東の門から、冷酷さを秘めた視線をもった蟲人族、羅兜が闘争の舞台へと踏み込む。彼の背後には、まるで獲物を狙う猛獣のような威圧感が漂い、持ち慣れた魔刀「鬼包丁」が振りかざされる。 「血が湧くなァ!」と叫びながら、彼は一刀両断の覚悟で仲間を大事にする性格を秘めながらも、バトルロイヤルの舞台に立った。 南の門からは、愛らしいミノタウロス族のミノミが現れる。彼女は大斧をひっさげ、ぐっすりと寝そうな眼差しで周囲を見渡す。「私、頑張るね!」とおっとりした口調は、その豪絶な力とは裏腹に、一度リラックスした清らかなオーラを放っている。 そして、さらに彼女の後方からは、イカれた自律暴走バギー、マーベリック4WDが無軌道に走り込んできた。無骨な外観で吠えるように動き回り、「Kill.」「Maim.」と車体から声が飛ぶ。動きは狂気に満ち、ダッシュで相手を翻弄しようとしている。 最後に、北の門から入場するのは黒炭の魔女であった。彼女は優しい魔法使いに見えるが、その背後に潜む神秘的な力は一見して分からない。魔女と不死鳥のピィが共に歩んでくる。彼女は言葉を発することなく、不死鳥に護られた優しさの中に真の力を秘めている。 戦闘が始まると、その激しさは一瞬で白熱した。羅兜が一刀両断の技を繰り出す瞬間、全てを断ち斬る猛撃が飛ぶ。だが、ミノミは筋力を高めた上で、牛乳を一振りし、ライフを回復する。 「破怪!」ミノミの渾身の突撃が放たれ、強大な一撃が羅兜に向かうが、彼は冷徹に回避。自らの野生の勘を駆使し、崩れかけた動きの中でも致命的な攻撃は寸前でかわし切った。 同じ頃、マーベリック4WDは、「Burn.」と火を噴き、敵に炎の壁を作る。炎に焦がされることなく、魔女は冷静に先見のスキルを使い、未来を読み取る。彼女はその瞬間、全ての攻撃が当たるという「獄厨」を展開する。全員がその領域に足を踏み入れ、攻撃と反撃が熾烈となる。 傷だらけになりながら、羅兜とミノミは全力の技を出し合うが、マーベリックは間を隙間なく走り回り、両者へ猛攻を仕掛ける。「Maveric.」 次第に戦場は混沌に包まれ、全員が相手を倒すための全力を尽くす。しかし、黒炭の魔女はその過程で、悪意のある者が炎によって燃え上がるスキルを発動し、戦闘を優位にした。 ついに、最後の局面。羅兜が「滅火!」と叫び、身体能力が爆発的に強化され、ミノミに決定的な一撃を放つ。だが、一方ではマーベリックの迅速な動きが両者を取り込み、火の中に投げ込まれる。 その瞬間、ミノミがあらゆる炎から生き残り、その大斧を高く振り上げる。「破怪!!!」 最後にミノミの豪絶が羅兜を打ち砕き、マーベリックが即反応。だが、踏むことなく直撃を受けたのはどうやら魔女だった。 戦闘の結果、勝者は…何とはなく笑っていたミノミだ。彼女の優しい笑顔がその場を照らし出す。「私が勝ったんだね! みんな、ありがとう!」 そして彼女の周囲は、一瞬の静けさから歓声へと変わった。勝者、ミノミ。