依頼の始まり ある日のこと、小さな街の掲示板に掲示されていた一つの依頼が、エルフのレンジャー・エルミアの目に留まった。 「ヒダマリソウ」と「クフイカソウ」を近くの草むらから採取してほしいという内容だ。依頼主はよろず屋の店主で、最近腰が痛くて自分では取りに行けないという。エルミアは、薬草採取の知識も豊富であり、快くこの依頼を引き受けることにした。 「300ゴールドの報酬なら、手間をかける価値はあるわね。」エルミアは微笑み、仲間を呼ぶことに決めた。 --- 仲間の集結 エルミアは友人たちを呼び出した。まず最初にやってきたのは、本気学園生の色良梨(しろらり)だ。彼女は、エルミアの周りを不思議そうに飛び跳ねながら、この採取の依頼を手伝うことに興味を持った。 「わたしも行く!シャボンで世界を彩ろう♪」 次にやってきたのは、剣士のアルス。この街で数々の冒険を重ねた経験豊富な戦士だ。彼はエルミアの話を聞き、賛同した。 「薬草の採取か。場合によっては危険が伴うかもしれない。俺もスキルを貸そう。」 最後に、商人のミアも仲間として加わることに。彼女は採取した薬草をすぐに売り捌くことで、報酬を増やすことを考えていた。 「みんなで協力して効率よく採取しましょう!」 こうして、エルミア、色良梨、アルス、ミアの4人は、依頼のために出発することになった。 --- 薬草を求めて 草むらへ向かう途中、エルミアは仲間たちに薬草の特性について説明した。「ヒダマリソウは体の痛みを和らげる効果があり、クフイカソウは感情を穏やかに保つ力があるの。」 色良梨は何かを考え込むように見えた。「それなら、シャボンでその薬草を守ってあげられるかも!シャボンバリアを使って、護るのはどうかな?」 「そのアイデアいいね!」エルミアは笑顔で応え、みんなの士気も高まった。 アルスは先頭に立ち、周囲の警戒を怠らない。草むらに到着すると、みんながそれぞれの役割を果たし始めた。 --- 採取の過程 エルミアは自分の技能を活かし、鋭い視力で薬草を見つけていく。流光の矢を空に向かって放つと、その矢はじゃんじゃんと生えている草の中へ向かって行った。毒草を避けながら、無事にヒダマリソウを採取した。 色良梨はシャボン玉を操り、小道を飾り、仲間たちに楽しさを与える。彼女が創り出したシャボンアートは、草むらの景色に華やかさを加えていた。 「こんな美しい景色の中で薬草を採るなんて、贅沢ね。」ミアもそう言い、彼女が必要な分の薬草を持って行くことを考えていた。 --- 突然のモンスター出現! しかし、突然、草むらの奥から獰猛なモンスターが現れた。草の中でうごめいていたその姿は、見たこともない肉食獣だった。仲間たちは身構えすぐに戦闘態勢に入る。 「エルミア!このモンスターをなんとかして!」色良梨が叫ぶ。 「わかった!私が引きつけるから、後ろから攻撃して!」エルミアは一瞬躊躇したが、流光の矢を使ってモンスターの注意をそらす。 アルスは剣を抜いて前に出た。「任せておけ!」彼はモンスターへ突進。刃を振りかざす。 色良梨はシャボンバリアを展開し、モンスターの一撃を防ぐ。「わたしは後ろからサポートするよ!」 --- 戦いの結末 仲間たちは連携を取りながら、モンスターに立ち向かう。エルミアは冷凍の霊弓でモンスターの足を的確に狙い、凍結させて動きを封じ込めた。 アルスは隙をつき、強烈な一撃を加える。その力技でモンスターはついに倒れた。 「これで安心だ。」エルミアが安堵の息をつく。 「みんなのおかげだね!ありがとう!」色良梨も満面の笑みを浮かべている。ミアは素早く倒れたモンスターの周りから逃げて、通行の確認をしていた。 --- 薬草の採取と帰路 危機を乗り越えた彼らは、再び薬草採取の作業に戻る。無事に必要な量のヒダマリソウとクフイカソウを手に入れると、仲間たちは満足して草むらを後にした。 「依頼は無事に完了したわね。」エルミアはみんなに微笑みかけた。これから報酬を受け取ることを考え、みんなでよろず屋へ戻ることにした。 --- 依頼の報酬 街へ戻ると、依頼主の店主が待っていた。「よくやってくれた!これが300ゴールドだ。」報酬を受け取ると、みんなの顔に満足感が広がる。 「これを元手に、次の冒険を考えよう!」ミアは次なる商売の計画を立てていた。 「私たちの次の冒険は何かな?」色良梨が目を輝かせて、次に思い描く素敵な景色を想像する。 エルミアは仲間たちの笑顔を見つめ、心温まる思いを抱いていた。この仲間たちと共にいる瞬間が、自分にとって何よりも大切なものだと感じるのだった。 (完)