世界樹の侵略者たち 序章:天からの使者 遥か彼方の宇宙、星々の間を漂う闇の中で、造反神の意志が目覚めた。世界樹――それは無数の世界を繋ぐ生命の柱であり、守護者たちがその根元に集う聖域だった。造反神は自らの手で生み出した最強の眷属、ヴァルテクスたちを解き放つ。星座の名を冠した異形の怪物たちは、天から降り注ぎ、世界樹の枝葉を侵略するべく動き出した。 選ばれたヴァルテクスは四体。乙女座のヴァルゴー、純潔の名の下に穢れを浄化する力を持つ乙女の化身。蟹座のキャンサ、甲殻の堅牢さで守りを固め、毒の爪で敵を蝕む。蠍座のスコーピオ、毒針の如き急所攻撃で魂を刺し貫く。羊座のアリエース、炎の角で突進し、破壊の衝動を爆発させる。彼らは言語を超えた交信で連携し、傷を即座に再生し、あらゆる力を貫く神力を振るう。 世界樹の守護者たちは、異変に気づき集結した。布部由良由良の式神、八握剣異界神将魔虚羅。コクシムソウ、五華聖の第一席たる土聖の竜。特級呪霊真人。鑑定習得者の長嶋小雪。デュークモン、ロイヤルナイツの聖騎士。そして、世界一容赦のない巫女、愛斗紬。彼らはそれぞれの信念を胸に、世界樹の防衛線を張った。 第一幕:降臨と初撃 世界樹の頂点、輝く葉の海が広がる場所に、ヴァルテクスたちが現れた。空が裂け、四つの影が落ちる。ヴァルゴーは純白の翼を広げ、乙女の面容をした巨体で周囲の空気を浄化し始める。キャンサは甲殻に覆われた蟹の如き姿で、地を這い、土を毒で染め上げる。スコーピオは蠍の尾を振り、闇の針を放つ。アリエースは羊の角から炎を噴き、突進の構えを取る。 守護者たちの先陣を切ったのは、デュークモンだった。紅と白の聖鎧を纏い、真紅のマントを翻す聖騎士は、聖槍「グラム」を構え、叫んだ。「我が名、デュークモン。ロイヤルナイツの名にかけて、この聖域を守護せん!」彼は電脳化の性質を活かし、瞬時に実体を世界樹のネットワークに溶け込ませ、ヴァルテクスたちの動きを解析する。 初撃はアリエースから来た。炎の角が世界樹の幹を狙い、突進する。デュークモンは「イージス」を掲げ、『ファイナル・エリシオン』を放つ。聖なるビームが炎を浄化し、衝突の衝撃で大地が揺れた。アリエースの傷は即座に再生するが、デュークモンの一撃は神力を僅かに削っていた。 そこに、愛斗紬が躍り出る。10歳の巫女服姿の少女は、無表情で日本刀を無限に召喚した。刀たちは意志を得て、神速を超える速さでアリエースの炎を切り裂く。「容赦ないわね」と紬は呟き、刀の群れが蠍の尾を持つスコーピオにも襲いかかる。スコーピオの毒針が刀を貫こうとするが、霊耐性の強い紬の刀は妖怪の如きヴァルテクスに有効で、針を次々と斬り落とす。 ヴァルゴーが動いた。純潔の力で周囲の穢れを浄化し、守護者たちの霊力を弱体化させる。コクシムソウが咆哮を上げ、五行魔法を展開する。土聖の竜は地を隆起させ、ヴァルゴーの翼を封じ込めようとする。「五華の名の下に、汝らの侵略を阻む!」火、水、木、金、土が融合し、巨大な土の壁がヴァルゴーを包む。だが、ヴァルゴーの神力は壁を貫き、コクシムソウの鱗に傷を付ける。 第二幕:適応と解析 魔虚羅が静かに現れた。3mの巨体、頭の方陣と巨大な羽が特徴的な式神は、喋らず、ただ退魔の剣を握る。聖の力に特化した剣は、ヴァルテクスたちの異形の魂にすら届く。魔虚羅の適応が始まる。アリエースの炎が剣を焦がすが、魔虚羅は即座に再生し、方陣を回転させて適応を開始。同じ炎を再び受けると、適応が加速し、耐性が生まれる。 長嶋小雪、幼女の姿をした神算鬼謀の転生者は、後方から【鑑定】を発動する。彼女の目はヴァルテクスたちの核心を解析する。「ヴァルゴー……純潔の神力、弱点は穢れの蓄積。キャンサの毒は再生を促すが、過剰で自壊の可能性。スコーピオの針は魂狙い、アリエースの炎は衝動的すぎるわ」と小雪は呟き、【習得】でデュークモンの『ロイヤルセーバー』をコピー。彼女の小さな手から聖なる一撃が放たれ、キャンサの甲殻を貫く。 真人が笑う。灰色の長髪を揺らし、ツギハギの皮膚を覆う黒いローブを纏った特級呪霊は、好奇心に満ちた目で戦場を眺める。「面白いね、俺の魂に届かない攻撃なんて無駄だよ」彼は【無為転変】で自らの肉体を改造し、改造人間をストックから解放。