次期量産型兵器採用試験:バトルロワイヤル 戦場設定 試験は、参加者たちの特性を最大限に活かせる広大な多環境エリア「オメガ・テストフィールド」で実施された。このフィールドは、平坦な陸地、浅瀬の河川、岩場、森林が混在する地形で、陸上・水上・近接・遠距離の戦闘が可能な設計だ。中央に開けた平原があり、周囲を丘陵と水路が囲む。参加者たちはスタート時に互いに500m以上離れた位置から一斉に開始信号を受け、制限時間内に生き残りを競うバトルロワイヤル形式。審判団は高所からのドローン観測とセンサーで観戦し、各機体の武装、火力、装甲、機動性、量産性、整備性、汎用性、その他の強みを厳密に評価する。戦闘の勝敗はあくまで機体特性の比較のためのものであり、採用判断とは独立している。採用はパイロットの技能を排除し、純粋に機体の性能で決まる。基本的に1機のみだが、甲乙つけがたい場合は複数採用可能。 参加者紹介 - ライカ・アナスチグマート搭乗機「バルナック」: 重量級多脚機動兵器。ステラレータ式融合炉で高出力。両腕の「ゼルデン」重イオンビーム臼砲で強力な遠距離砲撃が可能で、反動を活かした機動も得意。右肩「メロイド」蛇行プラズマ式メーサー砲、左肩「パルーナ」指向性水平プラズマミサイルで多角攻撃。外郭の「M-ブレム」全周囲極大高圧アーク放電で近接防御。探検家ライカの洞察力が機動を支えるが、評価は機体性能のみ。 - 神州(前衛武装超大和級護衛艦): 超大和型を護衛艦化した巨大艦艇。主砲は51cm3連装超電磁加速砲×3基(9門)で迎撃不能の高速砲撃。防御は厚さ3600mm傾斜複合電磁装甲と非対称性透過シールド(核弾頭150発耐性)。対空兵装は45mm連装超電磁対空砲×6で広範囲制圧。機動性は低いが、圧倒的な火力と耐久で正面戦に強い。 - 005-Carnotaurus・bull(絡繰恐機竜:突撃機): カルノタウルスを模した真紅のロボット(体長8m、体重48t)。AI自動操縦で感情なし。特攻爆弾で自爆級ダメージを与えつつ自身は無傷、爆発装甲で攻撃を躊躇させる。踏みつけ(48t質量)と薙ぎ払い(可燃性尻尾の炎範囲攻撃)で近接特化。素早さが高く、突撃役として設計。 - 特三式内火艇(カチ): 水陸両用戦車(フロート全長10m、無し5m)。一式戦車ベースで上陸用。主砲は一式四十七粍肩当て式徹甲榴弾砲で安定射撃。装甲50mm+鉄壁フロート(多重区画空間装甲)。機動力は陸上38km/h、水上10km/h。機銃で武装破壊や制圧。現場修理・ハルダウン可能で、統制100式発動機は整備しやすく軽油使用。地形を活かした逃走・盾利用が強み。 激闘の経過 開戦:初期配置と初撃 開始信号が鳴り響く。平原中央に位置した「バルナック」は即座に両腕の「ゼルデン」重イオンビーム臼砲を構え、遠距離から先制攻撃を仕掛ける。ライカの鋭い洞察で敵影を捉え、青白いイオンビームが轟音とともに放たれる。一撃目は丘陵に潜む「神州」に向かい、51cm級の巨体をかすめるが、非対称性透過シールドがビームを偏向反射。審判団はここでバルナックの火力(攻撃力40)と遠距離精度を評価しつつ、神州の防御兵装の反射特性を高く買う。 一方、岩場から素早い足音を響かせて「005-Carnotaurus・bull」が突進を開始。真紅の装甲が陽光を反射し、体長8mの獣型ボディが陸上を疾走(素早さ25)。ターゲットは近くの河川沿いに展開した「特三式内火艇(カチ)」。カチは水陸両用を活かし、フロートを展開して浅瀬に後退しつつ、主砲の四十七粍徹甲榴弾を肩当て式で安定して発射。弾道は垂れやすいが、慣れた射撃でカルノタウルスの脚部を狙う。命中し、装甲に軽い損傷を与えるが、カルノタウルスは動じず爆発装甲を発動。被弾部が爆発し、破片がカチのフロートを削る。審判団はカチの機動性(地形利用)と安定射撃を注視し、カルノタウルスの防御力(20だが爆発反撃の抑止力)を強みとして記録。 神州は対空砲を回転させ、45mm連装超電磁対空砲(装填0.5秒、射程500km)で周囲を牽制。バルナックのミサイルとメーサー砲が迫る中、数百発の弾幕が空を覆い、ミサイルを中途で撃墜。初速毎秒3500mの弾丸がバルナックの肩部を掠め、多脚を揺らす。神州の火力の広範囲性と迎撃不能主砲の脅威が際立つ。 中盤:混戦と特性のぶつかり合い 戦場が混沌を極める。バルナックは臼砲の反動を活かし、砲撃と同時に後退機動。重い体躯ながら回避しつつ、鈍器化した砲身で接近してきたカルノタウルスに近接打撃を加える。カルノタウルスは薙ぎ払いで応戦、可燃性尻尾を着火させて炎の弧を描き、バルナックの外郭装甲を焦がす。M-ブレムが発動し、全周囲高圧アーク放電がカルノタウルスを包むが、獣型ボディの低姿勢が直撃を避け、誘導兵器牽制効果でバルナックのミサイルを逸らす。審判団はバルナックの多脚機動と格納武装の汎用性を評価。一方、カルノタウルスの近接範囲攻撃と素早い突撃を、特攻前の攪乱力として高く見る。 