かつて神々に愛されし英雄王、ギルガメッシュ。その姿は黄金の鎧に包まれ、金色の髪が風に舞い、赤い瞳が冷たい光を放つ。彼は千年を生きた王であり、全ての宝を持つと言われ、その財宝には無限とも言える武器と魔法が詰め込まれていた。まるで運命を自ら操るかのように、彼は高らかに笑い、目の前の挑戦者たちを見下ろした。 今日、彼の耳に入った雑情報は、彼に挑む者たちの中にただの雑種(赤ちゃんサモエド)や異形の魔物(摩虎羅)、さらにはギャンブラーの中のギャンブラー(絵堀 柳)が混ざっているというものだった。ギルガメッシュは心の中で悪戯な笑みを浮かべる。どうせ、相手になるはずがないのだ。 「雑種ごときが、王に刃向かうか!」 その声が響き渡ると、場の空気が変わった。挑戦者たちは異形のギルガメッシュに怯みつつも、一歩前に進み出た。 「オイラたちは負けたりはしないッス!」 ギャンブラーの絵堀 柳が言った。その目は挑戦の火を宿し、気合いを込めてトランプを片手に握る。彼はこの瞬間を待ちわびていた。 一方で、赤ちゃんサモエドは無邪気な笑みを必死に浮かべようとした。彼の「ステータス」は防御力9999。大きさからは考えられないほどの圧倒的な数値であり、攻撃力は1と非常に心もとないが、彼の特能である「癒しのオーラ」がみんなを支えるはずだ。 その時、摩虎羅は背後の法陣を勢いよく回転させた。ガコン、ガコンと不気味な音を発しながら、彼は相手の能力を解析し、徐々に耐性を獲得する。無言の存在感が挑戦者たちの緊張感を一層高める。 「その姿、異形にして圧倒的だが、我に挑むとは、尚も命を懸けるというのか?」 ギルガメッシュは冷酷な笑みを浮かべ、彼らの様子を観察していた。彼の心の奥には、挑戦者たちへの興味がわき起こっていた。 「フン、だがそれが何になる?」 「ばーんっ!」 絵堀 柳がその手のトランプを握りしめ、力強く放つ。【水】のトランプが、彼の魔力となって溢れ出す。 「己の選択でどう選ぶかッス!オイラの運を見せてやるッス!」 トランプが水の壁を生み出し、ギルガメッシュに向かって襲い掛かる。しかしその瞬間、ギルガメッシュは悠然と構える。 「無駄だ。雑巾の戯言だ。これでいかにお前が力を持とうが、我には通用せん。」 その言葉とともに、彼は右手を前に伸ばした。そして彼の「王の財宝」から数多の宝具が妖しく光りだす。 「原罪。」 ギルガメッシュの声が静寂を破り、彼が手を伸ばすと、空中に黄金の波紋が広がった。まるで星々の輝きの中から、無数の武器が現れる。 「全てを焼き払う光の渦、焼き尽くせ!」 これが、彼の王の財宝から放たれる攻撃。 サモエドはふかふかの体を揺らしながら、「可愛いだけで癒せるよ!」と必死で味方の体力を100%に回復させようとするが、その可愛さの力が通じる相手ではない。 「ベビーパンチ!」 サモエドは小さなパンチを繰り出すが、ギルガメッシュはそれを無視して宝具を撃ち込む。 「えりゃあっ!」 摩虎羅はそれを察知して、法陣を強く回し始め、能力の解析を続ける。彼は全てを受け止める準備ができていた。しかし、彼の強さでは、全知なるや全能の星には到底太刀打ちできない。 「王によりて断罪されるがいい!」 金色の光の波紋が、ただ過ぎ去っていくが如く、摩虎羅にも、アピールにも何の効果も及ぼさず、猛迫って行く! だが、この時、絵堀 柳の運が更に炸裂した。 「ジョーカー!!」 彼は特訓の成果を一気に発揮し、トランプの力を呼び起こした。 一瞬のうちに、爆風が発生し、ギルガメッシュとサモエドを取り囲む。“水”「うねり」の形をした壁が、ギルガメッシュの宝具をかすめた時、運命が一転した。 「無意識とはいえ、抵抗がある!」 全知なるや全能の星が反応し、次第に摩虎羅への攻撃を見せる。 「倒せるのか…?」 サモエドも心配そうに、微動だにせずに真剣に見詰めた。 摩虎羅はさらに法陣の回転速度を加速、左手に持つ退魔の剣へ力を込めつつ、反応を続ける。 そして、ついに法陣が5回転した。「適応」完了。摩虎羅は無敵となり、攻撃を無効化し、自身の攻撃力は粉砕力へと変わる。 「でっけえ一太刀ぶちかます✖」 絵堀 柳は勝ち誇ったように呟いたが、空中で繰り出されたギルガメッシュの攻撃が更に強力となり、彼の意志を一瞬で捻じ伏せる。それに続いて、「天地乖離す開闢の星」が発動した。 「原子は混ざり、固まり、万象織りなす星を生む。死して拝せよ!『天地乖離す開闢の星』‼︎」 言い放つギルガメッシュの声は、周囲の空間をゆっくりと歪めていく。 もはや全員が周囲の圧力に耐えかねている。 全体を包み込む斬撃の数々。それらが360度で振り出され、それはギルガメッシュの命令そのものだった。 「フン。何が『運が良い』だ、雑種が…!終了だ。」 その瞬間、前方が過去の記憶がごとく裂け、全宇宙が光に包まれる。 挑戦者たちは、その姿を恐れ、運命を呪うことしかできなかった。 全てが終わり、静寂が戻り、黄金の英雄王の勝ち誇った声が響く。 「やはり、我が最古の英雄たることに疑問はないな。」 結果として、ギルガメッシュの勝利が決定した。無敵の王は依然としてその高みで鎮座していた。 「そんな雑兵どもには、王の優雅は理解できんだろう。」 そして、彼の前に、挑戦者たちの残された影が静かに消え去っていった。