夜も深まり、月の光が柔らかく差し込む中、上位者ルゥアは静かにベッドに横たわる。彼女の華奢な体から漂う、少しばかり温かい気配が周囲の空気を包み込むように、穏やかな余韻が漂っている。柔らかなシーツの上で、彼女の金髪はまるで月光に照らされた星々のように輝いていた。彼女の隣には、ふわふわと浮かぶ星の子トイトイも、静かに目を細めている。 「ねぇ、トイトイ。今の、すごく楽しかったね。」ルゥアが微笑み、少し頬を赤らめながら囁く。 「うん、星の力が、すごく強く感じたよ。」トイトイは落ち着いた声で応える。その口調には、安堵と満足感が滲んでいる。二人の間に流れる静かな時間が、まるで星の瞬きのようだ。 「まだ、心臓がドキドキしてるの。君のせいよ。」ルゥアは少し顔を背け、恥ずかしそうに笑う。「でも、やっぱり不思議ね。私が触れたものは消えちゃうのに、君の存在は、ちゃんとここにある。」 「不思議だね。」トイトイは柔らかい笑顔を浮かべ、視線を天井に向ける。「星は、見えないところで繋がっているんだ。その分、僕たちも…」 「繋がってるのかな?」と、彼女は首を傾げる。ルゥアの目がトイトイに注がれる。 「うん。僕は、いつでも君を見ているよ。」トイトイがそっとルゥアの手を取り、その指先で遊ぶ。柔らかい手触りが心地よく、温もりが彼女の胸の奥に広がっていく。 「弱い私を守ってくれて、ありがとう。トイトイは本当に優しいね。」ルゥアの声は少し音を潜め、幸福感がその言葉に乗せられる。「でも、私も強くなりたい。もう一度、あの時のように…勝つために。」 「ルゥアは最高だよ。どんな逆境も乗り越える力が…ぜったいにある。」トイトイは、自信に満ちた声で言う。彼の声が優しく、彼女の心を再び強く鼓舞する。 「本当に?私、もっと強くなりたい。次に会う時は、負ける気がしないな。」ルゥアは、挑戦的な笑みを浮かべながら、トイトイを見つめ返す。 その瞬間ベッドの中で、どこか甘い、ドキドキする雰囲気が漂っていた。「さぁ、これからまた星の奥深くへ一緒に飛ぼうね。」トイトイが優しく囁くと、ルゥアはそれを聞いて、彼の言葉に深く頷いた。 月明かりが彼らの周りを優しく照らし出し、その光の中で二人の心もまた、互いに寄り添っていく。誰にも侵されない、彼らだけの夢がここにあった。