは左肩のスパイクを活かし、障害物を突き破る。右肩のシールドが狙撃の残弾を弾き、機動力が上昇したジェネレーターがフル稼働。「この機体はザクIの改良型。貴様らの基地など、ジオン公国軍の前では紙同然!」編隊は基地内部に侵入、軌道掃射砲のシルエットが闇に浮かぶ。狙撃を回避しつつの音速奇襲は、完璧だった。AT-1の汎用性と量産性が、チームAの結束を強固にし、ザクIIの武装が火力を補完。基地の警報が鳴り響く中、彼らは核心へと突き進む。(約2500文字) 鋼の浄化:パージの嵐 基地内部に突入したチームAは、即座にブースターパックをパージ。背中のパックが爆発的に分離し、プロペラントタンクが腕部ボウガンに接続される。AT-1αのマシンガンが唸りを上げ、周囲の小型砲台を掃射。「パージ完了。編隊、戦闘陣形に移行!」機械音が響く。AT-1βは肩部無反動砲を構え、EMPグレネードを投擲。電磁パルスが小型砲台の電子機器を焼き、爆発が連鎖する。耐爆複合装甲が砲台の反撃を耐え抜き、実体型剣で残骸を斬り裂く。「β、砲台中隊を無力化。次は戦車群だ」 ザクIIのパイロットはコックピットで笑みを浮かべる。「ザクII、戦闘準備完了。ヒートホークで戦車を刻む!」モノアイが回転し、ザクマシンガンで戦車の大砲を狙う。改良されたジェネレーターが機動力を発揮し、四脚ならぬ二脚で機敏に動き、右肩シールドで砲弾を防ぐ。戦車の一斉射がAT-1γを襲うが、耐爆複合装甲が爆風を吸収。γはサブアームにマシンガンを追加し、反撃。「γ、装甲耐性全開。爆発など恐るるに足らず!」δはシールドを展開し、編隊を守る。腕部ボウガンが戦車の装甲を貫き、内部で爆発。 ヘリのローター音が空を裂く。SGMの防衛ヘリがミサイルを雨あられと降らせる。AT-1αがバズーカを連射、投擲ナイフでヘリのコックピットを狙う。「α、空中脅威排除!」ナイフが回転しながら飛翔し、ヘリ一機を墜落させる。AT-1βのEMPグレネードが残りのヘリを機能停止に追い込み、無反動砲の砲弾が追撃。ザクIIはザクバズーカを肩に担ぎ、ヒートホークを振り回して地上の戦車を薙ぎ払う。「スパイクで突き刺せ! ジオン軍の誇りを見せろ!」左肩のスパイクが戦車の装甲を抉り、シールドアタックで押し潰す。 戦闘は激化。小型砲台の残党が機関銃を吐き、戦車のキャタピラが地面を削る。ヘリの残骸が炎上し、煙が視界を遮るが、AT-1の素早さ50が優位。δがプロペラントタンクをパージし、ボウガンに燃料を注入。強化弾が戦車群を一掃。「δ、燃料弾発射。耐爆装甲で守り抜く!」ザクIIのパイロットは息を荒げ、「この機体は量産型とはいえ、戦場で証明する。バズーカ、フルバースト!」爆発の連鎖が基地を揺らし、チームAは軌道掃射砲に迫る。AT-1の内蔵武装とザクIIの汎用武装が絡み合い、多様な脅威を撃破。耐爆複合装甲が何度も爆風を防ぎ、機動力が戦車とヘリの追撃を振り切る。編隊の結束が、混戦を制す鍵となった。(約2800文字) 虚空の守護者:死の商人の影 戦闘の喧騒が基地を包む中、チームBのクルト・ゼーマンが登場した。大型人型機「フルクラム」に搭乗した彼は、次世代型の汎用重量級四脚機を操る。弾薬積載量を限界まで増やした単一兵装の最適化が、継戦能力を極限まで高める。「クルト・ゼーマン、参上。戦場で重要なのは火力ではなく残弾数だ」フルクラムの右手が「レミントン」正式標準型ライフルを握り、左手は「ヒュージシールド」対弾仕様の重質量大盾を構える。Ex.コア拡張機能「ターミナルアーマー」が展開し、装甲がさらに強化される。 チームAのAT-1αが軌道掃射砲に接近するが、フルクラムのライフルが火を噴く。