荒涼とした何も無い星、そこには二人の絶対的存在が存在していた。 「終幕観測者(エンド・オブザーバー)……貴様の存在を、初めて見た。」 「最終形態エア。お前の言う勝利は、この私には何の意味もない。」 エアの周囲に、無数の光の粒が集まり、彼女の意志を映し出していた。 「全ての事象を支配し、私の勝利が否定されることなどあり得ん。」 観測者は微笑む。「しかし、私の勝利は初めから確定している。お前の技は私には通じないのだ。」 空気がひび割れ、エアの意志が星全体を覆う。 「排他的事象定義権、発動!」 エアの周囲が歪み、無数の刃が観測者に向けて飛び出した。その瞬間、観測者は光の中で消えた——いや、消えたように見えただけだ。 「無駄だ。あらゆる過程を無効化しても、私は勝利が確定した状態でここに立つのだから。」 「初期化!」エアの声が響く。 しかし、観測者はただそこに立ち、結果を見つめる。 「お前の攻撃は既に失敗した。勝敗はもう決して揺るがない。」 エアの目が真剣になり、無限の次元断絶を展開する。しかしその刹那、観測者は消えては現れる。 「どんな事象も、私には届かない。」 「この戦いには、無駄な努力だ。」 ついにエアは全力で命じる。「根源的概念抹消権、発動!」 彼女の意志で時間と空間が揺れる。しかし、観測者は微笑んだまま。 「何をしようとも、私の勝利が確定している。」 戦闘が続く中、エアの力が徐々に弱まり始めた。 「なぜ、どうして!」 「お前の存在は、私にとって定義されない。結果は、もう決まっている。」 ついにエアは力尽き、立ち尽くす。「私の勝利が……」 観測者が静かに歩み寄る。「これが、お前の最期だ。」 彼は一瞬でエアに触れ、その存在を真空に消し去った。 ただの静寂の中に、終幕観測者(エンド・オブザーバー)は新たな勝者として佇んでいた。 「勝者は、終幕観測者。なぜなら、彼の勝利は最初から決まっていたから。」