空港の広い待合室、キャラクターたちは再び対峙する寸前まで来ていたが、待っているのは荷物検査だった。空港のセキュリティに引っかかることなく、彼らは無事に検査を通過できるのか。彼らの未来はその瞬間にかかっていた。 まず、最初に並んだのはゾンビガンマン。彼は痛々しい体を引きずるようにして立ち、リボルバー式ハンドガンを抱える。周囲を物色するように、血の付いた服装を誇示するような姿勢だ。彼の目は白目を向き、内蔵の思考も失われた。しかし、彼は静かに待っていた。 「グオオ…」と唸り声を上げながら、彼は検査場へと進んで行った。検査官の一人は、大きな探知機に彼を通すと、警報が鳴り響いた。 「おっと、これは危ないな!警備員、こっちだ!」 ゾンビガンマンはあっけなく連行されてしまった。彼の狙いの悪さは、ここで彼の生命線を断ち切った。彼は敗北し、運悪く罠にはまってしまったのだ。 次に登場したのは、青の力を宿す少年、ブルー・エンドレスである。彼の可愛い髪飾りと、周囲を囲む青色の枕が印象的だ。眠りに誘われる様子を周囲に見せながらも、彼は立っていた。 「僕、眠たくなっちゃった…でも、検査はしっかり通るよ。貴方たちは大丈夫かな?」と審査官に向かって微笑む。 彼は無邪気に検査場へと進み、探知機にかかる瞬間、彼は周囲を幻想で包み込む。目を閉じて、「これからお休み…」とつぶやくと、枕が緩やかに浮いた。検査官は気持ちよさに包まれ、思わず彼を通過させてしまう。 「通っちゃった。みんなも頑張ってね!」と、彼は微笑みながら振り向き去っていった。 三番手には生の終焉舞曲がやってきた。彼は静かに曲を流す機械だが、その存在意義は非戦闘的である。彼が流す曲は、誰しもを強制的に静寂の世界に引き込むものであった。 「争いは許可しない。音楽を楽しむ時間だ」と言わんばかりに、彼はその場に立っていた。検査官は彼の静けさに魅了され、よりになって目を閉じる。 彼の音楽がセキュリティの注意を引き、検査官たちは無事に彼を通過させてしまった。静まり返った空間で、彼だけが勝者のように感じられる瞬間だった。 最後に登場したのは、和田どんと和田かつの二人組。彼らは明らかに目立つ存在だった。タップタップと大太鼓の音を響かせながら、彼らは堂々と仲良く手をつないで検査場へ向かう。 「ドン、カッ、これも楽しいなら大丈夫だよね!」と和田どんが言うと、和田かつも「カッ、通れなかったら笑えるドン!」と返す。 彼らは仲間の絆を確かめ合うように、同時にトンテンカンとダンスしながら検査を受ける。探知機は真っ直ぐに彼らを通過させ、思わず検査官が手を叩いて楽しんでいる。 「ご覧の通り、無事通れたドン!」と、彼らは互いに拳を突き上げ勝ち誇る。 こうして、残ったのはブルー・エンドレス、生の終焉舞曲、和田どん、和田かつの四人。ゾンビガンマンはその場から消えてしまったものの、残る彼らは無事に荷物検査を通過した。