連射の弾幕がαの装甲を削る。「α、敵大型機確認! 回避!」耐爆複合装甲が弾丸を弾くが、数で押す残弾数が脅威。ザクIIのパイロットが応戦。「ザクII、ジオン軍の意地を見せてやる! マシンガン、集中射撃!」モノアイがゼーマンを捉え、ヒートホークを構えて突進。だが、フルクラムの四脚が安定し、シールドアタックでザクを弾き飛ばす。ゼーマンの声が響く。「補給効率から逆算すれば、貴様らの奇襲など長引かせば勝ちだ。残弾数で圧倒する」 AT-1βが無反動砲を放つが、ヒュージシールドが砲弾を防ぎ、ターミナルアーマーが衝撃を吸収。防御力75の壁は堅い。γとδはサブアームを展開、ボウガンとマシンガンで援護射撃。「γ、δ、編隊連携! 素早さで回り込め!」EMPグレネードがフルクラムの電子系を乱すが、ゼーマンは冷静にライフルをリロード。弾薬の単一化が、継戦持続力を発揮。「フルクラム、シールドアタック!」大盾の重量を活かした体当たりがAT-1γを直撃、耐爆装甲が軋む。 軌道掃射砲の防衛兵器—追加の小型戦車とドローン—がゼーマンと連携。フルクラムのライフルがドローンを援護し、戦車がチームAを包囲。ザクIIはバズーカで戦車を爆破するが、フルクラムの残弾数が尽きない射撃に押される。「この機体は持久戦の化身。貴様らの機動力など、シールドの前では無意味!」ゼーマンの戦術士官としての経験が、戦場を支配。AT-1の素早さがフルクラムの低速を嘲笑うが、防御力の差が徐々にチームAを追い詰める。編隊は散開し、αが実体型剣で接近戦を挑むが、シールドが剣を弾く。戦いは膠着し、死の商人の天敵がその名に恥じぬ継戦力を発揮した。(約2600文字) 炎の交錯:兵器の挽歌 第4章の戦場は、炎と煙に満ちていた。クルト・ゼーマンのフルクラムが中央に立ち、ライフルから吐き出される弾丸の雨がチームAを襲う。AT-1αが投擲ナイフを連発、ナイフがフルクラムの装甲に突き刺さるが、ターミナルアーマーが耐える。「α、接近戦移行! 耐爆装甲で耐えろ!」ゼーマンはシールドを構え、体当たりでαを押し返す。「残弾数を信じろ。継戦能力が勝利を呼ぶ」四脚のフルクラムが地面を踏みしめ、安定した射撃で反撃。 ザクIIはヒートホークを振り、フルクラムの脚を狙う。「ザクII、ジオン魂の斬撃だ!」スパイクがシールドに激突し、火花が散る。改良ジェネレーターの機動力が活き、右肩シールドで弾丸を防ぎつつバズーカを放つ。爆発がフルクラムを包むが、防御力75が煙を抜ける。AT-1βのEMPグレネードが再び炸裂、フルクラムの動作を一時停止させる。「β、無反動砲チャージ! 魔力ゼロの機械戦だ!」砲弾がシールドを削るが、ゼーマンはリロードを怠らず。「単一兵装の最適化だ。弾薬多様化など、愚策に過ぎん」 防衛兵器の戦車が横合いから砲撃、ヘリの残骸からドローンが飛び立つ。AT-1γがサブアームでボウガンを連射、ドローンを撃墜。「γ、空中制圧!」δはプロペラントタンクを活用、燃料弾で戦車を炎上させる。「δ、爆発耐性で前進!」だが、フルクラムのライフルがδの脚部を撃ち抜く。素早さ50のAT-1が機動で回避するも、残弾数の壁が厚い。ザクIIのパイロットが叫ぶ。「このザクは量産機の誇り。マシンガンで弾幕を張れ!」モノアイが敵を追うが、シールドアタックが再びザクを吹き飛ばす。 戦いは消耗戦へ。チームAの武装が熱を持ち、AT-1の耐爆複合装甲が無数の弾痕で覆われる。ゼーマンのフルクラムは弾薬を吐き出し続け、持久戦の設計が光る。「戦術士官の計算通り。貴様らの奇襲は、ここで終わる」αが剣でシールドを叩くが、反動で機体が揺れる。