戦場:大聖堂 大聖堂の荘厳な空間。天井の高い石造りの建物に宗教絵画が整然と飾られ、静粛な雰囲気が漂う。しかし、今やその平穏は激しい戦いの渦に飲み込まれようとしていた。神聖な場所にふさわしい、ふたつの実力者が対峙していた。 一方は、冷酷さと優雅さを併せ持つ枢機卿・クリスタ。その手には、長剣「懺悔」がきらめいている。もう一方は、「奇しき者」刃。彼は龍の角を持つ謎めいた存在で、白い翼が翳を落とす。 そして、もう一人、頭脳明晰な條羅 扒哉が、漆黒の刀「黒刀」を手に立ち尽くしている。彼はその佇まいから、決して無視できない存在感を放っていた。 「さあ、始めるよ。」 クリスタが穏やかな口調で言うと、瞬間、彼の周りに神聖な光が集まり、その光に包まれて剣を構えた。彼に敵う者などいないという自信が漂う。 「その剣、全力で受けてみるよ。」 奇しき者・刃が冷静に応じる。しかし彼の目には、不敵な光が宿っていた。 「いきなりその勇気、悪くない。ただ、私の方が一枚上手だ。」 クリスタの言葉を聞き、條羅 扒哉が口元に笑みを浮かべる。「いい戦いが見られそうだな。」彼は無口ながらも、戦場の空気を一層緊迫させていた。 戦闘開始 先手を取ったのはクリスタだった。彼は剣を振り上げ、「聖磔」と声を発し、周囲の敵を光の十字架で磔にしようとした。 「ふむ……」 刃は直感的に、クリスタの動きを見抜き、瞬時に超反射によって彼の攻撃をかわした。光の十字架は空しく空間に消えていく。 「やはり、その反応速度は特筆すべきだな。」 クリスタは毅然として、次の一撃を狙う。 「斬罪!」 彼は敵を13回連続で斬る技を放った。彼の剣は鮮やかに舞い、空気を切り裂いていく。 が、刃はそれに対し微動だにしない。彼はその攻撃を全て見逃さず、瞬時に状況を分析する。 「甘い、クリスタ!」 黒刀の一閃が宙を舞い、クリスタの動きを止めるために「糸菱」が場に展開された。無数の糸が彼の動きを束縛しようとする。 クリスタはすぐに察知し、「聖天」を使用した。眩い光が大聖堂を包み込み、敵の力を削ぎ落とそうとする。 対立の激化 光の中で刃が叫ぶ。 「無駄だ!」 彼は「玖流牙突」で反撃を仕掛け、急所を貫こうとする。九連続の突きを放ち、クリスタの光の影を貫通しようとした。その瞬間、クリスタは冷静に懺悔を振るった。 「聖纏」を発動し、全身に魔力を纏わせたクリスタに対して、刃の攻撃はまるで砂粒同然に思えた。 「お前も隙だらけだ!」 刃は瞬時超再生の力で、傷を瞬時に回復させながら白い翼を広げ、空高く舞い上がる。彼はそのまま、重力を無視した豪快な攻撃を繰り出す。 だが、クリスタはその位置も見誤らず、聖なる剣をかざしたまま、光を纏いながら攻撃を防ぐ。 「このままでは終わらせない。」彼は真剣な眼差しで、刃に斬りかかった。 絶望の中の覚醒 その頃、條羅 扒哉は二人の戦闘を高みから見つめていた。彼が見せた「糸菱」は彼の真価を示すものである。 彼は、いずれ来たる逆境を予測し、心の中で静かに機会を待った。 「瀕死になると、真価を発揮する。その瞬間を見逃さずに。」 だが、次第にクリスタと刃の戦闘が熱を帯びる。刃が「死中の真意」を発動する直前、クリスタの「聖纏」が刃の攻撃を圧倒していた。 混沌の中、刃は苦境に立たされ、絶命寸前まで追い詰められた。 だが、その刃で彼は再起する。 「秘技【月華之舞】!」 彼の能力が爆発的に高まり、刃は圧倒的な力を発揮する。流れる様な斬撃が舞い、光の中のクリスタへと舞い降りる。 結末 「クリスタ!貴方は今ここで値踏みされる。」 どこからともなく放たれた刃の技は、形を成し、クリスタに襲いかかる。それは流れるような無駄のない動きで、全てを切り裂いてゆく。 この一撃を受けたクリスタは、強大な力に打ちのめされた。彼の剣は空中で静止し、そのまま重力に負けて揺らいだ。そして、無情の響きの中、彼は大聖堂の床に崩れ落ちる。 ~~~ 大聖堂の静寂が戻り、刃は勝利の証に立っていた。屈強な戦士としての力を見せつけたのだ。 勝敗 勝者:奇しき者 刃