"区域-1422"。 ただの地図にすら載っていない無人の都市に、私たちは集められた。依頼の内容は明確だった。興味深い怪奇現象を記録し、報酬を得ること。リーダーとして任命されたのは、いつも挑発的な笑みを浮かべている男、ジョイだった。彼は面倒くさがりな性格だが、集中力と適応力には定評があった。 探索が始まると、不気味な静けさが私たちを包み込んだ。無数の廃墟が立ち並び、ありとあらゆる所から伝わる音が、まるで私たちを挑発しているようだった。 「うわっ…また変なのが来やがった…」と呟くジョイの目が鋭く光る。次の瞬間、冷たい風が吹き抜け、周囲の環境が歪み始めた。彼の不安が仲間にも伝わった。 Agent.wallはただ無言で、仲間を守る姿勢を崩さず、重装甲を整えた。周囲を警戒しながら、ミシュアはその長い黒髪を揺らしていました。彼女の穏やかな表情は、次に訪れる危険を知っているかのようだった。 そのとき、ラドリアスが「ここの何かが我々を狙っている」と慎重につぶやいた。彼の解析眼を駆使しながら、周囲を観察する。そこに突然、声も聞こえない影が現れ、私たちを囲んだのだ。 突然の襲撃。私たちが取るべき選択肢は二つ。帰還するか、このまま探索を続けるか。しかし、ジョイは果敢に「探索を続けよう」という決断を下した。生への渇望、そして金銭的報酬への欲望が彼を駆り立てたのだろう。 探索を続けることにしたが、その危険度は急速に増していった。奇妙な現象が次々と襲い掛かり、仲間たちも次々に恐怖と混乱に飲み込まれていく。 結果、彼らは一人また一人と消えてゆく。声を上げる暇もなく、冷たい影に捕らわれていった。生き残りが一人もいなくなる――それが"区域-1422"の呪いだった。 最後に残ったのは、無言の誓いを立てていたAgent.wallだけだった。彼は、仲間のために最後の力を振り絞り、自己犠牲を払って影に立ち向かう。しかし、その運命も無情に飲み込まれ、彼もまた姿を消した。 全ての仲間を失った瞬間、区域は再び静寂を取り戻した。私たちは全滅したのだ。 --- 全滅