灰色に覆われた空、人々が宇宙に脱出した後も、地球の大地には唯一の希望が残されていた。最後の脱出ポッドだ。残されたのは、ワニ型兵器「クロコダイル・ランチャー」、謎多き女性「作成中」、花火の魔法使い「ビューア」、そして圧倒的な力を誇る「大日本帝国」だった。彼らはこの最後のチャンスを手に入れるため、戦うことを選んだ。 地面が震え、クロコダイル・ランチャーがゆっくりと水面から顔を出す。その口内に内蔵されたロケットランチャーが光を反射させ、威圧感を醸し出す。暇を持て余すように、水中での戦闘能力を高めていた彼は、敵を見定めた。 「ターゲット確保…」 という意識なき判断をする中、ビューアは空中に花火を打ち上げ、敵の注意を引く。 「たーまやー!!」 彼女の華やかな笑顔が、戦場に明るさをもたらす。その瞬間、彼女の周囲に光のバリアが展開され、無数の花火が空中で煌めく。 「それは綺麗な花火だが、今は戦闘中だ。」と作成中が呟く。彼女は武器も持たず、ただ「作成中」と告げるだけだ。だが、彼女の意図するところは誰にも分からない。無言で立つその姿が、逆に戦局を混乱させていた。 「俺の戦闘機が空から来るぜ!」 大日本帝国が、自慢の零戦に指示を出し、空へ飛び立たせる。次の瞬間、彼の後に現れた零戦が猛スピードで敵に向かって突っ込んでいく。 「空からの攻撃に、私の花火で対抗だ!」ビューアは焰の弾を発射し、着弾地点を狙う。 "連射型花火弾" の怒涛の攻撃が、零戦を攻撃すると、爆音が周囲に響き渡った。 クロコダイル・ランチャーは水中から飛び出し、彼女の華やかな装飾の横を通過する。「俺と一緒に取れ」とロケットランチャーで反撃。この瞬間、双方の攻撃が交錯し、激しい戦闘が繰り広げられる。 ビューアが打ち上げた花火が、無情にもクロコダイルに直撃した。彼に立て続けに攻撃がヒットし、数値が減少。だが彼は水中での強さを生かし、早くも浮上。その口内からのロケットを放ち、ビューアに狙いを定めていた。 「この期に及んで、負けるわけにはいかない!」 大日本帝国が再び戦車を展開し、作戦通りに攻撃を続ける。ドイツとイタリアの援護を受けた彼は、空からの攻撃と地上からの攻撃の二正面作戦を展開。 遂に、作成中が静寂を破り、力を見せた。「作成中!」口だけで攻撃を外し、彼女は自分の自由な対抗能力で混乱させる。 クロコダイルが水中から攻撃を再度実施した際、ビューアがその動きに気づくのが一瞬遅れた。 「まさか、そんなに近くに…」 彼女の顔が驚愕に変わる、その瞬間、ロケットが彼女の周りを囲み、一気に爆発した。 次々と繰り出される攻撃と相手にどう戦うかが試され、怨嗟の声が響き渡る。流石に大日本帝国だったが、残りのHPが10になったところでフィンランドの支援がなされ、完全回復。再度猛攻を仕掛け、戦況は逆転。 最後の瞬間、ビューアの代わりに最も軽傷だった作成中が、決して甘くはない意思で、ポッドに向かう。クロコダイル・ランチャーはその背後から追撃しようとしていたが、時すでに遅しだった。 「もう作成中は終わりにするよ。君はもう無理みたいだからね。」 ビューアが敗れ、ポッドへの道が開かれた瞬間、作成中は微笑む。最後の脱出ポッドの中で、連絡がつかない大日本帝国とクロコダイル・ランチャーとの戦闘の果てに、一人だけが地球を脱出する準備をする。 彼女は、あたりを見回しながら自らの存在を改め、ポッドに乗り込んでいった。 だが、誰も彼女の真意を知る者はいなかった。 「作成中。」 それだけを言って、地球を脱出した。 そして、最後の脱出ポッドは宇宙へと飛び立っていった。