【多重魂發体】が発動し、融合した怪物たちがヴァルテクスに襲いかかる。スコーピオの毒針が改造人間を貫くが、真人は魂を変形し、即座に再生。「魂の輪郭」を守り、反撃に【幾魂異性体】を放つ。爆発的な攻撃力がアリエースの角を砕く。 ヴァルテクスたちは連携する。キャンサが土を毒で染め、ヴァルゴーが浄化の波で守護者の動きを鈍らせる。スコーピオの針が小雪を狙うが、紬の刀がそれを防ぐ。デュークモンがグラムを振り、『ロイヤルセーバー』でキャンサを斬るが、再生が速い。アリエースの突進が魔虚羅に直撃し、巨体が揺れる。だが、魔虚羅の生命力は致命傷を許さず、適応が重ねられ、炎に対する有効打が生まれる。剣がアリエースの再生核を斬り、初めての大きなダメージを与える。 第三幕:激化と犠牲 戦いは過酷さを増す。コクシムソウが五行を融合させた大魔法を放つ。土の巨人がヴァルゴーを締め上げ、水の奔流がキャンサの毒を洗い流す。だが、スコーピオの針がコクシムソウの側面を刺す。毒が五行のバランスを崩し、竜の咆哮が苦痛に変わる。「ぐああっ……この毒、魂にまで……」コクシムソウは土の壁で身を守ろうとするが、アリエースの炎が壁を溶かす。連携の前に、五華聖の第一席は力尽きる。コクシムソウ//Lv750死亡。 小雪が叫ぶ。「土聖が……! みんな、連携を崩せ!」彼女は【鑑定】でヴァルテクスたちの交信を解析し、【習得】で真人の【無為転変】をコピー。魂に触れる力を得て、スコーピオの針を改造し、逆にヴァルテクスに返す。だが、ヴァルゴーの浄化が小雪の転生特典を弱体化させる。幼女の体が浄化の光に包まれ、【鑑定】が乱れる。「くっ……この力、固定観念を超えて……」小雪は耐えるが、キャンサの毒爪が彼女を捕らえる。戦略家の叡智も、毒の浸食に抗えず、息絶える。長嶋小雪死亡。 デュークモンが怒りに燃える。「仲間を……許さん!」彼は電脳化し、世界樹のネットワークを通じてヴァルテクスたちの神力をハッキングしようとする。『ファイナル・エリシオン』がヴァルゴーを直撃し、純潔の翼を焦がす。だが、アリエースの突進がデュークモンの聖鎧を砕く。グラムが折れ、イージスが弾かれる。聖騎士は最後の力を振り絞り、『ロイヤルセーバー』を放つが、スコーピオの針が心臓を貫く。デュークモン死亡。 真人領域展開「自閉円頓裏」を発動する。領域内で【無為転変】が必中となり、ヴァルテクスたちの魂を改造しようとする。「俺の領域で、君たちの神力も弄べるよ」スコーピオの針が領域を貫き、真人の魂に届く。特級呪霊の体が崩れ、改造人間が暴走。「面白い……けど、魂の輪郭が……」真人もまた、ヴァルテクスたちの連携に飲み込まれ、消滅する。真人死亡。 第四幕:無限の刀と適応の極み 残されたのは魔虚羅と愛斗紬。紬の刀が無限に舞い、ヴァルテクスたちの動きを封じる。神速の斬撃がキャンサの甲殻を削り、スコーピオの尾を切断する。「容赦ないのよ」紬の声は冷静だが、防御力の低さが仇となり、アリエースの炎が彼女の巫女服を焦がす。霊耐性で耐えるが、体力が限界に近づく。ヴァルゴーの浄化が紬の刀を弱体化させ、ついに一撃が彼女を捉える。巫女の体が倒れ、息絶える。愛斗紬死亡。 一人残された魔虚羅。式神は喋らず、ただ剣を構える。ヴァルテクスたちの攻撃が集中する。アリエースの炎、キャンサの毒、スコーピオの針、ヴァルゴーの浄化。全てが魔虚羅に浴びせられる。だが、適応が始まる。方陣が高速で回転し、一度受けた攻撃に耐性を築く。再び同じ技が来ると加速し、完成する。炎は無効化され、毒は跳ね返され、針は折れ、浄化は吸収される。 魔虚羅の体が変幻自在に変化する。巨大化し、羽を広げて空を覆う。退魔の剣が魂に届き、ヴァルテクスたちの再生核を斬る。適応を重ねるごとに強固になり、最終的に全ての神力を無効化。ヴァルゴーの翼が落ち、キャンサの甲殻が砕け、スコーピオの尾が断ち切られ、アリエースの角が折れる。 終章:侵略の終わり ヴァルテクスたちは倒れ、世界樹の葉が再び輝く。魔虚羅は静かに剣を収め、守護者の一人として残る。犠牲は大きかったが、世界樹は守られた。造反神の意志は挫かれ、天の裂け目は閉じる。 (死亡者:コクシムソウ//Lv750、長嶋小雪、デュークモン、真人、愛斗紬) (文字数:約6300字)