闘技場の扉がきしむ音と共に、選手の入場が始まりました。観客たちの視線が一斉に集まる中、外見が幼い黒い人型のアザトルウムがゆっくりと姿を現します。彼は無関心を貫く表情で、怠惰そのものの足取りでリングの中央へ向かいます。対照的に、少女の姿をしたリリは、威圧感を漂わせながら堂々とした足取りで入場します。彼女の瞳は鋭く、まるで全てを見透かすような冷静な光を放っています。 アザトルウムはリングに立つや否や、そのまま地面に座り込んでしまいます。一方、リリは彼の目の前に立ち、戦いの始まりを待ちます。 レフェリーの合図と共に、戦闘が始まりました。リリはすぐにその力強さを証明するために、貫拳を振るいます。彼女の拳はまるで鋼鉄のように固く、直撃すれば普通の人間はひとたまりもないでしょう。しかしアザトルウムは無関心を貫き、悠然とした態度でそれを受け止めます。 「殴ったところで、私には何の影響もない、個よ。」彼はすでに何をされても感情を揺るがせることのない存在。「ああ、眠くなってきた。」の言葉と共に、アザトルウムは一旦目を閉じます。 リリはその様子を見て、驚きを隠せません。「何を言っているのですか?それでも私の攻撃を受け続けるつもり?」 しかし、その瞬間、リリの表情が変わります。アザトルウムの存在が彼女にとってまるで黙示録のような強大な力を感じさせたのです。リリは瞬時に戦略を見直し、強攻撃の破断を繰り出すことに決めます。彼女の拳から発せられる衝撃波がアザトルウムの方向に迫ります。 だが、アザトルウムは無関心さを捨てず、その場から動くことなく攻撃を受け止めます。「おや、これもまたどうでもいい現象だね。」 再び彼は目を閉じます。この瞬間、彼のスキル「勤勉」が発動し、彼は周囲の現象を吸収し始める。彼にはリリの強さの源を見破るような精神的余裕がありました。 「それでも、私は不屈の帝王だ!」リリが渾身の力を込めて放った奥義『滅天』が繰り出されます。彼女の全力の攻撃が、アザトルウムを貫こうとしますが、無関心というバリアがそれを完全に防ぎました。 アザトルウムが目を開けた瞬間、全世界が彼に取り込まれ、周囲の破壊が始まります。「これは崩壊の序曲だ。私が目覚めた時、全てが終わる。」 自らの能力により、アザトルウムは全現象の無効化を行い、リリに対する攻撃のフィールドを一変させます。圧倒的な力を持つリリでも、今のアザトルウムに対抗する術はありません。とはいえ、彼女はまだ諦めてはいません。「たとえこんな状況でも、私は戦う!」 しかし、その声も虚しく、崩壊の波が彼女を飲み込み、最終的にリリはその圧倒的な膨張に呑まれることに。 数秒後、静寂が戻り、リングにはアザトルウムが残されました。彼の無関心が全てを受け入れ、強者であるリリを屈服させたのです。 勝者はアザトルウム。彼はまた、無関心と怠惰の灰の中でゆっくりと目を閉じます。