調査チームは、ある村で生じていた奇怪な失踪事件を解明するために派遣された。依頼者である村の長老は、最近、村の周辺で人々が次々と姿を消していると訴えていた。彼らの不在は村に混乱をもたらし、恐怖は村人たちの心を覆っていた。調査員たちはまず、村の周辺を厳重に捜索することにした。彼らのチームは、経験豊富なリーダーのカナミラをはじめ、TK-011 メージーの操縦士カルロ、祈祷師のカナデ、そして自立成長型AIメカサメくん1号のメカニックであるミツキという4人だった。 調査が始まったのは午前中で、日の光が村を照らし出していた。しかし、やがて彼らは森の奥に足を踏み入れると、空気が一変した。暗い影が彼らの周囲を包み込み、まるで誰かが彼らを見ているかのような不安な感覚が彼らを襲った。 「不吉な気配がするわ。気を引き締めて!」カナミラが言った。彼女の声には、優しさと共に鋭い緊張感が漂っていた。彼女の装飾が施された高貴な衣装が、時折草に引っかかりつつも彼女の足元を優雅に彩った。 「調査を続けますか?」カルロはその目を鋭くし、メージーに指示を出した。「神聖文字で周囲を探るぞ。」 すぐにメージーは動き出し、彼の身体に刻まれた神聖文字が発光する。彼の装甲は魔法効果を軽減しながら、周囲の魔力を探る。 一方、ミツキはメカサメくんに向かって言った。「メカサメくん、敵の情報を集めてくれ!」 「了解しました!メカサメジェットで空を飛ぶです!」メカサメくんは嬉々として空中に飛び上がり、森を上空から探索する。 調査が進む中、突然の狂ったような笑い声が彼らの耳に飛び込んできた。それは女性の声で、どこか引き裂かれた不気味な響きを持っていた。「来て、来て!」その声は、まるで子供が誰かを誘うようだった。 「何だ、あの声は?」カナデは恐れを抱えながらも、前進を続けた。「無視しろ!この声は危険だ!」カルロはすぐに、神聖文字の陣を敷くようにメージーを指示する。 しかし、声の持ち主、UPが森林の奥から現れた。彼の姿は遠目には人間に見えたが、近づくにつれて、首が捻じれ、関節が曲がりくねっているのがわかった。彼は四方八方からの恐怖と不安を具現化したかのような存在だった。 「さあ、おいで!」UPは見た目とは裏腹に、誘惑するような甘い声で話しかけてきた。 突然、是が非でも近づこうとする生理的な欲求が、調査員たちの心に沸き起こった。 「何だ、この感覚…信じられない!」ミツキが叫んだ。「この声に惑わされないで!」 だが、それでもカナミラは冷静さを失わなかった。彼女はUPの奇異な存在を正面から捉え、その動きを見極めようとしていた。「始めよう、この世で最高の演奏をする為に!」 彼女は魔法のように流れる鎌を手にし、UPに対抗する意思を示した。 その瞬間、UPの身体から生じたのはBIOHAZARD、UPが吐き出した生物学的危害液だった。それは鉄さえも腐食させる猛毒の液体だった。 「避けろ!避けろ!」カルロは警告したが、一人が油断した隙に、その液が彼の足元に飛び散り、彼の足が溶けていった。 絶望に沈むカルロは、「助けて!うわあああ!」と叫びながら彼の身体が崩れ落ちた。 「カルロ!」カナデが叫びつつ、必死に神聖文字を唱えようとしたが、もはや手遅れだった。 「ううう、もう…もう遅いのか…」カルロは涙を流し、完全に消滅してしまった。 その様子を見たカナミラは目が潤みながらも、怒りを抱え、UPに向かう。「こんな恐怖は終わりにする!」 彼女は蒼い鎌を振りかざし、UPとの激闘が始まった。 UPも反撃に出てきた。人の声のような、何か不気味で非人間的な響きが響き渡る。「恐れ、甘美で罪深い恐れを体現するがいい!」 その後、カナミラはUPの攻撃を受け、関節を捻じ曲げられ、その痛みの中で立ち根に耐え凌ぎ続けたが、UPの不気味さは増していく一方だった。 カナデは必死に祈りを捧げ続けた。「神よ、どうか彼らを救い給え…」 その瞬間、空が一瞬、輝いたかと思うと、神聖文字が輝き、UPの身体に直接的なダメージを与えた。しかしUPは屈する様子も見せずに確認しながら狂笑した。「無駄だ、全ては無駄だ!恐怖は消えず、人は選ばれた者に飲み込まれる!」 だが、カナミラもUPに負けじと猛攻を繰り出した。彼女の蒼い鎌はUPの体を一閃し、物質を切断する特性を持つ。この剣撃はUPの肉体を削り取った。 しかし、UPは消えず、まるで霧のように再生を繰り返す。無限に続く攻防の中、奇怪な存在との戦いが続いていく。 「このままでは…!」カナデが叫んだ。 「私が、いや、私たちが止めてみせる!」カナミラが力を振り絞り、彼女のスキルを発動させた。 UPはその瞬間、彼女の周りに発せられた振動に気付かなかった。カナミラの蒼い力がUPの動きを鈍り、均衡を崩していく。 「今だ!蒼き終幕!」彼女は範囲いっぱいに力を込め、一閃。その瞬間、UPの体は瞬時に切断され、具現化された恐怖の存在が消えるかのように消え去った。 しかし彼女の勝利も束の間、何もなかったかのように笑うUPの声が木々の間に響き渡った。「恐れは誰かが思い出した時に、また息を吹き返す!」 調査チームの二人は何とか生き残ったが、ウィナスは増え続け、希望は見えなかった。それでも、彼らは立ち上がるしかなかった。 「私たちは情報を持って帰らなければならない。こうしては終わらせない。」カナデが言った。 「それが唯一の道だ。この恐怖を広めないために。」彼女たちは共に村に戻り、依頼者にその事実を伝える準備をした。 村人たちは恐怖に震え、彼らの告げる言葉に耳を傾けた。カナミラとカナデは立ち上がり、全てを伝えている。 「この恐怖が取り除かれない限り、私たちの戦いは終わらない。」 村人たちはそれに頷き、再び立ち上がる勇気を得た。 その日、彼らは恐怖を振り払う旅の一歩を踏み出した。だがその恐れと共に、UPの影も彼らの心の中に生き続けた。 UPは消えなかった。人が彼を、UPを忘れない限り。