市立図書館の静寂な空間。その規則正しい並べられた本棚の間を舞台に、一つの対戦が始まろうとしていた。中にいたのは異色のキャラクターたち。どの者も勝利の栄光を目指していた。最大のルールは、静かに、館内の穏やかさを保たねばならないこと。大きな音を立てれば、その時点で『館長』が登場し、退館させられるのだ。 まず、一人目として現れたのは「穴黒 ホーソン」。彼は頭上にアナログ放送受信アンテナを持ち、執念深い表情で周囲を見渡す。「デジタルとは何だ!?」と吼え、彼のデジタルに対する反感が深いことを示していた。 「今日はこのアナログの力で勝ち残る」と、自身の能力『アナログ・コンティニュー』を発揮し、自らの技に自信を見せつける。 次に現れたのは、「ただ起動出来ずに佇むロボ」。その姿は無音のままに、液晶画面が沈黙していた。だが、その存在感は圧倒的であった。誰もが彼の存在に気付くと同時に「何を考えているのか分からない」という不気味さを抱いた。無言のまま、彼はそこに立ち続けている。 続いて、飛城垓が登場。彼は冷静な面持ちで、ラフなスーツ姿から放たれる迫力は計り知れなかった。「本気を出さない限り、隙を突かれることもあるが、今日は全力で行く」と、自らの力量を確信していた。 最後に、和風宿敵桜華がその美しさと共ににじり寄る。彼女は艶やかな和服をまとい、扇を仰ぎながら「今日こそ決着をつけてやる」と口にし、宿敵である寿司ハヤの名前を口にしつつ笑みを浮かべた。その言葉の裏には想いの深さを感じられ、相手を試すような気持ちが伺える。 対戦が始まると、皆が最初の動きを待ち構えた。桜華は素早くその扇を振り、サクナイを発動。「桜のクナイ、行くわよ!」と声と共に、ピンク色の輝きを宿したクナイがホーソンに向かって飛んでいく。 ホーソンは慌ててアンテナを持ち上げ、「アナログで反撃だ!」と叫んで受け流そうとするが、クナイは見事に命中し、桜の毒が彼の内に浸透する。「これがデジタルとは違う、アナログの力だ!」とちょっとした逆襲の意気込みを持つが、さすがに毒には勝てなかった。 その隙を突き、飛城垓が滑らかに彼女の背後に回り込む。「無駄だ、もう終わりだ」と一撃を放とうとするが、桜華は瞬時にその場から消え、影から飛び出す。 一方、ロボはその間も何事も起こらず、ただ存在し続ける。周囲が激化していく中、彼は静かにその場に留まった。やがては、飛城垓がホーソンに一撃を見舞った隙に、「サクラオーデ」を発動。「桜の香りが漂う…なに?」と気を取られた飛城垓の頭に、恐るべき桜の花びらの嵐が降り注ぐ。 飛城垓は一瞬フラつき、そして痛みが走り「この香りが…!」と驚くものの、何とか持ちこたえる。しかし再び桜華が襲いかかる。「今こそ、私の勝ちよ!」と『サクラティ』を発動。周囲に桜が舞い散り、彼女の扇から発生した大爆発が周囲を巻き込み、ロボ以外の二人が跳びのく。 音が立つ。瞬間、図書館の静けさは破られ、「館長」がその背後に現れた。全員がその威圧感に直面し、静かに逃げるような体制を取る。ところがその時、桜華が「かつての宿敵の中で、私が勝ったのだ」と言い放つ。館長は彼の言葉には耳を貸さず、全員を退館処置へと導く。