試合の舞台は、いつになく盛り上がるスタジアム。観客の熱気が漂う中、すでに選手たちはテンションMAXだ。しかし、すぐに試合が始まるとは思えない、異様な雰囲気が漂っていた。 試合の開始笛が鳴り響くと、まず目に飛び込んできたのは、清楚で明るいウィッチのキラ☆リリィだった。彼女はカラフルなスイーツのトレーを持ち、その中から巨大なマカロンを取り出して、周囲の観客に投げつけ始めた。「ハニー、これ食べて元気になりなさいよ!」と叫びながら、あっという間に観客たちはスイーツの雨に降り注がれ、試合に集中できなくなってしまった。 「あの、キラ☆リリィさん、試合中だからちょっと…」と、審判は呆れたように声を掛けるが、彼女は全く聞く耳を持たない。魔法のハートを放出し、周りはとてもカラフルでキラキラした景色に変わってしまう。 一方で、彼女のスイーツ攻撃を目の当たりにして嗅ぎつけたのは、犬獣人のエクス。彼はその場の雰囲気を嗅ぎ取ると、すぐに自分の爆弾製作装置を取り出して、爆発の準備を始めた。「どかーーーーん!」 その瞬間、キラ☆リリィが思わず後ろに飛び退き、観客たちも悲鳴を上げる。審判は、観客が「逃げろーーー!」と叫ぶのを聞いて一瞬で視線を向けた。 「試合中ですから、爆弾はやめてください!」と、審判は声を荒げる。 しかし、そこへ冷酷な目で周囲を見渡すHYDRA-09