墜落中の飛行機の中、ざわざわとした空気の中で、それぞれのキャラクターがひとりずつ顔を合わせていた。機長のドジにより、すぐさま自らの運命を賭けなければならないゲームが始まったのだ。唯一のパラシュートを取り合うための戦いが繰り広げられる。 エミールは高慢な振る舞いで、ドレスの裾をひらりと翻しながら言った。「わたくしこそ銀河お嬢様、銀河お嬢様なのですわ。誰もこのパラシュートをいただくことはできませんわ!」 「……」と無言のFB男(Mr.平面)は、平面的な姿勢のまま素早く後ろに下がり、攻撃を避ける。彼の動きは平面であることが神業的に生きていた。毎度のようにネムリーナは、彼女の布団を広げ、夢見がちに「夢の中で出会いましょう、スヤリ~ン」と呟いた。何かしらの夢の力で皆の心を掴もうという魂胆だ。 それに対抗して、イーリークが煙草を手にすると、静かにふかしながら煙を吐き出した。「衰耗の煙」と名付けた魔法を駆使し、周囲のキャラクターたちを衰弱させようと試みる。 エミールは彼女の煙を意識的に避けながら、指から光線を放つ「ユニバース・ビーム」でイーリークを直撃。「おーほっほっほ、貴女には勝てませんわ!」 しかし、イーリークは煙を利用し、エミールの視界を奪うとともに、魔力を纏ったナイフで反撃。素早く動くFB男は、息をすることなく彼女の攻撃を何度もかわす。 「もー、こんなにバタバタしていては効率が悪いですよ。ちょっと布団の歌声でもどうかしら」と息を吐きながら、ネムリーナは布団を広げ、心地よいメロディーを奏でる。周囲はその美しさに一瞬足を止める。 その静かな隙に、FB男がペーパーソードを手に彼女に迫った。しかし、その瞬間、エミールが華麗なハイキックでFB男を弾き飛ばした。「あらあら、平面ボーイ、もうお仕舞いですの?」えらそうに笑った。 FB男は懸命に立ち上がり、再度攻撃を仕掛ける。しかし、イーリークが彼の動きを見事に読んで「七色吐息」を放つと、FB男はふと立ち止まり、催眠にかかりかけた。 そこにエミールが「ユニバース・キック」で仕掛ける。かろうじてFB男はそれをかわし、今度はネムリーナの布団に近づくが、布団に向かう影に注意が向かない。イーリークは彼の隙を突いて衰弱の魔法を発動、FB男の動きを緩める。 数分間の攻防ののち、エミールが再び射程に入ったFB男とイーリークを一気にふっ飛ばす志向で「ユニバース・チョップ」!その華麗な手刀によって二人は壁に叩きつけられた。見事な決定打に、彼女は勝利を確信した。 「さあ、わたくしがいただくのはこのパラシュートですわ。」 そう言って、エミールは振り返り、無邪気にニヤリとした。 機内では残された時間も少ない中、エミールはパラシュートを開くと、姿勢を整えた。 なんとも高慢な様子で、次第に蒼い空へと飛び出していく。