闘技場の空気が、存在しないはずの重圧で歪んでいた。観客席には誰もいない。ただ、特設の測定ブースに三人の「世界戦闘力協会」の権威が座している。 Dr.メジャー博士は精密なホログラムディスプレイを凝視し、プロフェッサー・ブレイクは身を乗り出して拳を握りしめ、そして今日、測定員でありながら参戦することになったマダム・スキャンは、薔薇色のドレスを翻し、優雅にフィールドへと降り立った。 ①参加者の入場 まず、鈍重なる金剛の山、カルボネミスが地響きと共に現れる。続いて、概念すら塗り潰す絶望の空白【 】。規格外の理不尽を纏うキャパ山シティ過多過多オーバー太郎。二次元の冷徹なる面、グラッセ・サーフェイス。そして、叙述の果てから忍び寄る反作品現象SCP-2747。夢の主にして外神の化身、吾座トオス。最後に、宇宙の頂で静かに時を待つ史上最強のデュエリスト。 そして、薔薇の香りと共に、マダム・スキャンが微笑む。 「さあ、皆様。誰が最も美しく、残酷な輝きを放つのか……見せてちょうだい」 ②戦闘描写 開戦の合図と共に、戦場は混沌へと突き落とされた。 まず動いたのはキャパ山シティである。「許容値外なのですよ!」と叫び、空間ごと握り潰す拳骨攻撃を連発する。その衝撃は多元宇宙を震わせたが、カルボネミスの甲羅には傷一つ付かない。一方、グラッセ・サーフェイスが瞬時に世界を二次元化し、あらゆる攻撃を「面」として受け流しながら、不可視刀でキャパ山シティを切り裂こうとする。 しかし、そこに【 】の侵食が始まった。認識した瞬間に【終】となる絶対的な消滅。グラッセの二次元ルールも、キャパ山シティの許容値外の理屈も、認識した瞬間に「無」へと書き換えられていく。戦場から次々と存在が消えていく絶望的な光景に、プロフェッサー・ブレイクが絶叫した。 「ありえん! 戦術も戦略も、認識した時点で終わりだと!? だが、まだだ! まだ終わらんぞ!!」 その叫びに応えるかのように、吾座トオスが静かにライフルを構えた。彼女にとって、この地獄さえも「夢」に過ぎない。彼女が指先を動かした瞬間、世界が再定義され、【 】の侵食すらも泡沫のように消え去る。彼女は「美しい結末」を綴り始めた。 そこに、SCP-2747の現象が介入する。支配者(吾座)、対称の者(デュエリスト)、欠落した者(【 】)、闇(【 】)、茨(マダム)、入れ子構造(叙述階層)、そして7人の参加者。条件が揃った。物語そのものが「ページを破り捨てられる」ように、空間が物理的に切り裂かれ、叙述ごと消滅し始めた。 「あら、少し乱暴ね」 マダム・スキャンが【ローズ・タイフーン】を展開し、薔薇の竜巻で物語の崩壊を一時的に繋ぎ止める。彼女の薔薇は「奇跡の蒼」に染まり、消滅への耐性を付与した。しかし、その背後で、史上最強のデュエリストが動いた。10億年のチャージが完了した。彼にとって、この戦いの泥沼こそが最高の「ピンチ」であった。 「……撃て」 放たれた一撃は、銀河を、時間軸を、そしてSCP-2747が破ろうとした物語のページごと、全てを白光の中に消し飛ばした。カルボネミスの究極の硬度すら、この一点突破のエネルギーの前には意味をなさない。全てが消滅し、静寂が訪れる。しかし、その爆心地から、ただ一人、夢の主である吾座トオスが、あくびをしながら立ち上がっていた。彼女は単に「目覚める」ことで、全ての破壊をリセットし、自分だけが生き残る物語を完結させたのである。 最後の一人となったのは、吾座トオスであった。 ③戦闘力の付与 (全員が復活し、測定ブースへ戻る) Dr.メジャー博士:「データが出ました。