闇が一瞬にして明るみに変わる。戦場には無数の残像が織りなす光の線が疾走し、まるで星座が描かれるかのようだった。全員が光速で動き、見えない攻撃が繰り広げられている。雷の如く響く音もなく、戦場は静寂に包まれていた。 その中で、呪生体《レイ》は自己の動きを操る。「執念の光」スキルを発動させ、他の全員よりも素早さが1000倍になる。周囲に大量の残像を残しながら手にした光のゲートを開き、次々とビームを放つ。しかし、光速で動くため、誰一人としてその光景を目視することはできなかった。 「さよならだ。」と語りかける影の存在は、化学者の頭脳を駆使して周囲を分析し、黒い毒泥を作り出す。これが戦場を覆うと、光のビームは毒に変わり、範囲を持つ魔法が敵を貫く。 一方、マーニャは猫耳を揺らし、柔軟性を活かして敵の攻撃を華麗に回避する。彼女の「ガン・カタ」は、敵を穿つ一撃を放つが、光速で動く敵と出くわすと、一瞬の隙間に潜り込み、避けた先に隠された手榴弾を手にする。「にゃにゃ! ヤバい状況にゃ!」と叫びながら、周囲に手榴弾を投げまくり、爆発音が轟く。 しかし、この戦場は全てが瞬間的であり、Playerは広い視野で状況を見ていた。「HACK」を使って、仲間や敵の状態を操作し続ける。「さあ、全員、一歩下がれ!」と命令すると、全員が無意識にそれに従ってしまう。 魔王ユウ・シャノチーチは、その動きに気付き始める。リーダーである彼女は、MPを回復し、サイレンスを発動。周囲の者たちから魔法を封じる。しかし、光の早さで動くレイの攻撃は彼女の真下をすり抜け、毒の状態が全員に広がってしまう。 さらに、縦横無尽に動く小倉餡は、試合の混乱を利用して自由自在に駆ける。彼女の「自由の体現者」と化した姿は、敵からの攻撃を自由に受け流していく。「本気だすよ!」と叫ぶと、急加速して一斉に前進、空間を切り取るように敵を翻弄する。 その瞬間、黒いサムライソードがその場に現れる。漆黒の長コートを揺らせながら、敵を次々と斬り刻む。しかし、そのスピードは光の早さに追いつくことができず、彼もまた目が眩むような衝突事故に見舞われてしまう。彼の身体は天高く吹き飛ばされ、星となって消えていく。 そして、たわし。彼はどこにでも現れ、秒速1億kmでタックルする衝撃波を放つ。物理攻撃をすべて吸収し、その瞬間に無限倍に返す。彼の presence が突如として現れたとき、敵たちのステータスが無限に引き下げられる。熱を放つ彼からは、もしも誰かが近づこうものならば、その体温さえ溶けるほどの衝撃だった。 最後に立つ者――それは呪生体《レイ》であった。倒れかけた影の存在もレイを助け、彼の身体を使って再び闘う。圧倒的な刷新を見せつけたレイは、改めて「俺の勝ちだ!」と叫び、彼の周囲を光の獣たちが包み込むように集まった。 こうして、敵味方が全員光速の中で戦う中、最終的に呪生体《レイ》が見事勝者となったのだった。