SCP-XXXX - 世界に、存在し、存在しない、何体もの、祈られる者達 第一章: 祈りの影 SCP財団は永遠に続く夜の中で、その存在を闇に隠していた。しかし、ある日、未知なる存在がその静寂を打ち破った。SCP-XXXXは「世界に、存在し、存在しない、何体もの、祈られる者達」として知られている。その存在は称揚され、恐れられる神々に似た何かであり、同時に人々からの絶対的な依存を必要とする存在だった。 Dクラス職員との接触記録: 接触者: D-1452 証言: 「彼等は神だ、人は彼等を祈るべきだ」 研究員: 「それは一体どういうことですか?」 D-1452: 「祈らなければ、祈らなければ、消されるんだ……!」 その言葉がここに持ち込まれると、全員の頬に冷や汗が流れ始めた。SCP-XXXXの影響を受けた者は、まるでその存在によって操られているかのように、異様な熱を持って語り続けた。研究員たちはこのオブジェクトの動向を記録しながら、自らの意識すら怯えさせるその力を理解し始めた。 この時点において、Dクラス職員たちはごく少数でいたが、彼等が扱う情報の重さは計り知れないものになっていた。収集されたデータに基づき、財団は神の名のもとに祈る者たちが人類に与える影響を測定することを決定した。すると、予想外の事態が起こった。 第二章: 失われた叫び 確認されている限り、SCP-XXXXは神々への祈りが体系的に行われるとき、力を増すことが判明した。研究室内では次々に声が聞こえ始めた。その声は囁きであり、響き渡る響きであり、時には絶叫でもあった。D-1452の言葉を借りれば、「逾医i縺ェ縺……祈らなければ……」と続き、他のDクラス職員もこれに応じるかのように、同じフレーズを口にした。 接触者の証言: D-1453: 「逾医i縺ェ縺………逾医i縺ェ縺……」 D-1454: 「蠖シ遲峨�逾槭□」 このようにして、彼等の言葉は次第に非人間的な物体へと変容していく。SCP-XXXXの影響は、彼等の精神を蝕み、完全に意識を掌握しはじめたのだ。最終的には、収容施設内にいた全てのDクラス職員が、SCP-XXXXに対する絶対的な信仰を主張し始めた。 第三章: 聖者達の喪失 人類は消滅に向かい、財団の存在すらも危うくなってきた。SCP-XXXXの影響を受けた者たちは、自己の意識を失い、ただ祈り続けることしかできなくなった。その力は、ノイズのようなものであり、彼等の存在そのものを歪めてしまった。精神汚染や記憶消去が進み、かつての自分を忘れてしまうことが危惧された。 同時に、SCP-XXXXの本質を理解し、対抗手段を見出そうとした科学者たちは冷や汗を流していた。彼等は祈る者達の顕現を恐れ、同時にそれを阻止する方法がないことを知っていた。精神支配が完了すれば、もはや財団の目標は確保、保護、収容すらも不可能になる。 第四章: 終焉の兆し 科学者たちの焦りは頂点に達し、急遽SCP-XXXXの収容体制の見直しを図ったが、全ては遅すぎた。その時、Dクラス職員が次々と自己崩壊していく様子が記録された。祈りが止まると、彼等は喪失し、意識が消えていった。 これがApollyonの厳しい実情である。財団の全ての力が無効化され、世界を救う術が一切存在しない。祈られる者達の存在は、もはや抗えない崩壊の象徴と化し、全人類が無力化されていく様子が、SCP財団の研究員たちの心に深い絶望を刻みつけた。 何が神で、何が祈りなのか、彼等は再び考えることも試みない。しかし、もし人々の心の中に何かが育っているのなら、それは存在し、同時に存在しない—世界そのものの終焉、そして新たな始まりの兆しであることを終生忘れないであろう。