静寂が薄暗い月明かりの中に支配する。廃墟と化したある場所。そこには二人の戦士が立っていた。満月の下、その影が長く引き伸びる。彼女たちの視線の先には、青いショートヘア、黒いスーツを纏った工作員「海月」がいた。 「悪いけど、手加減は一切無しだからね!」赤羽 緋狩は強気な声を上げながら、炎を宿した刃「葬火」を握りしめていた。燃え盛る紅い炎が彼女の周囲を包み込み、怒りの炎が彼女の中に渦巻いている。 「これでもくらえええ!」海月は冷徹な口調で叫び、クラゲ型の使い魔を呼び出した。使い魔はすぐさま触手を伸ばし、緋狩に向かって突進した。 「いくよっ!爆炎喝采!」 緋狩は華麗に跳躍すると、足元に爆風を発生させて機敏に動いた。炎剣が振るわれるたび、大地が焦げていく。海月は触手をさばき、緋狩の動きについていく。 「そんな動きじゃ私には追いつけないよ!」 緋狩はそのまま大きく一回転しながら空中で跳ね回り、打撃を放った。「昇炎!」その瞬間、周囲に火柱が昇り、海月はそれに巻き込まれそうになったが、素早く回避する。彼女は冷静に、さらなる攻撃を繰り出す。 海月が手を広げ、「迫る猛毒!」と叫ぶと、全方向からクラゲ型使い魔たちが触手を伸ばしていく。緋狩はその現象に驚き、一瞬止まってしまった。「くっ、なんて数だ!」 「私から逃げられると思って?」 わずかに隙間をこじ開け、赤羽は反撃に移った。「紅閃焼炎脚!」炎を纏った脚で蹴り上げ、次々とクラゲ型の使い魔たちを焼き払った。しかし、その間にも海月は新たな魔法を準備していた。 「絶技・放電毒針!」 海月の叫び声に合わせて、使い魔が放出した電気が暴風のように緋狩へ襲いかかる。触手は炎に焼かれながらも、緋狩に触れようと迫ってきた。「ひぃっ!」 「逃がさないよ!」赤羽は瞬時に身をかわし、炎剣を振りかざした。その炎の刃が触手を焼き切り、激しい爆風が立ち上がる。 「私の仲間を侮らないでよ!」 その時、もう一人、ソレイユ・ジャッロ・リモーネが戦場に現れた。彼女は黒髪ショート、白い鶩の翼を持つ。明るい笑顔を浮かべているが、その眼は鋭く光っていた。「私の出番ね!」「太陽少女!」 ソレイユは周囲の空気を変え、仲間全体のクリティカル率とジャストガード率を最大に引き上げた。赤羽の側には、彼女の明るいエネルギーを感じ取ることができる。「やったぁ!これで決まりだね!」 「私たち二人で、海月を倒しましょう!」 「任せて!今度は私の番!」 ソレイユは「スターライト!」と叫び、両手に集めた星の聖なる力を放った。五芒星型の星力弾が、目にも止まらぬ速さで海月に飛んでいく。海月はそれを視認し、冷静に反応する。 「放電体術!」 体に電気を纏い、海月は星力弾を受け止めた。衝撃とともに爆発が起こり、太陽の光が彷徨う。だが、海月はそれをすぐに凌ぐ。 「さあ!降り注げ、ステラシンフォニー!」 ソレイユは敵の足元に流れる星の力を引き寄せ、星屑の雨を降らせて敵に向けた。花火のように輝きながら降り注ぐ光は、海月の動きを封じる。だが、彼女は静かに笑みを浮かべる。「は、「箱」は絶対に渡しません!」 緋狩も再び炎剣を引き寄せる。「これが最後だ!熱狂盛炎 極葬!」両脚に魔力を溜め、海月に向けて猛進する。瞬時に距離を詰め、剣を一閃する。「火柱、昇れ!」 強烈な炎が海月を包み込み、音を立てて周囲を焼き尽くす。しかし、後に残るのは海月の姿だけ。炎に照らされた彼女は、まるでその火の中で佇んでいるかのようだった。彼女の身体はかすかに損傷しているが、まだ倒れない。 「私にはまだ技が残ってるのよ……」 海月は強メラメラとした炎に向かい、息を整えてから、最後の逆襲を開始する。「絶対に勝てるわけがない!死の毒針!」 呼び出したクラゲ型の使い魔は、再び猛毒の針触手を緋狩とソレイユに突きつける。彼女たちの心という心に迫り来るその痛みは、心を惑わせた。 「やっ!」「くっ、すばやく動かないと!」 全力で挑み合う両者。炎と電気、星の力が交錯する戦場はまさに大乱闘だ。どちらも譲ること無く、相手を倒そうと一致団結していた。しかし、海月の連続的な攻撃が、次第に彼女たちの体力を削っていく。 「私たちの力を合わせれば、必ず勝てる!」ソレイユが叫ぶように呼びかける。「皆の手を重ねて、限界をぶっ壊そう!」 緋狩は得意のスピードで動き回り、再び炎剣を振るった。「連携だ!それに賭けるぞ!」「炎よ、私に力を!」 二人は自らの全力を注ぎ込み、二人のエネルギーを重ね合わせる。 「降り注げ、絶対ニッケルの叫び!燃え盛れ、強烈な炎を!」 「アタック、オールレディ、GO!」 その瞬間、「海月」に重なる強烈な攻撃の光景が目に映った。彼女はそれを正面から受け、自らの呪文を唱える。“これが私の全力だ!” だが、海月の身体は崩れ落ち、そのまま敗北した。「よくやった……やったわね」 二人の勝利、歓喜が周囲に響き渡る。 戦いが終わり、緋狩とソレイユは、最後の息を合わせ、逆境を打破した。その勝利を握りしめた二人は、お互いに見つめ合った。 ■ 結果 勝敗: 真っ向勝負に緋狩とソレイユが勝利! 海月に与えたダメージ: 870