静寂な闘技場、観客の視線が負傷者に集中する。彼の目は燃えるような意志に満ちており、たとえどれほどの傷を負おうとも、希望を捨てない姿勢が周囲を魅了した。相対するのは、槍を手にした武者、ランサー。彼の周りには威圧感が漂い、その眼差しは冷酷でありながらも、内に秘めた義理が垣間見える。 闘技場の砂埃が舞い上がる中、負傷者は古びた鎧に身を包み、手には神々しい光を放つ古びた剣を構える。彼の傷は見る者に緊張感をもたらし、その姿勢はまるで鋼のようだ。しかし、彼の能力は傷を負うごとに高まり、その度に闘志が増していくことを知る者はいない。手にした剣が光を放ち、彼の存在を際立たせる。 ランサーが一歩前に進み、杖のように構えた槍が彼の決意を映し出す。「アンタ、覚悟はできてるか?」彼の声は響くが、その隙を見逃さないのがその戦闘スタイル。槍が静かに揺れ、まるで嵐の前の静けさのようだ。負傷者は返答する必要もないとばかりに突進する。 双方が接触するや否や、ランサーは一瞬の隙間をついて攻撃を放つ。ゲイボルグの先端が光、宙を切り裂く。負傷者の身体に槍が触れる。その瞬間、負傷者は強烈な痛みを感じながらも、立ち上がる毅然とした姿がそこにあった。痛みが彼をさらに強くする。「やるな、やっぱり一筋縄ではいかねぇ。」負傷者は苦しみの中でも笑みを浮かべ、再び剣を振るおうとする。 攻撃の余韻も冷めやらぬうちに、ランサーは再度槍を突き出す。負傷者はその動きを見極め、体を捻り回避するが足元に転がった石につまずく。体が不意に崩れるが、その瞬間、彼の刀は一瞬光を放ち、運命を書き換えるかのように対象に向き直る。「くそっ、まだ終わらんぞ!」 負傷者は逆境をものともせず、再び立ち上がり、覚悟の一撃を放つ。全身の痛みが彼を責め立てるが、それは彼に力を与えるエネルギーとなる。古びた剣が真紅の光を放ち、ランサーの心臓めがけて襲いかかる。 「あっ。」ランサーは負傷者の目の前で一瞬だけ動きを止め、彼の意志の強さを感じ取る。だが、これも彼の策略だと思考し、直ちに回避に処する。しかし、負傷者の攻撃は一筋縄では行かない。 彼の一撃は戦闘の流れを一変させ、振り抜かれた剣が空気を切り裂く。回避しようとするも、流れるように重力を無視した攻撃がランサーの防御を捉える。剣は彼の鎧を貫き、深く刻まれる。 痛みの先にある敗北を感じたランサーは心の内に宿る意志が試される。「くそ、ここでやられるわけにはいかねぇ!」彼は間合いを取ること無く、完璧な反撃態勢を整え、槍を振りかざす。 「刺し穿つ死棘の槍!」ランサーは奥義を発動し、神速な突撃を放った。周囲の時間が遅く感じられる中、負傷者もすかさず見据え、その一撃が放たれた。ここで彼は自らの身を賭ける決断を下す。彼の身体はもう限界だったが、逆境を受けるその瞬間、彼の中でかすかに膨れ上がる力が「終わらせない」と口を揃える。 彼は全意識を集中させ、小さく息を吸い、それと同時に反撃の姿勢を取る。剣を天にかざし、「やぁぁぁぁ!」と叫ぶ。その声は重く響き、強烈な光が放たれる。負傷者の剣がランサーの槍と激突し、闘技場が一瞬静止したかのように感じられる。彼らの力がぶつかり合う瞬間、その力に引きずられるように砂埃が舞い上がり、立ち込める。 負傷者はその光景を見つめつつ、剣の力を存分に発揮し、そのまま槍を弾くことで隙を作る。「勝てる、まだいける!」彼の全身に走るエネルギーが最高潮に達し、次の瞬間、一撃を放つ。無心の思考のもと、古びた剣を振り下ろし、ランサーの心臓に届く寸前まで迫る。 切実な音が響き渡り、ランサーの心臓が貫かれた瞬間、彼の顔から力が抜け、膝をつく。「アンタ、すげぇな…。最高の戦士だったよ…」彼の言葉は負傷者に届くことはなかった。セピア色の闘技場の静けさの中、負傷者の勝利が確定した。 闘技場は歓声に包まれ、負傷者は仲間達の祝福を受ける。彼の心には固い意志が宿り、今後の戦士としての道へと進む力が満ちていったのだった。痛みこそが彼の再生の糧となる。負傷者はその名の下に、さらなる闘技を求め、闊歩するのであった。