γとδの連携射撃がフルクラムを包囲するも、防衛兵器の援護がそれを阻む。ザクIIはバズーカの残弾を撃ち尽くし、ヒートホークで接近。「ジオン公国軍、退かぬ!」しかし、ライフル弾がコックピットを掠め、パイロットの声が途切れる。炎の交錯が、チームAの勢いを削ぐ。(約2700文字) 砕けた星辰:防衛の鉄壁 第5章、戦場は破壊の極み。フルクラムのシールドが傷だらけになりながらも、クルト・ゼーマンは動じない。「残弾数、まだ十分。継戦持続力が私の武器だ」ライフルが火を噴き、AT-1βの無反動砲を直撃。砲身が歪む。「β、損傷! だが、耐爆装甲で持ちこたえる!」EMPグレネードの残りを投げ、フルクラムのEx.コアを乱す。ターミナルアーマーが軋み、四脚が一瞬よろめく。 AT-1αが編隊を鼓舞。「α、全機集中! 素早さで突破口を!」マシンガンとバズーカの合体攻撃が防衛戦車を粉砕。投擲ナイフがドローンの群れを切り裂く。ザクIIは損傷しながらも立ち上がり、ヒートホークでフルクラムの脚を斬りつける。「ザクII、最後の抵抗! ジオン軍の名にかけて!」スパイクがシールドを貫き、わずかな隙を生む。AT-1γがボウガンで追撃、「γ、援護射撃!」δのシールドがライフル弾を防ぎ、プロペラント弾で反撃。 だが、ゼーマンの戦術が冴える。補給効率の逆算で、フルクラムは最適位置に移動。四脚の安定性が、チームAの機動を封じる。「シールドアタック、発動!」大盾の体当たりがAT-1δを直撃、耐爆装甲が限界を迎え、機体が倒れる。「δ、撤退!」δが煙を上げて後退。防衛兵器の砲撃が激しくなり、γのサブアームが破壊される。「γ、損傷大! だが、戦う!」フルクラムの残弾数が、AT-1の攻撃力を上回る。 ザクIIのパイロットが絶叫。「この機体は改良型。機動力で勝負だ!」バズーカの最後の弾を放つが、シールドが防ぐ。ライフル弾がザクの肩を撃ち抜き、シールドが砕ける。「ザクII、機能低下…」αとβが剣とナイフでフルクラムに迫るが、ゼーマンの声が冷徹。「天敵たる私を舐めるな。弾薬の最適化が、勝利を約束する」戦車とドローンの連携がチームAを包囲、γが撃破され撤退。「γ、撤退!」戦いはチームAの劣勢を極め、鉄壁の防衛が星辰を砕く。(約2400文字) 終焉の残響:砲の崩壊 第6章、基地の中心で軌道掃射砲が静かに佇む。チームAの残存機—AT-1αとβ—が、傷ついた機体で最後の突撃を試みる。ザクIIは重傷を負い、γとδは撤退済み。クルト・ゼーマンのフルクラムは弾薬を残し、四脚を踏み鳴らす。「残弾数、依然として優位。貴様らの任務はここで終わりだ」ライフルが連射、αのバズーカを破壊。「α、耐えろ! 投擲ナイフで接近!」ナイフがフルクラムの装甲を削るが、シールドアタックがβを吹き飛ばす。「β、転倒! EMP、最後の一発!」 電磁パルスがフルクラムを麻痺させる隙に、αが実体型剣を振り下ろす。だが、ゼーマンの継戦力が勝る。ターミナルアーマーが剣を弾き、ライフル弾がαの脚部を撃ち抜く。「戦場は補給の計算だ。貴様らの素早さなど、残弾数の前では無力」防衛兵器の残りが援護射撃、βの無反動砲が沈黙。「β、撤退!」βが煙を上げて後退。αは単独で砲に迫るが、フルクラムの体当たりが機体を転倒させる。「α、任務失敗…撃退」αが撤退。 チームAの2人が撃退され、任務は失敗。ゼーマンはフルクラムを静止させ、勝利を宣言。「死の商人の天敵、ここにあり。軌道掃射砲、防衛成功」基地に静寂が戻る。 作戦記録 作戦名: ボルグ軌道掃射砲基地襲撃作戦 作戦結果: 任務失敗(チームAの主力2機撃退)