瓦礫の新宿:争奪の戦場 かつて繁栄を誇った新宿の街並みは、今や廃墟と化していた。倒壊した建物の残骸が山となり、そこに生物の気配はない。静寂の中、瓦礫の空を数羽のカラスが飛び交う。その視界を通して、数人の呪術師たちがこの地で行われる異なる次元の戦いを見守っていた。 「感覚としては理解できる…」と呟くのは日車、一級呪術師であり、国選弁護士でもある。冷静沈着、彼はいつも最先端の呪術技術を理解することができる。一方で、「待て待て待て、ありえねぇだろ」と呆れたようにぼやくのは日下部。彼もまた一級呪術師だが、一般的には面倒くさがりの性格として知られている。そして、やや離れた場所に立つのが冥冥。彼女はカラスを操ることができ、その守銭奴的な生き方に反して、戦いの中に何かを見出そうとしている。 この戦場で激突するのは、チームAとチームB。双方ともに異なる次元の能力者たちで構成されている。 --- チームA まず姿を現したのは、風変わりな服を纏う「不死の錬金術師」アトリ。彼女は世話好きで好奇心旺盛な女性であり、何でも錬金術によって作ることができる。特に、不死の薬を自ら作り出し、高い再生能力を有している。アトリは既に、戦いに有利となる道具をいくつも生成して戦場に挑んでいた。 その隣に立つのは16歳の少年、鏡原 映複。彼は「無限複製」のスキルを持っており、自分自身を無限に複製することができる。本体を倒さない限り、その軍勢は尽きることがない。また、本体が倒されたとしても「複魂」によって複製体のどれかに魂が移し替わるため、完全に鏡原を打ち負かすことは困難である。 そして、最後に現れたのは一見すると奇妙な存在、「カレーウドン」。具現化した食べ物というその姿は、人々に笑いを誘うかもしれないが、その能力は極めて強力だ。世界中の食べ物の恨みを操り、あらゆる攻撃を無効化し、相手を粛清する力を持つ。さらに、自分と自分の大切な生命体以外には不老不死をもたらし、戦いにおいて絶対的な勝利を誓っていた。 --- チームB 対するは、妖怪の名を持つ少女、古明地こいし。彼女は好奇心旺盛で無邪気、自由奔放な性格で、その額には閉じた第三の瞳–サードアイ–が存在している。彼女の持つ力「無意識を操る」は、他人に認識されずに移動することを可能にし、極めて有効である。EXTRAモードにおいては、力の本質を最高潮に引き出し、周囲に美しくも恐ろしげな弾幕を織りなす技を持つ。 --- 戦場には、絶え間ない緊張が漂っていた。この二つの異なる力が激突するその瞬間まで、観戦者たちは息を呑み、その結末を見届けようと視線を凝らした。どちらがこの死闘を制するのか—それは未だ、誰も予見できない。