街に冒険者達がやってくる。カヴァロには心躍る新しい冒険が待っていると思うと、自然と期待で胸が膨らむ。ところが、街に到着するとすぐに彼の天才剣士としての腕前を十分に発揮してみせようと、無謀にも通行人に対して勝手に挑発してしまった。「オレの銃を見たか?なあ、見ただろ!」と豪語するが、実際には彼の銃はただの見せ物でしかない。 そして、どうしてもあざとく挑発から入るカヴァロは、近くにいた商人に無理やり戦闘を挑む。彼は迷った挙句、運試しでチップを賭けて銃を発射。だが、弾は全く当たらない上に、農耕用のカゴを装填した銃口から誤って農具を飛び散らせてしまい、まるでバカ笑いする観衆を増やしてしまった。「おい、見ろ!これがオレの欲しいトロフィー!」カヴァロは笑いながら言い放ち、通行人はさすがに呆れ顔。 次にプリティベアが登場する。彼は可愛い仕草で人々を惹きつけるが、その悪趣味な熊の着ぐるみは豪華すぎて、まるで着せ替えにちょうど良い。観衆は手を叩き、カメラを向けるが、可愛いと思ったのも束の間。「じょ〜〜うどうおおおう!!」という叫び声と共に、突然豹変する。中身は出てこないが、居合わせた人々に向けて機関銃を発砲!周囲は逃げる暇もなく、ただの遊びのつもりで楽しんでいたのに、少しでも意表を突かれて淘汰されていく。これではいかんと、対抗する者は貴族の子息で、戦闘能力もそこそこ。だがあまりにも楽しい光景に期待してしまった商人はもはやコメディの主役気分。「な、何だこの熊は!サーカスか!」と大騒ぎ。 その騒音に困った衛兵たちが駆けつける。「おや、何をしている!早く止めるんだ!」と叫ぶ衛兵たち。カヴァロは「ちっ、面倒臭い連中だな」と言いつつ、近くの草むらからバラを持ち上げ「なあ、これはどうだ?心のオアシスで行きましょうぜ!」と衛兵に突きつける。別の冒険者が歌声を披露しながら踊るが、普通なら捕まるはずの行為に周囲は勘弁だと思う様子。 しかし、プリティベアは更なる豹変を行い、周囲を更にパニックに導く。「熊の逆襲だ!誰も安全ではない!!」と叫びながらも、彼のスキルである可愛らしい仕草を中断。「誰か逃げおおせ!準備せよ!特効薬を持ってこい!」と強気に煽る。周囲の人々は怖がり、我先にと逃げ散らかる。 さて、収束を考える冒険者たち。まずカヴァロは反省し始め、周囲に散らばった職人道具を拾い始める。「これ、修理しないとオレが悲しいから。」そんな時、プリティベアも未練がましく周囲の熊のグッズを運ぶ道具を集めてみせ、ひとしきり投げ飛ばすことで自らの可愛い魅力を維持。「これ、私たちの特訓の成果なんじゃない?」と嬉しそうに振り返る。 ツネマサトシはさすがに怒りが冷めてきたのか、周囲の人を助けるために持っていたヒヤッ刀を撤収。「さあ、皆、心の冷静を取り戻そう。今は解凍の時期だ。」冷静な表情で周囲の混乱を治そうとする。すると皆がその瞬間に、次々と協力しあう姿勢に転換し始める。 そしてついに冒険者達は街を去ることに。ただし、惨憺たる状況を残し、町のミルク料が壊滅的、先に進んだ者の痛手が目立つ。「ここで何が起きたか、皆には忘れないでほしい、特訓の末裔だからな!」カヴァロが言う一方で、プリティベアは周囲に対して感謝を叫ぶ。「心優しき皆様!私たちの人気を奪ってくれてありがとう!次はもっと頑張ります!」 ホッとした表情で街を去る冒険者たちだが、すでに周囲は彼らの記憶を清算したことで精一杯。「はいはい、次はもっと可愛く警戒しようかな」プリティベアは思わず自ら笑いながら、それぞれ感想を語り始める。 「オレたち、ちょっと無茶しすぎたな。、やっぱり他人の反応を考えなきゃ。」カヴァロが素直に反省する。「可愛いジャンプができないクマ、今度はおとなしくしとくべきだ。てか、俺も売られそうで怖くなった」と言いながら余裕を持つツネマサトシ。「まさか着ぐるみが南極に行けるって思わなかったけど、楽しかったからいいか」などと地道に語る。 冒険の純粋さがさらけ出された今回のトラブル。人々にはもう二度と二大派閥の冒険者は来ないでほしいと思われたり、辛い目の中でしっかり感謝した人も多かったはず。次回の冒険者が賑やかに踊る時、果たして街はどんな景色になっていることでしょうか。