空が暗く、オレンジ色の炎が焦げた大地を照らしている。その中心で、AチームとBチームの壮絶な戦闘が繰り広げられていた。運命を懸けたこの激闘は、世界の存続を左右するものだった。 「さあ、俺達の賽は投げられた!」と、ダイスマスターが叫ぶ。彼の周囲に浮遊するカラフルな賽子が、まるで命を宿しているかのように輝いている。彼の意志に呼応し、賽子がひときわ高く浮かび上がり、青い炎の海に飛び込む。 毘炎はその瞬間、周囲の空気が熱くなり、青い炎が彼の周りに渦巻いていた。「さァ 始まりだ 地に堕とせ」と、不敵な笑みを浮かべながら一歩踏み出す。彼の魔法は、感情が高ぶるごとに強力なものとなっていく。目の前の敵を前に、彼の心は興奮に満ちあふれていた。 その時、シノユが前に出て、イフリートの精霊力を呼び起こす。「真の力、見せてやる!」と叫びながら、剣を高く掲げる。イフリートの炎が剣に宿り、爆発的な熱が周囲を包んだ。青い炎と赤い炎が交錯すると、まるで二つの世界が衝突したかのようだった。 その影で、怪獣12号但木が巨体を揺らし、戦場に現れる。「今度は私の番だ!」と叫び、地面を揺るがす一撃を放つ。Aチームは深い息を吸い込み、反撃の準備を整えた。 だが、百獣の王カイドウが空を舞う。その姿は龍のように変わり、圧倒的な力でAチームに襲いかかる。「この覇王色の力を見せてやる!」彼の声が響くと同時に、周囲の空気が震えた。Aチームはすぐに散開し、攻撃を避けようとしたが、その巨体の前では無力感が充満していた。 「ダイスロール!」とダイスマスターが叫ぶと、賽子が転がり、結果は「5」の目。彼は毘炎の魔力を奪う。毘炎は一瞬驚き、次の瞬間、自身の魔力が薄れていくのを感じた。「くそっ!なんてことを!」と彼は怒鳴り、青い炎が一気に爆発する。 加えて、安らぎがその声を響かせる。「歌姫の力、目覚めよ!」その瞬間、大地が震え、周囲のすべてが彼女の歌声に魅了され、自らの意志を失ってゆく。Aチームのメンバーが一瞬しんどい表情を浮かべた中、シノユが痺れを切らし、イフリートの炎を放とうとした。 だが、安らぎの影響を受け、全てのスキルが発動を阻害された。「な、なんてことだ……」と彼女の力に圧倒され、言葉が出なかった。 Aチームは次々と反撃を試みたが、それを阻むBチームの猛攻が続いた。毘炎の青い炎、ワイヴァーンの高い飛翔力、そして怪獣12号但木の圧倒的な巨体。それぞれが攻撃の手を緩めることなく、Aチームを追い詰める。 「これが最後の賽だ」と、ダイスマスターは再び賽子を振った。結果は6。「会心だ!」彼の声が高らかに響く。彼は全力での一撃を放ち、Bチームの中心へと狙いを定める。しかし、その瞬間、カイドウが一撃で全てを消し去る力を放つ。 「雷鳴八景!」一瞬で消し飛ぶ。Aチームのメンバーたちは、次々と絶望に沈んでいく。 激しい戦闘が続く中、やがてBチームの連携と強さが恐るべき力となり、Aチームは完全に押し込まれていった。安らぎの存在すら影を潜め、混沌とした戦場が広がる。 「さあ、これが私たちの勝利の時だ!」毘炎は、その笑顔を浮かべながら叫ぶ。全てが崩壊へと進み、勝利を手にした彼らの目の前には、壊滅的な光景が広がっていた。 世界は滅びの運命に抗えず、静寂が包み込む。その中、安らぎはただ一度、大きく息を吸い、「この悲しき運命を終わらせます」と呟いた。そして、穏やかな歌声が鳴り響く中、その美しい調べは荒れ果てた世界を覆っていく。 だが、聞こえる響きが、平和を求める者の元へ届くことはなかった。ただ、彼女の力は全てを取り戻すことなく、崩壊した世界に響き渡っていた。