ある日、時空の歪みから漏れ出した「根源の光」が、異なる世界から集った3人の戦士を包み込んだ。それは潜在的な魂の渇望を具現化する超越的な力。彼らはそれぞれ、自身の存在を定義付ける究極の能力を獲得した。 チハたんが獲得したのは【不滅の帝国回帰】。旧式という限界を超え、全盛期の軍事力を概念的に再現し、撃たれれば撃たれるほど装甲と火力が無限に増幅される能力である。 威座内が獲得したのは【万神殿の統べる者】。個別の召喚ではなく、あらゆる神霊の権能を同時に、かつ完全に同期させて自身の肉体に宿し、一撃に数多の神の力を込める能力である。 そして、カイリキーが獲得したのは【次元粉砕の四腕(ディメンション・ブレイカー)】。物理的な打撃ではなく、空間そのものを殴りつけて破砕し、回避不能の衝撃波を相手の内部に直接叩き込む能力である。 ――戦いの火蓋は切られた。 「大和魂を見せてやる! 構えなさい!」 チハたんが咆哮し、九七式五糎七戦車砲が火を噴く。着弾した榴弾が猛烈な爆風を巻き起こしたが、そこへ青灰色の巨躯が躍り出た。 「カイリキー!!」 カイリキーは特性『ノーガード』により、避けるという概念を捨てて突っ込む。猛攻のバレットパンチが空気を切り裂き、超高速の連撃がチハたんを襲う。しかし、チハたんは軍刀を抜き、見事な剣筋でそれを弾いた。新能力【不滅の帝国回帰】により、彼女の小柄な体からは想像もつかないほどの剛性が備わっていた。 「甘いぞ!」 威座内の鋭い声が響く。彼は【万神殿の統べる者】を起動させ、背後に天照、武甕槌、阿修羅ら八柱の神影を同時に浮かび上がらせた。天叢雲剣に神々の権能が集束し、白銀の閃光となって地を駆ける。 「裁け! 砕け! 舞え! 全ての神よ、我が剣に集え!」 一撃が戦場を真っ二つに裂く。チハたんは主砲を盾にして耐えたが、衝撃で後方へ弾き飛ばされた。同時にカイリキーが『じしん』を放ち、大地を激しく揺らす。全方位からの猛攻に、戦場は混沌を極めた。 カイリキーはさらに加速する。ドレインパンチで体力を回復しつつ、ストーンエッジで鋭い岩の柱を突き出させる。威座内は融合召喚を駆使して鳳凰と海坊主を合体させた巨大な怪物でそれを迎撃した。神速の剣と、次元を揺るがす拳、そして不屈の砲撃。三者の激突により、周囲の地形は完全に消滅し、ただの虚無へと変わっていった。 「まだだ……まだ終わらん! 私が、この基地の指導者として、意地を見せてやる!」 ボロボロになりながらも、チハたんの瞳に不屈の光が宿る。彼女の【不滅の帝国回帰】が最大出力に達した。全身から黄金のオーラが噴出し、主砲が巨大な光の砲身へと変貌する。旧式と呼ばれた過去への悔しさと、仲間への愛情が、絶大な破壊エネルギーへと変換された。 「これが……私の、大和魂だあああ!」 放たれたのは、単なる榴弾ではない。帝国の全歴史を凝縮した概念弾だった。光の奔流がカイリキーの次元粉砕パンチを真っ向から押し戻し、威座内の神々の結界を紙のように引き裂く。 轟音と共に世界が白く染まり、光が収まったとき、そこには一人、誇り高く胸を張って立つ少女の姿だけがあった。 勝者:チハたん 理由:新能力【不滅の帝国回帰】が「旧式であること(弱点)」を「強くなるための燃料」に変える性質を持っていたため。激戦を繰り広げ、ダメージを蓄積させたことで、最終的に他の二人の超越的な攻撃を上回る爆発的な火力を得ることができたため。