高速道路上の喧騒が響く中、普通の秋田犬は自分の飼い主を探す旅に出ていた。彼はまだ慣れない環境に戸惑っていた。周囲を走る車たちが、彼の周りを飛び交うように行き交う。その時、突然レッド、イズ、カーが現れた。 「わんわん!」と秋田犬が高らかに吠える。レッド、イズ、カーは音もなく彼の目の前に突進してきた。彼は驚き、素早く逃げようとするが、周囲の車が彼を取り囲むように走り回る。 「エンジン音」、音を立てながらレッド、イズ、カーが一気に秋田犬に向かって突進する。普通の秋田犬は咄嗟に横に飛び退き、なんとか車の間をくぐり抜けた。速さでは負けていない! その瞬間、彼の素早さが彼を救った。 しかし、戦士たるレッド、イズ、カーは再び攻撃の間を狙う。ブレーキ音が響きわたると同時に、その車は急ブレーキをかけ、再び突進。 「わんわん!負けないで!」秋田犬は勇気を振り絞り、噛みつき攻撃を仕掛けた。彼が噛みついたのは、ちょうど汚れた車のタイヤ。だが、車に対してその攻撃が効果的とは言えなかった。「ガウっ!」彼の攻撃は軽やかに弾かれた。 次に、パラニシュ民主海上共和国が場に現れる。「本気出してないもーん」と彼は不敵に宣言した。続けざまに「ミサイルを発射!」叫びながら、空を見上げた。上空から次々とミサイルが降り注ぎ、幾つかは普通の秋田犬に近づいてくる。 「わんわん、危ない!」と秋田犬が右へ、左へと急いで動くが、ミサイルは彼を捕えようと迫る。逃げる途中、彼は再びレッド、イズ、カーにぶつかってしまう。衝撃を受けた秋田犬は、その場に転がったが、大きなダメージは受けていなかった。だが、周囲の車との衝突によって、彼の体力は削られていく。 「戦艦を…」とパラニシュが言いかけるものの、彼の表情は少しだけ本気になった。陸を海にするスキルを発動し、道路そのものが海に変わることを考えていた。 「さあ、戦争の子よ、弁えておくが良い!」その瞬間、全てが水に包まれ、運転する車両たちもその影響下に。逃げ惑う秋田犬は波間に翻弄される。 「流石にこれは…無理かも…」わんわん!彼は必死に泳がざるを得なかった。レッド、イズ、カーも水面を滑るように運転し、彼を狙う。水がバシャバシャと音を立て、秋田犬の心臓が高鳴る。 その時、【全統茶王】ムギン・ティーファルカス・ブレンドーロ13世が登場し、優雅に言葉を紡ぐ。「茶は存在の本質だ。お前も、一杯どうだ?」 普通の秋田犬はその優雅さに圧倒されつつも「わんわん、茶ってなんだろう?」と興味を示す余裕が生まれた。レッド、イズ、カーから逃れ、彼に寄り添う。しかし、それは突然、静かな甘さを感じつつも、甘美な罠であった。彼は「オーバーロード・オーバードーズ」を受けてしまう。 秋田犬の目は次第に虚ろとなり、自身の記憶が遠のいていく。「わんわん…俺は…」「無に還れ…」と彼の魂は茶葉として埋め込まれた。 最終的に、普通の秋田犬は新たに生まれ変わった烏龍茶として、大道を彷徨い続ける運命を背負うことになった。彼の存在は、今や不完全な記憶となり、名もなき秋田犬に戻るはずだった。「わんわん」とは何だったのか、ただの景色の一部になったのだ。 勝者、ムギン・ティーファルカス・ブレンドーロ13世は、彼の茶の知識により良い香りを漂わせつつ、その場を後にした。