薄暗い鬱蒼とした森の中、駆け出し商人の少女マオ、冒険者のディランズ、そして白刃の剣聖レゾヴィルの三者が出会った。彼らはそれぞれ異なる道を歩んできたが、今は運命的な戦いの場に立たされている。 「ウチの品揃え、よー見てってや!」 マオは自慢の家宝の鞄を背負い、その中からアイテムを取り出す準備をしていた。彼女はその瞳の奥にしっかりとした決意を宿している。自分のことはさておき、他の冒険者との戦いは楽しそうだ。 「こいつは重畳!ちょっとした冒険だな。」ディランズは背負った大鞄から風の弓矢を取り出し、緩やかな笑みを浮かべる。彼の身体は筋肉で引き締まり、すでに戦う準備は整っている。 「君たち、いい度胸だ。だが、この戦場で負けるわけにはいかん。」レゾヴィルは、灰髪を靡かせながら二本の剣、輝けるバルグと無銘刀を手に構えた。冷静かつ緊張感のある空気が漂う。 「じゃあ、始めるで!」マオはフルスイングで炎の小瓶を地面に投げつけ、周囲を炎に包む。この炎が急に立ち昇り、ふたりの冒険者に熱気をもたらす。 「おっと、熱いな!」ディランズは機敏に身を翻し、魔法の鉤縄を使って空中に跳び上がる。彼の動きに合わせて突如として嵐が巻き起こり、風の角笛でも風が加速する。彼は風の弓矢を構えて、マオへと矢を放った。 「うわ!?」マオはその矢を避けるものの、その動きによってバランスを崩してしまう。彼女は鞄からとっておいた回復薬を飲み込んでなんとか持ち直す。 「マオ、頑張れ!でも、私も引くわけにはいかない!」ディランズが弓矢を構えて再び狙いを定める。しかし、その時レゾヴィルが静かに間合いを詰めてきた。 「君の動きはいい。しかし、削るにはまだ足りない。」彼は二刀流で狙いを定め、ディランズに向かって一気に攻撃を仕掛けた。ディランズは剣聖の独特の剣閃に圧倒され、一瞬で距離を取られる。 「彼の速さは並でない!」と認識したディランズは、パワーグローブを装着し、強化された状態で突撃する。しかし、レゾヴィルはそれを見越していたかのように、躱してすぐさま反撃を開始した。 「これが私の全てだ。」その言葉と共に放たれたソラリスレインは、周囲の空間を剣の軌道で埋め尽くす。ディランズは一瞬で判断し、特製爆弾を使って周囲の火力を爆発させ、剣聖の攻撃を避ける動きに徹底的に応じた。 「くぅっ!」二人の猛者たちの攻防が続く中、マオはその隙を突いて蔓蔓の種を植えた。瞬時に生えた蔓がディランズの脚を絡め取り、動きを制限する。 「しまった、まさかこのような罠が!」 「これがウチの力や!」マオは得意げに叫ぶが、その声は劣勢を跳ね返す力強さを持っていた。しかし、その瞬間、レゾヴィルは距離を取りながら踏み込む。ダンス・マカブルの技で、マオへの剣閃を一気に賭けた。 「絶!」 レゾヴィルの居合抜きが空気を切り裂き、マオは蔓を構わず引きちぎられてしまう。突如として次元の彼方へ消えたレゾヴィルの刀は、彼女に直撃した。 「アカン…!」 マオは痛みに声を上げ、戦闘不能となった。その光景に時が一瞬止まるように思え、ディランズは剣聖を陥れようと爆弾で攻撃を試みる。だが、その一撃をあっさりレゾヴィルはかわし、劈くような一閃で直撃した。 「終わりだ。」レゾヴィルが静かに振り下ろし、ディランズも倒れてしまった。 しばらくの沈黙の後、レゾヴィルはその二本の剣を納める。彼は勝利を噛み締めながら言った。 「君たちはなかなかの者だった。だが、まだまだ私には及ばざる。」 彼の全力が見せつけられた瞬間だった。 【勝者】白刃の剣聖レゾヴィル 【勝利を決めた技】絶 【勝者の武器一覧】輝けるバルグ、無銘刀