市立図書館。その静寂な空間に突如、聞き慣れない声が響く。 「ぎゃ、ぎゃああ!」 驚愕の声を上げたのは響。彼は地味な外見とは裏腹に抜群の声量を誇り、常に何かに驚くための準備をしている。周囲の利用者たちが一瞬で彼に注目を集めた。その瞬間、シズカ、メアリー、イヲタくんが集まり始める。 「なんでこんな静かな場所で大声を出すの?」と冷静に声をひそめるシズカは、サイバースーツに身を包み、機械的な声で響をからかう。彼女の視線には明確な苛立ちが感じられた。 「ごめん、ビビりなんだ!」と響は慌てて謝るが、すぐさま「う、うおおー!」と叫び、再び周囲の視線を自分に集めてしまう。 「おい!静かにしないと館長が来るぞ!」とイヲタくんが叫ぶ。彼は未来の道具を駆使して勝利を手に入れることを考えているが、響の声量には手をこまねく。ただ、黙っちゃいられない彼が何かを試みようと、スマートフォンを取り出す。 「ミュウ、未来の商品で反響防止のアプリをダウンロードして!」 アプリが起動し、未来の商品が現れ、響の声をうまく抑える装置が耳元で起動する。 「さて、静かに戦おうか。」と冷静に構えるシズカ。早速、彼女は狙撃の準備を始めた。彼女の視線は周囲の敵を捕捉し、瞬時に「見にして撃」と名を馳せる技を発動する。強烈な弾丸が響の方に向かって発射される。 「うひゃあ!」とまたも驚きの声が響き渡った。 「驚くの早いな!」とメアリーが微笑むと、彼女は本から三体のキャラクターを召喚する。「行け!バンダースナッチ!」 炎を纏った獣が現れ、シズカに向かって突進する。だがシズカはその冷静な判断力で直ぐさま位置を変え、ループするように狙撃を逃れる。 「いくら火力があっても、見えない敵には当たらない。」 と洩らし、今度は連射モードに切り替え、「黄昏!」と絶叫しながら強力な弾丸を放つ。無音で接近したシズカの攻撃が、響が驚きつつも「なにぃーーー!」と叫ぶ瞬間に直撃する。 「うっ、これは痛い目にあった!」とイヲタくんが心配しながら、響に対処しているメアリーの背後に立つ。 「これで決めるわよ!」とメアリーが囁き、次に「ジャブジャブ!」を呼び出す。響とイヲタくんは急ぎ距離を取るが、ジャブジャブが楽しく歌い出し、二人は当惑し始める。 「これはまさか……!やめろ!」とどんどん心が乱れ、二人は完全に廃人にされつつある。彼らの動きはどんどん鈍くなり、学問を求める静寂が崩れていく。 「やだ!どこかで本を読む気分になりたいのに!」と響は叫んだ。 しかし、神速の狙撃で抑え込まれたのは彼らの方だった。声も出せず、メアリーの作戦にすっかりハマった。 そのとき、図書館の静寂を破る声が響く。 「こちらの皆さん、静かにしてください!」と館長が現れると、響とイヲタくんは動けなくなり、退館させられた。 残されたシズカとメアリーの戦いは続くが、静寂の支配者となったのは、サイバースーツのシズカだ。彼女は氷のような冷静さに包まれ、館長が自分の控え室で図書カードを持って待つ様子を想像する。 「私が勝者……か。そして、全国で使える図書カードが贈呈される。」