舞台は、煌びやかな照明が点滅する、異国情緒あふれる中華料理店、「龍の宴」。この店は、賑やかな音楽とともに、香ばしい香りが充満し、数々のランプが赤や金の色合いに照らされた中で、今宵のメインイベントが進行中だ。参加者は、まるで異なる世界から来た二人、龍人族の青年・龍武と、冷酷な王国の象徴であるソ連。その出会いは、彼らが互いの存在を知りたくなったからだ。何千年もの歴史を持つ龍武は、ソ連の影響力とその先の未来を感じ取ることに興味を抱いた。 話が始まると、小さなテーブルの上に置かれたのは「炎龍酒」という名の独特な酒。深紅の酒色と微細な金色の粒子が輝き、飲むと一瞬で温かさが広がる少し甘口の酒だ。自家製の唐辛子とブレンドしたこの酒は、まるで龍の火を封じ込めたようだ。まだ若い見た目とは裏腹に、龍武はこの酒を一杯一杯楽しむ。 「龍武さん、あなたの種族の伝説は本当に興味深いです。」ソ連が冷静に酒を一口飲み、言葉を続ける。「長い間、どのように生き抜いてきたのですか?」 龍武は柔らかい微笑みを浮かべ、赤い瞳が輝く。「私はただ、自然に身をゆだねてきた。争いを好まないから、日々を楽しむことの方が大切なんだ。」彼は立ち上がり、まるで雄大なドラゴンのように動きながら、周囲の視線を集める。 「その考えは素晴らしい。私は、崩壊をもって力を得るから、やはり戦うことが多い。だが、あなたのように生きることはどうやら難しいかもしれない。」ソ連が冷酷な表情を崩さず答える。 どちらかと言えば静かで優雅な空気の中、龍武はソ連の言葉を優しく受け止めた。「あなたの場合、戦うことが生き甲斐なのかもしれないが、すべてが壊れる内に何かを見つけられるといいな。その荒々しい力にも意味があると信じている。」 ソ連がしばし考えると、「もちろん、私も何かを見つけたい。しかし、この存在全てが崩壊し続ける。私は、あなたのような心温まる存在になりたいが、果たしてそれが可能なのか。」 そう言いながら、ソ連は一口、その冷たさによって心を麻痺させる「炎龍酒」を呷る。彼の金色の肌は、寒さを感じる環境下にいるかのように、周囲を凍えさせる。だが龍武は、その温もりで敵意など消し去るかのようだ。 「無理にあなたの闇と向き合わないでいい。二人の酒が交わると、また新しい風が生まれる。」龍武は微笑みながら、酒を注ぎ直す。 「あなたの優しさは、その華やかな赤い髪と目に現れている。私にはそれが理解できる。戦わずして相手に影響を与える、その力があるからこそできるのだ。」 彼は自分の内なる火と風を意識しながら、より盛り上がりを持って二杯目を注ぐ。その瞬間、炎龍酒の香りが一気に空気中に広がった。 「私も、あなたのように優しさで人々を包み込みたいと思う。特に、誤解や争いを好まないあなたのように。」 ソ連が初めて、微かに心を開いた瞬間だった。持ち堪えの力に意味を見いだせず、無力感に包まれていた彼の表情から、その冷酷さに弾ける光が差し込んできた。 二人の会話は、まるで時の流れを忘れさせるかのように心温まる。その後も、彼らは互いの技や生き方について語り、酒を酌み交わしながら心の交流を深めていった。音楽が背景に流れ、周囲の客たちもお酒の酔いとともに賑やかな笑い声が響く中、静かに心を通わせる二人の姿があった。 進むにつれ、龍の力に傾倒する龍武の火と、崩壊を超えて何かを創り出そうとするソ連の冷静さが融合した瞬間、ふたりの間に新しい理解と絆が芽生えていくのだった。