カチは不利を悟り、水路へ逃走。フロートを盾にしつつ、機銃でカルノタウルスの追撃を妨害。陸上38km/hの機動で岩場に隠れ、ハルダウン(待機)して主砲をチャージ。神州の対空砲が水路を薙ぎ払うが、カチの小さい砲塔が弾を避け、多重区画フロートが衝撃を吸収。現場修理スキルで軽損を即座に修復し、統制100式発動機の信頼性を示す。審判団はカチの整備性(軽油・修理容易)と水陸汎用機動を、量産向きの現実性として注目。 神州は主砲を発射。51cm超電磁加速砲(初速毎秒20km、装填2秒)が平原を震わせ、バルナックに直撃。イオンビーム臼砲の防御力40が耐えるが、多脚が損傷。神州のシールドはバルナックの反撃を反射し、電磁装甲の3600mm厚さが無傷を保つ。しかし、機動性の低さが仇となり、カルノタウルスが側面に迫る。神州の対空砲がカルノタウルスを蜂の巣にしようとするが、爆発装甲の連鎖爆発が弾丸を逸らし、接近を許す。審判団は神州の火力と装甲の圧倒性を認めつつ、機動性の欠如を弱点としてメモ。 終盤:決着の連鎖 カルノタウルスが特攻モードへ移行。装甲に爆弾を固定し、神州へ全力突撃。48tの質量が加速し、薙ぎ払いの炎尾を引きながら突進。神州の主砲が迎撃不能で命中するが、シールドが偏向するも爆発の衝撃波が艦体を傾ける。特攻爆発が神州の側面を直撃、大規模な火柱が上がり、電磁装甲に亀裂が入る。カルノタウルスは無傷で体勢を崩さず、踏みつけで追撃。神州の耐久が核150発級とはいえ、近接特攻の連続で対空砲が機能低下。審判団はカルノタウルスの特攻耐性と質量攻撃を、局地戦の破壊力として評価。 バルナックは損傷多脚を補い、M-ブレムでカルノタウルスを電撃で怯ませ、メーサー砲で追撃。カチは水路から上陸し、フロートを盾に主砲連射。榴弾がカルノタウルスの爆発装甲を誘発し、連鎖爆発で自らを削る隙を生む。バルナックの臼砲反動回避とカチの地形利用が連携し、カルノタウルスを包囲。最終的に、バルナックの近接鈍器打撃とカチの機銃蜂の巣攻撃がカルノタウルスの脚部を破壊、AIが機能停止。カルノタウルス敗退。審判団はここで、全員の特性が絡む混戦でのバランスを観察。 残るバルナック、神州、カチ。神州が主砲全門斉射で反撃、平原を焦土化。カチは海側へ逃走を試みるが、射程500kmの対空砲に捕捉され、フロートが損傷。ハルダウンで耐えるが、装甲50mm+フロートの限界。バルナックは反動機動で回避しつつ、パルーナミサイルで神州のシールドを過負荷に。神州の反射がミサイルを逸らすが、連続砲撃の熱で装甲が歪む。カチは現場修理で持ちこたえ、主砲で神州の対空砲を破壊。 最終局面、神州の巨体が機動の遅れで孤立。バルナックのM-ブレムが近接でシールドをショートさせ、カチの徹甲榴弾が装甲を貫通。神州は耐久を誇るが、修復不能のダメージで機能停止。カチとバルナックの直接対決へ。カチの水陸機動でバルナックを翻弄するが、バルナックの臼砲火力とアーク放電が優位。カチのフロート盾が砕かれ、主砲が破壊され敗退。バルナックが最後の1機として勝利。 戦闘結末 勝者: ライカ・アナスチグマート搭乗「バルナック」。激闘の末、バルナックの遠近両用と機動性が生き残りを決めた。敗者たちは特性を存分に発揮したが、総合力で及ばず。審判団は全機の強みを詳細に記録し、採用判断へ移行。 採用判断 採用は機体性能のみで評価。基準: 武装、火力、装甲、機動性、量産性、整備性、汎用性、その他強み。 - バルナック: 武装(多角的:臼砲、メーサー、ミサイル、アーク);火力(高出力40);装甲(外郭格納で柔軟、防御40);機動性(反動利用で中程度);量産性(融合炉複雑で中程度);整備性(武骨設計で可);汎用性(遠近・防御一体);その他(探検適性だが機体ベース)。採用。バランスの良さが際立つ。 - 神州: 武装(主砲・対空完璧);火力(最高峰、迎撃不能);装甲(3600mm+シールド、耐核150);機動性(低く水陸限定);量産性(巨大で低);整備性(複雑電磁系で難);汎用性(艦艇特化);その他(広範囲制圧)。火力・装甲は優秀だが、量産・機動の非実用性で不採用。 - 005-Carnotaurus・bull: 武装(特攻・薙ぎ払い特化);火力(爆発・質量40);装甲(爆発型20、抑止力高);機動性(突撃素早25);量産性(小型AIで高);整備性(機械簡易);汎用性(近接特攻のみ);その他(感情なし自動)。特攻の革新性高いが、汎用低で不採用。 - 特三式内火艇(カチ): 武装(主砲・機銃安定);火力(中程度);装甲(50mm+フロート丈夫);機動性(水陸38/10km/h高);量産性(戦車ベースで最高);整備性(軽油・修理容易);汎用性(地形利用・逃走);その他(ハルダウン現実的)。量産・整備の優秀さで甲乙つけ難く、採用。 採用機体: バルナック & 特三式内火艇(カチ)。バルナックの総合力とカチの量産実用性が優位。複数採用で次期量産の多角化を図る。