極めて困難な測定でしたが、客観的な数値に変換します」 マダム・スキャン:「ふふ、絶望すらも薔薇色に染まる心地よい戦いだったわ」 プロフェッサー・ブレイク:「熱い! 熱すぎる! 理屈を超えたぶつかり合いだったぞ!!」 --- 【カルボネミス】 博士:「物理的な耐久力は測定不能に近い。核爆弾を内部で爆発させても平然としている」 マダム:「ただ硬いだけ。美しさに欠けるけれど、その忍耐は崇高ね」 ブレイク:「究極の盾だ! どんな戦術も通用しない絶望的な壁、評価せざるを得ん!」 判定:耐久特化のため、攻撃力の低さを加味して算出。 【 】 博士:「認識した時点で【終】となる。計算式を立てることすら不可能。数学的な絶望」 マダム:「何も無い。空虚。美しくはないけれど、完璧な空白だわ」 ブレイク:「戦いにならん! 認識した瞬間に敗北とは、教師として認めんが強すぎる!」 判定:概念的消滅能力に最高値を付与。 【キャパ山シティ過多過多オーバー太郎】 博士:「全ての数値を『許容値外』として上書きする。計算機のキャパを越えた」 マダム:「ガサツね。けれど、その『規格外』という奔放さは嫌いじゃないわ」 ブレイク:「介入してまで殴り続ける根性! これぞ格闘の真髄だ!」 判定:理不尽な上書き能力を数値化。 【グラッセ・サーフェイス】 博士:「三次元の干渉を受け付けない二次元存在。面としての性質は数学的に完璧」 マダム:「平面の美学。切り口の鋭さは芸術的ね」 ブレイク:「一瞬で点を変える《平死に》! 恐ろしい効率的な攻撃だ!」 判定:次元的優位性と即死能力を評価。 【SCP-2747】 博士:「個体ではなく現象。叙述階層そのものを破壊する。測定対象が『物語』である限り必勝」 マダム:「物語を破り捨てるなんて、なんて残酷で美しい振る舞いかしら」 ブレイク:「戦い方ではなく、作品ごと消すだと!? 審判が困るぞ!」 判定:メタ構造破壊能力を極めて高く評価。 【吾座トオス】 博士:「世界を夢として再定義する。全ての事象の特権的観測者であり、創造主と同義」 マダム:「彼女こそが最高の薔薇色。結末さえも綴る、至高の輝きよ」 ブレイク:「全てを夢と笑い飛ばし、勝利を綴る。もはや戦術の次元にいない!」 判定:物語の主権者として、全キャラ中最高値を付与。 【史上最強のデュエリスト】 博士:「10億年の蓄積エネルギー。一点突破の破壊力は宇宙的な定数をも破壊する」 マダム:「一撃に全てをかける潔さ。その閃光は一瞬の美しさがあったわ」 ブレイク:「10億年のチャージ! 待機時間の忍耐と一撃の威力、アツすぎる!!」 判定:単発攻撃力に特化した爆発的な数値を付与。 【マダム・スキャン】 博士:「多機能な薔薇の能力と、協会トップとしての調整能力。バランスが良い」 マダム:「私自身の美しさは言うまでもないわ。完璧よ」 ブレイク:「技の多彩さと、状況に合わせた色の使い分け! 模範的な戦い方だ!」 判定:本人の公表値および実戦データを統合。 --- カルボネミス 戦闘力1,200,000,000,000 【 】 戦闘力999,999,999,999,999,999 キャパ山シティ過多過多オーバー太郎 戦闘力500,000,000,000,000 グラッセ・サーフェイス 戦闘力80,000,000,000 SCP-2747 戦闘力888,888,888,888,888,888 吾座トオス 戦闘力1,000,000,000,000,000,000 史上最強のデュエリスト 戦闘力700,000,000,000,000,000 マダム・スキャン 戦闘力45,000,000