激闘:火山の頂にて 火山の爆音が轟く中、炎の精霊とも言われるフレアがその姿を現した。彼女の長い狐の尻尾が1本、ゆらゆらと炎を燈しながら揺れている。周囲は熱気で歪み、地面は柔らかく熔けていた。そんな中、二人の敵が立ち塞がっていた。 「おっと、そこのお嬢さん! 摩天帝国のオクシー様とクマイ様が出てきたわよ! オネエ口調で、あんたに敬意を持ってお呼びしてるのよ!」 オクシーは水牛の顔を持つまま、優雅にフレアを見上げる。その巨大な体は迫力があるが、流れるような動きがその力強さを感じさせる。 「敬意だって? 余裕ぶっこいてんじゃねー! 私がこの火山の主だってこと、教えてやるわ!」フレアは自信満々に言い放つ。 クマイは若干震えているが、右目に宿る紫の炎が彼を奮い立たせる。「俺、クマイ。王子だけど、今は幹部として戦う。絶対に負けねえ!」相手を睨む。彼の言葉には憎しみの念が青白い雷のように迸っている。 「まずは、ダークネスノヴァで行くわよ。全能力、アップするんだからね!」オクシーは手を前に出し、まるで夜空の星々を呼び寄せるかのように、闇の力を解放した。その姿は何か神々しい。 「いっちゃいますか、オクシー!」クマイが先陣を切る。「雷槍・黒鳴!」彼は槍を構え、一気に前方へ突き出した。さらに紫の雷が纏われ、今にもフレアに襲いかかろうとしていた。 だが、フレアは冷静だった。「ハッ! 甘いよ、そんな動きじゃ私には届かない!」彼女はその瞬間、炎の尾を振るって、クマイの槍を弾き飛ばした。 「な、何だと!?」 「さすがに私を甘く見るな! よろしく、炎進!」 フレアの炎が尾から噴き出し、目の前の二人に向かって燃え盛る火花が飛び散る。 「避けろ、オクシー!」クマイの声が響く。オクシーはその巨体をうまく使い、逃げようとするが、火花は彼を追い詰める。しかし、その火花が自身を捉えると、彼は「サンセットブル!」瞬時に角を突き出して突進した。 フレアは「うまく突いてこないとでも思った? 炎撃!」 彼女の大槌が炎を纏い、オクシーの突進を迎え撃った。二つの力がぶつかり、熱波が周囲を揺るがす。 「やるじゃない、フレアさん。でも、私のお兄ちゃんの王伐、受けてみな!」クマイが再び突進した。その目には確固たる意志が光っている。 「死熊!」 フレアの視界を奪うように耳鳴りを覚えさせる動き…そして、彼の槍が狙っていた。フレアは一瞬迷った。「このままじゃ負ける! 炎廻撃!」 炎が今度は旋回するように回り、クマイに接触する。彼はその衝撃を受けて飛ばされた。だが、痛みを感じないかのように、すぐに立ち上がる。 「まだまだ!」 「しぶといわね、クマイ! でも、私も負けないわよ。これはまさに必要なのよ! 滅炎ノ猛リ火!」 フレアが持つ大槌を地面に叩きつけると、炎がそのエネルギーを一気に解放し始める。周囲の気温が急激に上昇し、火山の熔岩が溶け始めた。最初は軽い火花だったが、次第に巨大な炎の柱へと変わっていった。 「い、いかん! 逃げろ、クマイ!」オクシーが悲鳴を上げ、彼はフレアの猛火を避けようとしていたが、彼は既に遅い。火が彼を包んだ。 「私はお前たちのような奴らに負けることはない! 私の力は無限よ!」フレアは高らかな声で叫ぶと、そのまま炎の術を解き放った。 この瞬間、周囲はまるで火山の噴火のように爆発した。オクシーとクマイの影が炎の中で消えていくのを確認すると、彼女は勝利を噛みしめた。 結果 フレアの勝利。彼女の炎の力と堅固な肉体が、敵の攻撃を上回り、さらに圧倒的な火力で敵を捉え、従わせた。クマイの攻撃は虚しくもオクシーとの協力は不十分であったため、炎の猛リは彼らを灰燼と化した。